DJIは8月23日23時(日本時間)、同社折りたたみドローンMavicシリーズのフラッグシップ機となるMavic Proの新シリーズ・Mavic 2 Pro(直販価格189,000円)とMavic 2 ZOOM(162,000円)の2モデルを発表した。
Mavic 2紹介映像
Mavic 2 Proは1型CMOSを搭載し、4K/30p 10bit収録に対応
Mavic 2 Proにはハッセルブラッド製のカメラが搭載され、1型CMOSセンサーを搭載。最大4K/30p(ビットレートは100Mbps、圧縮方式はH.264とH.265を採用)の撮影に対応している。焦点距離は35mm判換算で28mm(画角は約77°)。絞りは上位モデルのPhantom 4 Proと同様にF2.8-F11で可変できる。
注目なのはD-Log Mという記録モードを搭載し、10bit収録に対応。カラーグレーディングの際に従来までの8bit収録よりも階調豊かで、より自由度の高いグレーディングが可能になった。また、ダイナミックレンジは14ストップとなっており、4K HDR放送の規格であるHLG(ハイブリッドログガンマ)の撮影モードも備えている。
光学2倍ズームに対応するMavic 2 ZOOM
Mavic 2 ZOOMは1/2.3型CMOSセンサーを備える光学2倍ズーム対応モデル。最大4K/30p撮影(ビットレート100Mbps・圧縮はH.264またはH.265)。フルHD撮影時は画質劣化のないデジタルズームで最大4倍のズームに対応する。焦点距離は24-48mm、画角は約83° (24 mm時)、約48° (48 mm時)。カラーモードはD-Cinelikeで、LogやHLGには非対応となっているものの、光学ズームと自動飛行を活かしたドリーズーム(めまいズーム)などユニークな機能を備える。また、ズームレンズの採用にあたり、オートフォーカスの設計にも力を入れており、位相差AFとコントラストAFを組み合わせ、AF追尾速度は最大で従来の40%向上しているという。
両機種に共通すること
両モデルに共通する機能としては、前後・左右・上下の全方位に障害物検出センサーを搭載していること(前モデルのMavic Proは前方のみ)。また、JPEGとRAWデータを同時に記録できるハイパーラプス機能を備える。ハイパーラプスは下の4つの撮影モードを搭載する。
また、アプリ上で指定した被写体を自動追尾で撮影できるアクティブトラックは「アクティブトラック2」として進化している。従来まではメインカメラの2D画像を解析して行なっていたが、前方の障害物検出カメラを使用することで、3D画像として認識することで、より精度の高い自動追尾を実現しているという。また、「軌道予測機能」が加わり、自動追尾中に被写体が木や岩陰などの障害物に一時的に隠れてしまっても、続けて追尾できるようになった。また、障害物センサーをOFFにすれば、最大72km/hでの被写体追尾にも対応する。
●DJI Mavic 2の製品情報