ブラックマジックデザインの発表によると、コロナビール(Corona Extra)のCMのポストプロダクションに DaVinci Resolve Studio 14 が使用された。同CMはクリエイティブ・エージェント Leo Burnett によりメキシコで制作され、撮影はフィリッポ・キエーザ(Filippo Chiesa)撮影監督が担当した。

映画監督 レオナルド・ダレッサンドリ(Leonardo Dalessandri)氏が請け負ったのは、彼のユニークな撮影技術とクリエイティブ・エージェントによるブランド戦略を融合させ、メキシコへ敬意を表すCMを制作すること。同氏はこれまでにコカコーラや Google、Apple などのCMを手がけている。

「Este Espíritu」と名付けられたこのCMの制作を契機に、ダレッサンドリ氏はすべてのポストプロダクション・ワークフローを DaVinci Resolve 14 へと移行した。

「それまでのワークフローはスピードが遅く効率が悪かったのだが、変えることに抵抗があった。だが、1つのアプリでポスプロのすべての面をカバーできることはとても魅力的だと感じた。私は編集ワークフローでオフライン/オンラインの編集プロセスを用いないので、特に DaVinci Resolve 14 は私の希望するワークフローにぴったりはまった。」(ダレッサンドリ氏)

しかし、作業のスピードと効率だけを重視したわけではないという。

「Resolve はスピーディなだけではなく高品質で効率的な作業が可能なので、ポスプロで想像以上にクリエイティブな精密性を実現できる。」(ダレッサンドリ氏)

2週間以上かけて撮影したラッシュを選り分け、編集ワークフローを2つに分けた。

「最初のステップは、撮影した内容を確認すること。最初のショットを選択した後、ストーリーの骨格を組み立てていった。私は動的なエネルギーを感じる作品を好むが、そのためには編集が重要な役割を果たす。ショットの選択だけでなく、前後のショットとの流れが重要だ。動きに一貫性がなければいけない。」(ダレッサンドリ氏)

「Resolve での編集作業がこんなに楽しいとは思っていなかった。例えば、クリップの管理が可能なことで、すべてをコントロールできるような感覚になる。クリップを検索/ブラウズした後、スマートビンを使って特定のファイル属性やメタデータでグループ分けできる機能はとても効率的だ。」(ダレッサンドリ氏)

同CMはさまざまな種類のカメラを使用し、すべて4Kで撮影したという。

「しかし、Resolve はどのようなコーデックやフォーマットにも対応可能だった。解像度に関わらず、Resolve は常に可能な限り効率的で最善の方法で作業できた。」(ダレッサンドリ氏)

ダレッサンドリ氏は最後こう結んだ。

「DaVinci Resolve 14 は本当に優れたソフトウェアだ。編集、グレーディングだけでなく、ショットのスタビライズなどの簡単なエフェクトまで、単一のソフトウェアで実現できる。Resolve を使った作業のスピード効率は計り知れない。画期的な製品だと思う。」

 

ブラックマジックデザイン
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