DJI、1 インチセンサー搭載で5.4K 動画撮影が可能なドローンDJI Air 2Sを発売


DJI は、1インチセンサーを搭載し高画質撮影を実現するドローン『DJI Air 2S』を発売した。価格は、「スタンダード版」(ドローン、送信機、バッテリー1個と必要なケーブルや部品一式)が119,900円、「Fly Moreコンボ」(スタンダード版に加え、バッテリー2個、NDフィルター、充電ハブ、ショルダーバッグ、DJI Care Refresh1年版)が165,000円(ともに税込)。

 

◉DJI Air 2S 紹介映像

 

『DJI Air 2S』は、1インチセンサーを搭載し、20MP写真と5.4K/30fpsまたは4K/60fpsの動画を最大ビットレート150Mbpsで高品質な撮影が可能。前モデルMavic Air 2のセンサーより大きな1インチセンサーは、ピクセルサイズも2.4μmと大きくなり、より多くの画像情報を取り込み細部まで捉えることができるため、鮮明な写真や動画を撮影できるようになった。

また、新たなデジタルズームを使えば、ドローンを移動させることなく被写体をアップで撮影することができる。4K/30fpsでは4倍、2.7K/60fpsでは4倍、2.7K/30fpsでは6倍、1080p/60fpsでは6倍、1080p/30fpsでは8倍ズームに対応。

DJI製3軸モーター搭載ジンバルや8GBの内部ストレージを備え、滑らかな映像を撮影できる。動画フォーマットは、H264とH265から選択することができ、撮影する動画に合わせて、ノーマル(8ビット)、D-Log(10ビット)、HLG(10ビット)の3つのビデオカラープロファイルから選ぶことも可能。

タイマー撮影やオート露出ブラケット (AEB)、パノラマのようなスタンダードな写真撮影オプションに加え、20MP写真を撮影可能なスマートフォト機能をDJI Air 2Sに搭載。高度なシーン分析技術とディープラーニング技術を使用しながら、最も魅力的な写真を作成できるモードをHDR、ハイパーライト、シーン認識の3つの中から自動で選択する。HDRモードは複数の画像を合成し、色鮮やかな映像を作成。ハイパーライトモードは低照度環境での撮影向けに設計されたモード。シーン認識モードは、複数の典型的な撮影シーンを認識し、それぞれのシーンに合わせてカメラパラメーターを調整する。

▲本体サイズは、折りたたんだ状態が180(長さ)×97(幅)×77mm(高さ)、展開時が183(長さ)×253(幅)×77mm(高さ)、質量は595g。

 

▲「スタンダード版」

 

▲「Fly Moreコンボ」

 

 

『DJI Air 2S』には、同サイズのDJIドローンの中で、フライトモードや映像撮影モードのプログラムを最も多く搭載している。

マスターショット:マスターショットを起動すると、ドローンは自動で飛行経路を計画し、近距離/ランドスケープ/ポートレートの3種類から映像撮影モードを自動で選択したあと空撮を開始する。撮影後、DJI Flyアプリでテーマを選択すると、自分だけの動画が生成されすぐにSNSで世界中に共有できる。

・ フォーカストラック:モバイル端末上で被写体をフレームで囲んで選択した後、以下の3種類から選択することができる。
– Point of Interest 3.0:被写体のまわりを自動で周回。
– ActiveTrack 4.0:被写体をフレーム内に捉えたまま、機体がシームレスに自動追尾。
– Spotlight 2.0:パイロットはドローンの動きを制御し、一方でカメラは被写体をフレーム内に捉え続ける。

クイックショット:主要機能であるクイックショット撮影モードには、ロケット、サークル、ドローニー、ヘリックス、ブーメラン、アステロイドがある。

ハイパーラプス:最大4Kの解像度での撮影が可能。コンテンツの撮影時、電子式の映像ブレ補正を使って、滑らかな映像に仕上げることができる。

▲付属の送信機

 

4つの高性能のアンテナとDJI独自の伝送技術OcuSyncの最新版であるO3伝送技術を搭載し、周囲に信号が多い環境でも、最大12 km1(日本国内では8km)まで安定した映像伝送を実現。最大飛行時間は31分で、パイロットはじっくりと時間をかけて魅力的な映像を撮影することができ、同時に4方向の障害物検知機能が衝突のリスクを減らす。前方/後方/下方/上方に配置されたデュアルビジョンセンサーにより障害物検知の性能が向上し、より遠くから、より迅速に近づいてくる物体でも認識することができる。

『DJI Air 2S』は、最新かつ最先端の高度操縦支援システム (APAS 4.0)を使用しており、障害物の周辺や上下に回り込みながら、自律的かつスムーズに飛行操縦することができる。通常の速度で飛行中、改良されたAPAS 4.0は、前バージョンと比較し、より広い視野を確保して障害物を検知。高速で飛行している場合、機体は深く前方へ傾くため、新たに追加された上方障害物センサーが障害物検知において重要な役割を果たすという。

他の最新モデルと同様に、DJI Air 2Sに搭載されたAirSenseシステムは、付近を飛行中の航空機やヘリコプターから発せられるADS-B(放送型自動位置情報伝送)信号を受信し、ドローンパイロットに警告するため、パイロットは迅速に安全な別の場所へと移動することができる。他の標準的なDJI安全機能には、送信機との信号が途絶えた場合やバッテリー残量が極端に少なくなった場合に、自動でドローンをホームポイントまで帰還させるReturn-To-Home (RTH)機能や、パイロットに空域制限について知らせたり、空港のような危険エリアに近づかないようサポートするGEO 2.0ジオフェンス システムが含まれる。学習リソースやチュートリアルが豊富に揃った最新版のDJI Flyアプリを使用するため、初心者パイロットでも飛行を開始するまで時間はかからないとしている。

 

◉製品情報
https://www.dji.com/jp/air-2s

DJI JAPAN株式会社
https://www.dji.com/jp

vsw