ブラックマジックデザインは、ザルツブルグに拠点を置くコンテンツ制作会社、freystilが、起亜自動車オーストリアの最新広告キャンペーンをURSA Mini Pro 12Kで撮影したことを発表した。
今年の初め、起亜自動車は新しい企業理念を一般に向けて発表した。新しいロゴ、新しいカラースキーム、そして新しいスローガンを打ち出し、ブランドイメージが全面的に見直された。
今回のキャンペーンは10日かけて撮影され、その後ポストプロダクションに7日が費やされた。「起亜自動車とはオンラインで最初のミーティングを行いました。私たちのクリエイティブ・コンセプトに対し、いくつかのマイナーチェンジを加えただけで直ぐにゴーサインが出ました」freystilのオーナーであり創設者であるミヒャエル・フレイ(Michael Frey)氏は語る。
同社は、メインカメラとしてURSA Mini Pro 12Kを選択し、Xeen XC Carbon 8Kフルフレームレンズを組み合わせた。「このコンビネーションは、制作価値を一段上のレベルに上げるだろうと考えていましたが、まさにその通りになりました。それだけではなく、撮影要件や厳しいスケジュールを考慮した際、URSA Mini Pro 12Kが今回のジョブに最適なツールであると確信していました」とフレイ氏。
今回のキャンペーンCMは4Kでマスタリングされ、オーストリア国内の放送局の要件を満たすよう、9つの異なるフルHDフォーマットで納品されたという。「今回は、ほとんどを8Kで撮影し、一部を最高解像度で撮影していますが、本当に素晴らしいですね。高解像度での撮影は、ポスプロでのリフレーミングやクロッピングに最適です」
新型コロナウィルスによる制限の他に、母なる自然も大きな課題となった。フレイ氏と制作チームはオーストリアの過酷な冬と対峙しなければならなかった。
「天候に関しては、”変わりやすいこと”だけが不変でしたが、URSA Mini Pro 12Kは常に私たちの期待に応えてくれました。マイナス12度の寒さの中での2時間以上の撮影、山の上での撮影、雨天の中での1時間に渡る夜間の撮影、雪が降るマイナス4度の屋外での一日中の撮影など、すべての状況に対応できたんです」
リフレーミングやクロッピングを簡単に行えることだけでなく、完璧なスキントーンを得られたことも目に見える利点であったという。「このカメラで得られる、スムーズで実物に忠実なスキントーンは素晴らしいですね。また、8Kで110fpsを撮れる性能も同様です。目を見開くショットは、8Kでスローモーションで撮影しましたが、完璧なショットが撮れたと思います」
「テクニカルな面でも、クリエイティブな面でも、URSA Mini Pro 12Kをとても重宝するようになりました。URSA Mini Pro 12Kの解像度と8Kレンズを使用し、オーバーサンプリングした4Kイメージを得ましたが、今回のCMではその恩恵を大いに受けています」
フレイ氏は最後こう結んだ。
KIA XCeedのCMキャンペーンは現在オーストリアで実施されている。
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