▲Phantom4は販売価格189,000円(税込)。予約は本日より開始され、3月15日よりアップルストア、4月1日より一般の販売代理店で配送が開始される。
DJI JAPANは六本木ヒルズアリーナで3月1日にニューヨークで発表になったPhantom4の発表会を開催した。会場では代表の呉 稲(ご とう)氏のプレゼンテーションをはじめ、注目の新機能である障害物感知システムやコントローラーに装着したスマホやタブレット端末で被写体をタップするだけで、動く被写体を追尾する「Active Track」機能などのデモンストレーションなどが行われた。
▲DJI JAPAN代表の呉 稲氏。
新機種の目玉は障害物感知システム
機体の前面に2つ搭載された光学センサーで障害物を感知し、それを自動で迂回して飛行できる機能。システムが障害物を回避できないと判断した場合には、ユーザーが手動で操作するまで飛行速度を落としてホバリングする。
また、従来モデルからフェールセーフ(機体がコントローラーの電波を見失った場合)やバッテリー残量が少なくなった場合、ユーザーが任意で指定した場合に自動で離陸地点に帰還するReturn to Home機能を備えていたものの、帰還時にユーザーと機体の間に高い建物や木などがあった場合に機体はそれを認識することができず、事故の原因にもなっていた。最新モデルのPhantom4ではこの障害物感知システムを搭載したことにより、この問題も解消しているという。
タップした地点に移動するTap Flyと
動体を自動追尾するActiveTrack
Phantom4では操作用アプリDJI GOでスマホやタブレットの画面で追尾させたい被写体にタップすると、ジョギングする人や自転車など動く被写体を自動追尾する「ActiveTrack」機能が搭載された。これは動く被写体を常に画面の中央に配置しながら自動で追尾するというもの。
被写体が動いている間に形状や向きを変えた場合でも、撮影を継続する自律学習機能を採用し、追尾中にもユーザーがカメラを手動で操作することもできる。
また、同じくDJI Goのアプリ画面上で目的地を2度タップすると、その目的地まで自動で飛行するTapFlyも搭載。障害物を回避した最適なルートを計算しつつ飛行できるという。
▲ActiveTrackやTapFlyのデモ風景。
バッテリーも刷新。最大28分の飛行が可能に
モーターの効率や消費電力管理を改善し、約28分のフライト時間を実現した。バッテリーの形状も刷新され、従来機バッテリーとの互換性はない。容量も4480mAhから5350mAhに増量された。
▲バッテリーの端子部。
▲バッテリーを取り外した機体。
プロペラはプッシュ&ロックで着脱が用意に
プロペラは一度押して、ひねるとロックされる構造で着脱が容易になった。
▲プロペラの高さを嵩上げしたことで、カメラの画角にプロペラが写り込むこともなくなった。
屋内でも安定して飛ばせるビジョンポジショニングもパワーアップ
機体底面には光学センサーと超音波センサーを利用して、地面の形状を検出して屋内でも安定した飛行が楽しめる「ビジョンポジショニングシステム」を搭載。これは前モデルのPhantom3にも搭載された機能だが、光学センサーが1つから2つに増えた。Phantom3では高度5mまでで作動していたが、高度10m以下にまで延びた。
ジンバルは機体と一体型になり、小型化された
Phantom3ではジンバルと機体は取り外し可能な構造になっていたが、Phantom4では完全に固定となり、カメラは小型軽量化された。動画は従来と同様4K/30pでの記録が可能になっているが、新たにフルHD時最大120fpsのハイフレームレート撮影機能が搭載された。
▲Phantom4のジンバル
▲microSDスロットとデータ転送用のmicroUSB。
より飛行時の安全性を高めるためIMUとコンパスを2つ搭載
機体の姿勢を検出するジャイロセンサーや加速度センサーを備えるIMUと機体の方向を検出するコンパスをそれぞれ2つ備える。これらがのデータが矛盾していると機体の飛行に影響を及ぼすおそれがある。それぞれを2つ備えることで、受信するデータを常に比較できる。独自のアルゴリズムを使用し、そのデータの正確性を判定し、不適切なデータがあれば、飛行に影響を与えることなくシステム上から消去されるという。
◆DJI Phantom4の公式PV
◆製品情報
http://www.dji.com/jp/product/phantom-4