ニコン、大口径の新型マウント「ニコン Z マウントシステム」を発表。フルサイズミラーレスカメラ Z 7 ・ Z 6 の2機とZマウントレンズ3本、マウントアダプターの発売も。


◎ニコン 新型マウント採用フルサイズミラーレス、始動!!

ニコンは同社の新マウントとなる「ニコン Z マウントシステム」を採用したフルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 7」と「ニコン Z 6」およびNIKKOR Z レンズ3本、そしてNIKKOR F レンズの資産を生かせるマウントアダプターの発売を、8月23日に発表。
「新次元の光学性能を追求し誕生した」「最高の満足感を得ていただくべく、究極・最高を意味する」「アルファベット最後の1字にして、同時に未来への架け橋を想起させる」という思いで『Z』を冠したと謳う同マウントシステムで、フルサイズミラーレスを大きく牽引していく姿勢を見せた。

1948年から始まる『Nikon』の歴史から70年、今日『Z』マウントシステムの華々しいスタートを宣言した牛田一雄代表取締役 兼 社長執行役員。発表会には日本の各メディアはもちろん、欧米や中国からの記者も。中にはロシアやウクライナなどからも記者が駆けつけており、全世界的な注目の高さが窺える。

撮像素子は35.9×23.9mm(フルサイズ)CMOSセンサー、ニコンFXフォーマット。記録媒体は XQDカードを使用。Z 7とZ 6の違いは画素数にある。高解像度撮影を目するZ 7が有効4575万画素、ISO64~25600で、NIKKOR Z レンズとの組み合わせで周辺部まで新次元の高精細ぶりを発揮する。一方のZ 6は、有効画素2450万画素、ISO100~51200と高感度特性の強みを持つオールラウンドモデル。

◎Z 7(ボディ):2018年9月下旬発売予定、オープン価格  店頭推定価格 44万円前後(税別)

◎Z 6(ボディ):2018年11月下旬発売予定、オープン価格  店頭推定価格 27万円前後(税別)

マウント内径55ミリという大口径と、16ミリというフランジバックの短さでこれまでにない表現世界の実現を謳う池上博敬執行役員 映像事業部開発統括部長。

Z 7裏面(Z 6も同じ仕様)。光学性能やシステム互換性、堅牢性などと肩を並べる形で、ERGONOMICS(エルゴノミクス)=カメラとしての操作性にも大きな自信を見せていた。

ビデオサロンとして気になるのはやはり動画関連。発表会の席上でも、ニコンは最近の大きな潮流でもある動画への注力をアピール。従来機以上に動画撮影に対する本気の姿勢を見せた。当然、4K UHD(3840×2160)30p/25p/24pに対応。くわえて、フルHDの120p記録も可能。5軸対応ボディ内手ブレ補正搭載。オートフォーカスは像面位相差AFおよびコントラストAFを採用。また、N-LOG記録や、10ビットのHDMI出力機能も有する。

◎Zマウントレンズ群も見逃せない

ボディ2機種と同時に、ニコンは大口径の新マウントを採用したフルサイズ(ニコンFX フォーマット)ミラーレスカメラ対応の新レンズを発表。
標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」、広角単焦点レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」、標準単焦点レンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」、そして「マウントアダプター FTZ」も発売する。動画撮影時も静止画と変わらない高い解像力や、フォーカスブリージング対応、静音化、滑らかな露出制御、コントロールリングの搭載など、動画撮影に適した性能、機能を備えているという。
今回発売する3本は「S-Line」に属する交換レンズ。「S-Line」とは、NIKKOR Z レンズにおいて新たに設定されたグレードで、ニコン独自の設計指針と品質管理を高い基準でクリアーし、特に高いレベルで光学性能を発揮するレンズに付けられるという。

標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」9月下旬発売 希望小売り価格 13万6500円 (税別)
広角単焦点レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」9月下旬発売 希望小売り価格 11万4000円 (税別)
標準単焦点レンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」10月下旬発売 希望小売り価格 8万3500円 (税別)
「マウントアダプター FTZ」 9月下旬発売 希望小売り価格 3万6500円 (税別)

また、「S-Line」の最高峰に位置する「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」も現在開発中と発信。極めて明るい開放F 値0.95 がもたらす高い解像力と美しいボケ、卓越した点像再現性によって、かつて類を見ない、立体感あふれる描写性能を実現すべく、開発を進めているとのこと。(発売時期・発売価格などの詳細は未定)

レンズの今後のロードマップも発表。2019年以降もS-Line クラスの発売への意欲を見せる。

加えて同日23日、ニコンはFX フォーマットデジタル一眼レフカメラ対応の超望遠単焦点レンズ「AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR」発売も発表。
PF(Phase Fresnel:位相フレネル)レンズの採用で、最大径約106mm、長さ約237mm、質量約1,460g の小型・軽量ボディを実現。従来の3,000g を上回る500mm 単焦点レンズと比較すると、大幅な小型・軽量化を達成し、質量は「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」とほぼ同等。焦点距離500mm の高性能超望遠レンズながら、手持ちでの超望遠撮影が楽しめる。

9月14日発売予定  50万6000円 (税別)

発表会の最後に、ニコンイメージングジャパンより『「D」と「Z」の二刀流でさらなる技術革新、表現向上を目指していきます』と今後の戦略が謳われた。

 

会場を別にしての「タッチ&トライ」。日本はじめ世界各国のフォトグラファーや動画クリエイターが実機を手に取って熱心にチェックしたり、その場で動画レポートの撮影も行うなど、今回の新型マウントシステムへの注目の高さそのままに、この「Z」を中心とした今後の動向の楽しさが垣間見られる場所になっていた。

 

◎ニコン 公式製品サイト