10月2日(火)~6日(土) 幕張メッセ
入場料:一般1,000円 学生500円
今年も世界最大規模の最新ITエレクトロニクス総合展『CREATEC』が開催されている。参加企業は2843社で過去最大規模となる。メディアでは薄型TV競争激化と報道されているとおり、10月1日に発表になったばかりのソニー有機EL「XEL-1」や日立の1.9cmの液晶試作機、シャープの2cm「未来の液晶テレビ」などが注目を集めている。今回はビデオファンが気になるであろう各社ブースの模様を紹介したい。
◆ソニーブース
先日発表され、話題の有機ELで賑わうソニーブース。厚さ3mmのパネル。これまでにない薄さに目を奪われる観客たちの表情が印象的だった。XEL-1の特徴は、コントラスト比100万:1以上を実現し、自発光ならではの高画質/高速応答性や、パネル部で3mmという薄さ。11inchモデルは12月1日の発売となる。その他、BDレコーダー、音楽プレイヤーRollyのデモンストレーションも賑わいを見せていた。
参考出展された27inch有機ELに興味津々の観客たち。あちこちでデジカメや携帯で写真を撮る人の姿が目立った。発売時期は未定。
□製品情報 http://www.sony.jp/products/Consumer/oel/
◆パナソニックブース
ここへ来て各社一斉にBDレコーダーを発表するなか、パナソニックではCREATECで華々しく記者発表。HDD内蔵のBlu-rayレコーダ「ブルーレイDIGA」3モデルを11月1日より発売する。最上位モデルのDMR-BW900では1TB HDDを搭載。また全モデルでフルHD解像度のままMPEG-4 AVC/H.264形式にエンコードして録画が可能な「フルハイビジョン4倍録画」機能を搭載。
□製品情報 http://panasonic.jp/blu-ray/index.html
SDカードに関する展示。左は粉塵など苛酷な環境でも動作可能なSDカードのタフさをアピール。右はマイナス20℃の状態でも難なく動作する様子を展示。
◆ビクターブース
日本ビクターは、次世代ディスプレイの目玉として、最薄部37mm、最厚部72mmの42V型液晶テレビ「スリムLCD」を参考出品。180Hz駆動や、LEDバックライトなど液晶ディスプレイの先進技術を中心にした展示となっていた。 なお、この製品はヨーロッパで来年3月に発売され、日本では夏以降の発売を予定しているとのこと。
従来の1/3の本体重量10kgの4Kカメラを参考展示。3,840×2,048ドット/3CMOSを採用(写真左)と4K×2Kプロジェクターの参考展示(写真右)
◆日立ブース
日立ブースの目玉は薄さ1.9cmの32型液晶テレビ試作機。「New Style TV」と名づけられたテレビの展示は写真のような円形コーナー内で展示され、それを一目見ようとする観客の長蛇の列が…。発売時期は2009年を予定しており、価格は未定となっている。
参考展示された薄さ1.9cmの液晶テレビ
同社テレビの「Wooo」に採用されているリムーバブル式HDDの「iVDR」に関する展示も。写真は、参考展示されたiVDR用のビデオカメラやメディアプレーヤーのモックアップ。発売は未定。
◆東芝ブース
MPEG-4 AVC/H.264形式でのフルHD録画に対応したHDD搭載ビデオカメラ「gigashot Aシリーズ」 。会場には複数のカメラが設置され、観客はそれを自由に触って楽しめるという形で展示されていた。
□製品情報http://www.gigashot.net/mobileav/movie/
展示されたgigashot Aを興味津々に触る観客たち
◆シャープブース
世界最大の108型液晶テレビの参考展示、52型薄さ20mmの「未来のテレビ」などがメインの出展となったシャープ。合わせて業界初となる26/22型フルHD液晶テレビや、開発中の12.1型モバイルASV液晶なども展示された。
注目を集めた「未来のテレビ」の展示。