トムソン・カノープスではハードウェアによる高速エンコードを可能にするH.264/MPEG2コデックアクセラレーター、FIRECODER Bluを11月21日より発売する。52,290円。
◆HDV1080iからH.264変換を実時間の約半分で処理が可能
FIRECODER Bluは東芝製のメディアストリーミングプロセッサー「SpursEngine」を搭載したPCI Express用のボード。H.264とMPEG2の相互変換から、HQ AVIをH.264、MPEG2へ変換する機能のほかに、HDからSDへのダウンコンバートやSDからHDへのアップコンバート機能も備える。アップコンバート時は話題の「超解像」処理も施され、メリハリのあるHD映像に変換できるという。
変換に使用するのは専用ソフト「FIRECODER WRITER」。変換したいファイルを読み込んで、ストーリーボード上に並べたものを変換する。ファイル出力に加え、BD(メニューなしのBDMV)、DVDへの出力も可能。ただし変換時に詳細なビットレート設定などはできない仕様になっていて、商品イメージからすると若干違和感を感じる。
気になるのはこのボードを使ってEDIUS Pro 5の出力が可能になるか? だろう。これに対しては、来年の早い時期には対応すると予告された。その際には解像度やビットレート設定などは自由に行えるとのこと。同時にBDオーサリング対応も予定されており、HD編集からBD作成までの快適なワークフローが組めそう。楽しみだ。