DJIは、ロボット工学に初めて触れる人でも簡単に操作できるようにというコンセプトのもと設計された初の教育市場向けの地上走行ロボット『ROBOMASTER S1』を発売。価格は64,800円(税込)。専用コントローラー、予備のゲル弾、バッテリーとゲル弾マガジンといった追加アクセサリーが同梱される「Playmoreキット」は今後販売開始予定。

『ROBOMASTER S1』は、パワフルなブラシレスモーター、 全方向への可動性能を誇るシャーシ、 高精度ジンバル、 プログラミング、 ゲームプレイや対戦といった双方向の通信モードで、 楽しみながらロボット工学技術の可能性を学べるよう設計されている。 ユーザーは、 ハードウェアの組み立てや地上走行ロボットの操作、 PythonやScratch上でのプログラミング、 複数対戦モードによる仲間との競争といった様々な体験ができる。

31個のセンサーで周囲全体をマッピングし、その内6個はインテリジェント ボディアーマーで相手の攻撃を検知する。耐久性に優れたフレームの上には、安定したライブ映像をRoboMasterアプリに送信するFPV(一人称視点)カメラも備わっている。また、特徴的なメカニカルジンバルには、安全性を確保するために、角度を自動で制限できるブラスターが搭載され、赤外線や無毒性のゲル弾を発射できる。

さらに、RoboMaster S1はDJIの部品で構成されたモジュール式で、6つのPWM(パルス幅変調)制御ポートも装備されているので、上級者は、サードパーティ製のハードウェアを使用することもできる。

FPVカメラとマシンビジョン技術により、RoboMaster S1は様々な物体を自動識別したり、音を認識したりして反応することができ、また対戦相手のユニットからの信号を受信することも可能。強力なCPUユニットと工業用グレードのCAN-BUSケーブルで、大量のデータを処理し、複数のタスクを実行しながらも安定的な信号伝送を維持する。カスタム仕様のブラシレスモーターに加えて、4つのメカナムホイールを搭載し、それぞれの車輪で12個のローラーが動作することにより、全方向への移動と精密な制御を両立している。

最先端のマシンビジョン技術を搭載したRoboMaster S1で、ユーザーは現実世界と連動したハンズオン体験を味わえる。下記6つの機能で様々な物を認識可能。

  • ラインフォロー:RoboMasterアプリで、ラインフォローのプログラムを組むと、線に沿って自動で走行。
  • ビジョンマーカー認識:数字、文字、および特殊文字を含む最大44個のビジョンマーカーを認識することができるため、コーディングとバトル、走行機能の可能性を広げることができる。
  • フォローモード:RoboMasterアプリを使用し、画面内で選択した人物を識別して追尾させることも可能。
  • 拍手認識:拍手認識モジュールが内蔵され、拍手の回数に基づく独自の反応動作をプログラムすることができる。
  • ジェスチャー認識:DJIドローンの一部に搭載されているジェスチャー機能に対応し、手の動きにあわせたプログラムの実行が可能。
  • ロボット認識:対戦相手の本体を認識し、プログラムに基づいて、独自の動作を実行することができる。より高度な機能の実行には、Scratch 3.0やPython上でのコーディングを通じて、RoboMaster S1用に独自の機能をプログラミングすることができ、効率性の改善や、4つのメカナムホイールのトルクの最適化を図れる。

 

◉製品情報
https://www.dji.com/jp/robomaster-s1

DJI JAPAN株式会社
https://www.dji.com/jp