株式会社ニコンは、2018年8月23日に開発発表を行っていた「ニコン Z マウント」を採用したフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラ対応の、大口径標準単焦点マニュアルフォーカスレンズ『NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct』を発売。本製品は受注生産で10月12日10時より受注開始。価格は1,150,000円(税別)。
「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」は、「S-Line」の最高峰に位置し、NIKKOR Z レンズの光学性能の高さを象徴するレンズ。内径55mmの大口径「Z マウント」とフランジバック16mmの組み合わせがもたらす高いレンズ設計自由度を活かし、ニコン史上最も明るい開放F値0.95を実現。
レンズ構成10群17枚の光学系には、新たに、高屈折率硝材を使用した高精度で大口径の「研削非球面レンズ」を含む非球面レンズ3枚、EDレンズ4枚を採用。歪曲収差や球面収差などのさまざまな収差に対して、極めて高いレベルでの補正を実現している。さらに、ニコン独自の反射防止コーティング「アルネオコート」と「ナノクリスタルコート」を採用。この2つのコーティングを併用することにより、入射光に起因するゴースト、フレアを極めて効果的に低減。抜けの良いクリアーな画像が得られるという。
また、付属品のレンズフードやレンズケースにも、ボディーに相応しいクオリティーを実現。レンズフードには、内面の反射光を低減しクリアーな描写に貢献するフロック加工を採用。Noct専用に作られたトランクケースは外側にNoctのロゴ、内側にはレンズ構成図が刻印されている。レンズ構成図が描かれたケース内のカバーの下にも収納部を設けており、用途に合わせて自由に設計されている。
主な特長
•「ニコン Z マウントシステム」の光学性能を象徴するニコン史上最も明るい開放F値0.95
•開放F値0.95ならではの極めて浅い被写界深度と大きく美しいボケ味
•至近から無限遠まで撮影距離を問わず、絞り開放でも非常に高いピント面の解像力
•ピント面から遠ざかるにつれてなだらかに変化する理想的なボケの連続性がもたらす、独自の空間表現
•鮮明な夜景撮影や天体撮影が可能な、絞り開放から点を点として描写する卓越した点像再現性
•高屈折率硝材を使用した面精度の高い大口径の「研削非球面レンズ」を新たに採用したことで、強力かつ高精度に収差を補正
•ニコン独自の反射防止コーティング「アルネオコート」と「ナノクリスタルコート」の併用で、ゴースト、フレアをより効果的に抑制
•静粛で滑らかな操作感で静止画と動画の快適な撮影操作をサポートする、適度なトルクの「コントロールリング 」と「フォーカスリング」
•割り当てられる機能が豊富で便利な「レンズFnボタン」
•暗い所でもファインダーを覗くことなく、絞り値や撮影距離、被写界深度などの情報を確認できる「レンズ情報パネル」
•防塵・防滴に配慮した設計と、フッ素コート採用による優れた防汚性能
•高精度な絞り制御ができる電磁絞り機構
•フード内面の反射光を効果的に低減するフロック加工のレンズフード(付属)
主な仕様
•マウント:ニコンZ マウント
•焦点距離:58 mm
•最大口径比:1:0.95
•10群17枚(ED レンズ4枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコートあり、アルネオコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり)
•画角:40°50′(撮像範囲 FX)27°20′(撮像範囲 DX)
•寸法:約102mm(最大径) × 153 mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)
•質量:約2000 g
◉製品情報
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/zmount/nikkor_z_58mm_f095_s_noct/
株式会社ニコン
https://www.nikon.co.jp/