NABの開催時期に合わせてアップデートされるのが恒例となってきたCreative Cloudビデオ製品だが、今年も注目機能満載で2017年4月19日(米国)に発表された。今回は例年と異なり、アップデータは即日提供。日本では20日より提供が開始された。
中でも注目したいのがAdobe Premiere Pro CCのタイトル作成機能。大きく変更され、従来のタイトル作成機能(かつてAdobe Title Designerと呼ばれていたもの)はレガシー機能になり、新たにツールパネルに「横書き文字ツール」と「縦書き文字ツール」が追加・搭載された。従来のタイトルクリップを開くためにも、従来のタイトル作成機能は残される。
ツールを選択してからプログラムモニターパネル上をクリックし、画面内に直接文字を入力する。タイトルクリップは自動的に空いているトラックに追加され、文字の修正・修飾はエフェクトコントロールパネルで行う。
新しいツールとして追加された理由は、After Effects用に提供されていた「モーショングラフィックステンプレート」に対応するため。これにより、After Effectsで作成されたテンプレートをPremiere Proでも使用できるようになる。
従来のタイトル作成機能と同様の修飾機能を備えるようだが、現時点ではストローク(縁取り)はひとつしか追加できないという。幾重にも縁を付ける場合は従来の機能を使用する。
【その他の注目点】
●音声の整音機能「エッセンシャルサウンドパネル」がPremiere Pro CCにも搭載
●動画ボケを補正する「カメラシェイクデブラー」をAfter Effects CCに新搭載
●HLG(ハイブリッドログ・ガンマ)のインポート/エクスポート対応
●VR対応プラットフォームでもサポートされる空間音声「アンビソニックオーディオ」対応
●XAVCの4K/60p動画の再生パフォーマンス向上