ライカカメラ社は、コンパクトデジタルカメラ「ライカQ」シリーズの第3世代となる新機種『ライカQ3』を6月3日より発売する。価格は902,000円 (税込)。

「ライカQ」シリーズは、単焦点レンズ搭載の35mmフルサイズコンパクトデジタルカメラ。『ライカQ3』は、「ライカQ」シリーズをさらに進化させたもので、同クラス有数の明るさを誇るレンズ、マクロ機能や動画撮影などの従来機能・性能はそのままに、新たにチルト式モニターを搭載。また、8K動画を記録、H.265やApple ProResにも対応。

 

 

最大8Kの高解像動画撮影、複数のビデオフォーマットに対応

動画撮影については、8K動画を記録できるようになったほか、H.265やApple ProResにも対応。動画の最長連続撮影時間は29分。

HDMI端子とUSB Type-C端子も新たに実装し、ジンバルやモバイルバッテリー、外部ディスプレイレコーダーなどとも接続できるようになった。USB Type-C端子を活用すれば「Capture One」や「Adobe Photoshop Lightroom」でのテザー撮影も可能。

 

チルト式モニター&高精細576万画素を誇る有機EL電子ビューファインダー

液晶モニターは高精細3.0型のタッチパネル液晶で、新しい機構によるチルト式が採用。撮影時のアングルの自由度が高まり、より自由に発揮した写真表現や映像表現が実現可能。解像度は576万ドットでフレームレートは120fps。また、チルト式の液晶モニターを採用しながら、防塵・防滴性能では「ライカQ2」と同じIP52相当を確保している。

▲チルト式の液晶モニターを採用

 

 

トリプルレゾリューションテクノロジーを採用したフルサイズセンサー

トリプルレゾリューション技術を取り入れた新しい裏面照射型CMOSセンサーを搭載。記録画素数を6000万画素、3600万画素、1800万画素の3種類から選んでDNG(RAW)形式またはJPEG形式で画像を記録できる。

6000万画素を選べば、被写体のディテールや質感まで捉えることができ、3600万画素や1800万画素を選んだ場合には、カメラの高速性能の十分な活用、連写持続性の向上、ファイルサイズを小さくセーブできる。どの記録画素数を選んだ場合も、撮像素子の全域を使用して撮影。

ISO感度の設定範囲はISO 50~100000。 また、パナソニック社との協業による「L² Technology(エルスクエア・テクノロジー)」から生まれた「LEICA MAESTRO(ライカ・マエストロ)」シリーズ最新世代の画像処理エンジンを搭載し、動作速度もさらに向上。

 

マクロモードにも対応した高性能なレンズ「ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH.」

レンズはライカを代表する大口径レンズ「ライカ ズミルックスf1.7/28mm ASPH.」を採用。最短撮影距離17cmのマクロに設定して撮影することもできる。

高精細な画像が撮影できることに加え、デジタルズーム機能を使って撮影することも可能。デジタルズーム機能では、28mm、35mm、50mm、75mm、90mm相当の画角を選ぶことができる。また、「ライカ・パースペクティブ・コントロール(LPC)」と「ライカ・ダイナミックレンジ(LDR)」という2種類の実用的な撮影アシスト機能も新たに追加。

 

位相差検出方式を追加したハイブリッドオートフォーカスシステム

位相差検出方式を追加したハイブリッドオートフォーカスシステムを新たに採用したことで、さらに高速・高精度なピント合わせや追尾が可能に。また、空間認識(DFD)技術も新たに採用されて。

精度の点では最も優れているコントラスト検出方式に、位相差検出方式、DFD技術、そしてインテリジェントな物体認識技術を組み合わせたオートフォーカスシステムが被写体をシャープかつ鮮明に捉えるとしている。

 

データ送信速度とコネクティビティが向上

接続性については、「ライカQ2」と同様にBluetoothやWi-Fiによってシームレスかつ高速な通信が可能。「ライカQ3」は高度な通信技術であるMIMO(Multiple Input Multiple Output)にも対応しており、ライカ専用アプリ「Leica FOTOS」へのデータ転送速度が「ライカQ2」に比べて約10倍速くなったという。

また、「Leica FOTOS」との新たな連携機能として、動画データもモバイル機器へ転送できるようになったほか、JPEG画像を独特の美しい印象に仕上げることができる「Leica Looks」を「Leica FOTOS」からダウンロードできるようになった。「Leica FOTOS」との安定した接続と高速転送速度はこれらの新機能を利用する際にも活かされる。

さらに、接続モードをエコモードやハイパフォーマンスモードに設定するなど、モバイルワークフローの効率化や「ライカQ3」の電力消費を抑えることもできるようになった。また、「ライカQ3」は「Made for iPhone」「Made for iPad」としてApple社の認定を受けており、付属のLeica FOTOSケーブルで接続すればiPhoneやiPadユーザーも「ライカQ3」を活用できる。

 

Made for iPhone / iPad

「ライカQ3」は、Apple社の「Made for iPhone」「Made for iPad」認証を取得しており、Appleのエコシステムへシームレスに採り入れることができる高精度な接続機能を搭載。同梱のL専用ケーブルで「ライカQ3」とiPhoneを接続し、「Leica FOTOS」アプリからカメラを操作したり、写真や動画をスピーディにダウンロードしたりできる。USB-CポートがあるiPadには、USB-Cケーブルで接続が可能。

 

スタイリッシュなアクセサリーでワイヤレス充電が可能

「ライカQ3」では専用アクセサリーとしてハンドグリップとワイヤレスチャージャーにより、ワイヤレス充電が可能になった。ワイヤレスチャージャーは高性能な専用バッテリー「BP-SCL6」やQi対応のデバイスをワイヤレス充電できる。

▲ワイヤレス充電が可能な専用アクセサリー(別売)

 

 

◉製品情報
https://leica-camera.com/ja-JP/photography/cameras/q/q3-black/xiangxi

ライカカメラジャパン株式会社
http://www.leica-camera.co.jp