ブラックマジックデザインの発表によると、ジャズピアニストのスコット・ブラッドリー(Scott Bradlee)氏が立ち上げた音楽集団 Postmodern Jukebox (PMJ)の演奏による『Don’t Stop Believin’』のミュージックビデオの撮影にBlackmagicURSA Mini Pro デジタルカメラおよびVideo Assist 4K モニター/レコーダーが使用された。
PMJは現代のポップ・ミュージックをレトロ風にカバーする人気グループで、これまで70以上のアーティストとのコラボレーションや5大陸でのツアーを成功させており、YouTubeの合計視聴回数は9億回を超えている。ブラッドリー氏とディレクターのエイブラハム・ルーフェ(Abraham Roofeh)氏が作り上げたコンセプト、「邸宅で繰り広げられるパーティー」の様子を描くミュージックビデオを撮影したクリント・バーン(Clint Byrne)撮影監督は語る。
「撮影にURSA Mini Pro を選んだ理由は、非常に自然なイメージを生み出すからです。バンドのスタイルを反映した、古いハリウッドのような雰囲気をミュージックビデオに取り入れたかったんです。URSA Mini Pro のレンズマウントは交換できるため、PLマウントを使用して年代物のコーティングなしのレンズを取り付けて撮影しました。これにより、面白いフレアが得られ、動きに一種変わった要素を加えられました。」
撮影中のバーン氏はカメラの内蔵NDフィルターを使い、マットボックスやその他のアクセサリを加えなかった。バンドメンバーやダンサー立ちが動き回る中で小回りの利くサイズに収めるためである。
「カメラは簡単に動かせるように軽量である必要がありました。大豪邸で撮影したのですが、それでも狭い出入り口があり、撮影中にシームレスに通り抜けられるサイズであることが必須でした。URSAMini Pro は小型なため、そのような狭い場所でも問題なく、また軽量なため17テイクの撮影を行うことができました。」(クリント・バーン氏)
またURSA Mini Pro と合わせて、Video Assist 4K をモニタリングとプロキシの収録に使用している。Video Assist 4K でテイクの再生を行い、出演者と一緒に見ながら、希望通りのワンショットを得るために次のテイクでは何を修正する必要があるかをその場で確認していた。小型で可搬性に優れたURSA Mini Pro と、Video Assist 4Kはまさにこの撮影にもってこいだった。最後にバーン氏はこう締めくくっている。
「前のプロジェクトでURSA Mini Pro を使用した経験から、頼りになる製品だと分かっていました。撮影スタイルの関係で、カメラに問題が発生した際に対応している余裕はなかったので、本当に期待通りの仕事をしてくれて助かりました。代替策としてカットを入れる準備もあったのですが、最終的には必要ありませんでした。撮影を始め、すべてが動き出したのを見た後、本当にワンテイクで撮影して希望通りの作品が撮れると気づいたんです。出来上がった作品には、これ以上ないくらい満足しています。」
ブラックマジックデザイン
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