NHK、
小型8Kフル解像度スーパーハイビジョンカメラを開発


NHKは、8Kスーパーハイビジョン(以下、8K)放送開始に向けて、実用的な8Kカメラの研究開発を進めている。近いところでは、8月1日からの試験放送が予定されている。それに合わせ今回、高画質なフル解像度8K映像に対応した世界初の小型8Kカメラを開発した。
従来のフル解像度8Kカメラは、3300万画素のイメージセンサーに赤(R)、青(B)、緑(G)の3枚用いるため、入射した光を3色に分けるプリズムが必要でカメラの小型化が難しいという課題があった。 今回開発したカメラは、従来の4倍の画素数となる1億3300万画素のカラーイメージセンサーを用いた単板式。1枚のイメージセンサーでフル解像度8K映像を撮影できるため、小型化・軽量化(従来の1/7以下)が実現でき、高画質な8K映像をより手軽に撮影できるようになる。


nhk8knab.jpg
主なスペックは以下
イメージセンサー:1億3300万画素CMOS(水平15360×垂直8640画素)
映像信号の画素数:RGB 4:4:4RGB 各色とも水平7,680 画素×垂直4,320 画素(フル解像度 RGB 4:4:4)
フレームレート:60 フレーム/秒
限界解像度:4,320 TV 本
質量:約6kg (従来の1/7 以下)※ レンズ・ビューファインダ―含まず
光学サイズ:写真用35mmフルサイズと同等(対角43.2mm)

NAB2016での出展内容


NHKは、NAB SHOW 2016 において、このカメラを含めてフルスペック8Kの制作機器の展示とデモ映像の上映で、8Kの魅力をアピールしていく。展示する製品とコンテンツは以下の通り。
◎フルスペック8K機器
 ・8Kレーザープロジェクター
 ・8Kフルスペックカメラ
◎最新8Kコンテンツ
 ・アメリカンフットボールの最高峰「スーパーボウル」、小澤征爾がサイトウキネンオーケストラを指揮した「ベートーヴェン交響曲第2番」、日本を代表する夏祭り「青森ねぶた」など、8Kの最新コンテンツを上映。
◎ 新開発・小型フル解像度8Kカメラ
◎ 8K HDR 技術
HDR 8Kディスディスプレイ…HLG 方式に対応した85V 型8K液晶ディスプレイを展示。シャープと共同開発したもの。
HDR コンテンツ…HDR カメラを用いて、北海道での雪と氷が描く情景と西表島での緑に包まれた島の情景を撮影。HDR技術によりこれまでにない透明感と鮮やかな色彩による臨場感を体験できる。
◎ 8K中継車(SHC-2)
スイッチャーは将来の拡張性を視野に、新規開発したIP インターフェースでフル解像度8K信号に対応しています。カメラは最大で10台、圧縮収録再生機、スロー装置はそれぞれ最大4 式の接続が可能で、大型中継の制作環境と同時に効率化を実現している。今夏、もう1台の中継車(SHC-1)、音声中継車と共にリオ五輪での8K制作で活用する。