ブラックマジックデザイン、Apex Broadcastが2019年のブランパンGTワールドチャレンジ・アメリカ の放送に「ATEM Constellation 8K」を使用していることを発表


ブラックマジックデザインは、Apex BroadcastがATEM Constellation 8Kスイッチャー、ATEM 2 M/E Broadcast Panel、3台のATEM Camera Control Panel、13台のURSA Broadcastカメラ、Broadcast Videohubルーター、4台のHyperDeck Studioレコーダー、約30台のMini Converter Optical Fiber 12Gコンバーターを使用して、カスタム中継車を構築し、2019年のブランパンGTワールドチャレンジ・アメリカの放送を行っていると発表した。同プロオートレース・シリーズは、CBSスポーツネットワークで2019年4月〜10月まで放映予定。

Apex Broadcastは、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4K、ATEM 1 M/E Broadcast Panel、6台のURSA Broadcast、Smart Videohub 40×40を搭載した、モータースポーツ番組用の小型カスタム野外中継車も構築した。

クラーク・キャンバーン(Clark Cambern)氏により2007年に設立されたApex Broadcastは、ミシガン州に拠点を置き、プロオートレースの中継放送を専門としている。Apex Broadcastは、ライブのマルチカムビデオ制作、野外制作、ポストプロダクションのサービスを提供している。

「Apex Broadcastを立ち上げたきっかけは、広告費用の高騰で、小規模のカーレースを取り上げる番組がテレビから消えていっているのに気づいたことです。このような小規模のレース・シリーズに関わり、放送枠を得るには、極めて優れた品質でありながら、妥当な価格の放送機器を見つける必要があると察知しました。そういった経緯で、Blackmagic Designの製品をワークフローに取り入れることになりました」

とキャンバーン氏は語る。

Apex Broadcastは、ブランパンGTワールドチャレンジ・アメリカの放送用に、先日ATEM Constellation 8Kを大型中継車に導入した。「すぐに16のマルチビューを使用し始めました。これにより、1台のモニターで同時に複数のソースをモニタリングできるようになりました」と同氏。

ATEM Constellation 8Kの特徴の一つである4 M/Eが、Apex Broadcastにとって非常に役立っていると同氏は説明する。

「4 M/Eは、レース中に異なる送信先に対するフィードを扱う上で、柔軟性に極めて優れています。通常、番組制作では、テレビネットワークに送られるメインのフィードがあり、それと同時に近くの大型スクリーンやテレビに送信されるスクリーン用のフィードがあります。番組の進行中、放送コンテンツがレーストラック上の様々なスクリーンに表示されており、家庭の視聴者の目には見えませんが、番組の合間にビデオのループやスチルをこれらのスクリーンに表示して、途切れなくスムーズに視聴できるようにしています」

「また、番組の合間にグラフィックのテストやカメラのフォーカスの確認なども行っています。これらのテストを別のM/Eからフィードすることで、スクリーンにスチルやビデオループを表示しながら、M/Eでテストが行えます。また、ネットワークやライセンス契約の関係で、アメリカ向けのみのストリームを扱うことも多々あります。ウェブにフィードする信号は、ネットワークのフィードと若干異なるので、これにも異なるM/Eを使用しています。基本的に、サブのフィードを2つほど、別のM/Eで扱っています」

オーディオに関して、Apex Broadcastはスイッチャーに内蔵されているFairlightオーディオミキサーを使用して、複雑なライブサウンドのミキシングを行っている。「ATEM Constellation 8Kでは、各カメラマイクにEQを適用できるので、非常に便利です」と同氏。

ブランパンGTワールドチャレンジ・アメリカの各レースは異なるレーストラックで行われるため、今シーズン、Apex Broadcastは大型中継車で7つのレーストラックを移動することになる。レースがある週の火曜日から木曜日まで、Apex Broadcastはレーストラックに機材を配置するために、9kmにもおよぶTactical Fiberのケーブルの配線に費やす。金曜日に、残りの機材と共にURSA Broadcastをセットアップする。

「レーストラックが大きくなればなるほど、使用するカメラの数も増えます。カメラが全てをカバーし、盲点がないようにします。今まで扱った最短のレーストラックは約3kmですが、これには8台のカメラを使用しました。最長は約6.5kmで12台のカメラを要しました」

と同氏は語る。

カメラマッチング作業には、エンジニアリング・デスクに設置した3台のATEM Camera Control Panelを使用する。ビデオ・テクニシャンが、これらのコントロールパネルで、12台のURSA Broadcastのアイリス、ホワイトバランス、カラーバランスを調整する。カメラのSDI出力に加え、カメラのバランス調整、オーディオ通信、プログラムリターン、タリーが、すべて光ケーブルを介して伝送される。

「オートレースは極めてダイナミックなため、技術監督はATEM 2 M/E Broadcast Panelで作業を行っていますが、これはATEM Constellation 8Kと非常に良く統合します。触覚コントロールはソフトウェアコントロールより速く操作が行えるため、パネルからDVE、トランジション、マクロを実行しています。これは、複雑な番組では極めて重要です」と同氏。

「SDIルーターは中継車の根幹です。72×144 Broadcast Videohubは長年にわたり活躍してくれています。ATEMと同様、ルーターもIPでコントロールできるため、中継車のあらゆる場所から簡単にコントロールできます。さらに、4台のHyperDeck Studioでグラフィックなしの放送用クリーンフィードと、グラフィック付きのフィードを各2枚複製しています」

と同氏は締めくくった。

Apex Broadcastは、今後も継続して2019年のブランパンGTワールドチャレンジ・アメリカや、その他のライブスポーツイベントの放送にBlackmagic Design製品を使用し、クライアントと家庭の視聴者の両方に対して優れた映像を提供していく予定だ。

 

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