ブラックマジックデザインでは2018年1月22日、報道関係者向けに「DeckLink 8K Pro」を搭載したDaVinci Resolve Workstationを中心とした最新の8Kソリューションを公開した。
「DeckLink 8K Pro」は昨年のInter BEEでも公開されたDeckLinkシリーズの新しいビデオカードで、4つの12G-SDI端子を使うことで(クアッドリンク12G-SDI)、8K/60p(7680×4320)や8K DCI/60p(8192×4320)のキャプチャー・再生に対応する注目の製品。2018年2月発売予定で価格は73,980円。
今回のデモで注目したいのが、DaVinci Resolve 14 StudioとDeckLink 8K Proを使った8K/60pの推奨編集環境が具体的に提示されたこと。ちなみに「8K/60p対応」はファイル再生時にコマ落ちが起きないことがひとつの基準となっている(DaVinci Resolveのビューア画面に表示される再生フレーム数で確認する)。
3社のWindows搭載ワークステーションを使って8K/60p編集の検証を行なった結果、コマ落ちしないで再生できたのがテックウインド(TEKWIND)のSYS-7049GP-TRT/BMD_TWDで、詳細な仕様は公開されなかったが、インテルの36コアCPU、メモリー96GB、GPUはNVIDIA Quadro GP100 16GB、ストレージはRAID 6に設定されたHDD(12TB×8)という仕様になり、これがひとつの目安になりそう。
テックウインド以外で検証したサードウェーブデジノスとマウスコンピューターのパソコンでは8K/60pではコマ落ちが発生し、対応するのは8K/30pまでという結果に。サードウェーブデジノスのパソコンの仕様は、CPU:インテルCore i9-7980XE 18コア/メモリー:64GB(16GB×4)/GPU:NVIDIA Quadro P6000 24GB/ストレージ:NVMe SSD 1TB。マウスコンピューターの製品は、CPU:インテルXeon Silver 4110 8コア Dual Processor/メモリー:64GB(8GB×8)/GPU:NVIDIA GeForce GTX1080Ti 11GB/ストレージ:NVMe SSD 1TBとなる。
テスト結果を受け、「8K編集のためには最低でも20~22コア以上のCPUが必要になる」というのがブラックマジックデザインの見解。GPUはGeForce GTX1080レベルでもDaVinci Resolve的には問題ないが、タイトルなどを重ねるとビデオメモリー容量が重要になるためQuadroシリーズが有効とのこと。
また、ファイルを保存するストレージの読み出し速度の目安は、非圧縮(4:2:2 10bit)の場合で37.9Gbps=4.7GB/秒、DPXでは200MB/フレーム=1.2GB/秒の速度が必要。今回の検証で使用したProRes 422 HQの場合でも7.1Gbps=884MB/秒の速度が出る環境が必要だという。ちなみに今回の検証で使用した4K/60pのファイル形式はProRes 422 HQ。
この他、「HyperDeck Studio 12G」や「HyperDeck Studio Mini」をそれぞれ4台使って8K映像を再生するプレゼンシステムの試作機もデモ。日本市場では8K映像のソリューションに対し、積極的に係わっていく姿勢が示された。