▲Crystal LED Cシリーズ『ZRD-C12A/C15A』(左)、Bシリーズ『ZRD-B12A/B15A』(右)

 

ソニーは、高精細な映像を自由な形状とサイズで表現できるCrystal  LED Cシリーズ 『ZRD-C12A』『ZRD-C15A』とBシリーズ 『ZRD-B12A』『ZRD-B15A』を発表した。発売は2021年夏の予定。価格はオープン。

同社がこれまでのCrystal LEDで培った独自のLED制御技術と、ソニーのテレビ ブラビアで培った信号処理技術を融合させた高画質プロセッサー「X1 for Crystal LED」を搭載し、ベゼルフリー(縁なし)で目地の無い大画面に、圧倒的な臨場感のある映像を高輝度かつ広い視野角で映し出す。また、軽量・静音・省スペース設計で、壁掛けやカーブした場所などへの柔軟な設置性を備えている。

Cシリーズは、高コントラストで豊かな階調表現が特長。明るい場所でも漆黒が際立つ美しい映像を映し出すことができ、オフィスエントランスやロビー、ショールーム、博物館・美術館などでの使用に適している。

Bシリーズは、広色域を維持しながらも高輝度な映像を映し出す。外光の反射を抑えた表面処理により、特にバーチャルプロダクションや放送局スタジオ、撮影現場の背景など映像制作用途に適している。同シリーズはソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの協力の元、クリエイターのニーズを反映して開発したという。

▲バーチャルプロダクション使用例

▲ロビー使用例

 

主な特長

1. 新開発の高画質プロセッサー「X1 for Crystal LED」

従来のCrystal LEDで培ったLED制御技術と、ソニーのテレビ ブラビアの信号処理技術を融合させた高画質プロセッサー「X1 for Crystal LED」を新たに搭載。画像に合わせた超解像処理を行うことで、様々なコンテンツをよりリアルに表現する「リアリティクリエーション」や、大画面における撮像ボケを低減し、高精細な映像を滑らかな動きで表現する「モーションフロー」機能により、画面に近寄って見ても自然で美しい映像を映し出す。また「22ビットスーパービットマッピング」により、豊かで滑らかな階調表現を実現。

2. 高輝度で豊かな映像表現

Cシリーズは、1,000,000:1の高コントラストを実現し、ディープブラックコーティングにより、際立つ漆黒と暗部の豊かな階調表現が可能。Bシリーズは、低反射コーティングにより明るい環境下においても反射を抑え、1,800cd/㎡の高輝度で広い色域を保ったクリアな映像を映し出す。両シリーズとも、広色域と広視野角を兼ね備えており、設置場所によらず美しい映像が見られる。加えて、HDR、HFR(120fps)、3Dなど幅広い入力信号に対応しているので、映像表現の幅が広がりる。

3. タイリング構造による自由な画面構成とベゼルフリー画面

同製品はキャビネットを組み上げて大画面を構築。Cシリーズ、Bシリーズ共に1.26mm/1.58mmのピッチサイズを用意し、使用用途や設置場所に合わせて、画面の大きさや縦・横比率を自由に構成できる。また軽量で、ファンレスによる静音設計とバックヤードが不要な省スペース設計のため、壁掛けやカーブした壁面への設置など、様々な環境に柔軟に対応する。サイズの一例として、1.26mmピッチのキャビネット128個で横9.7m×縦2.7m(8K×2K)の大画面ディスプレイの構築が可能。さらにキャビネットにはベゼル(縁)がないので、繋げて設置すると、一枚の大画面に映し出しているような臨場感ある映像になる。

▲導入イメージ

 

4. メンテナンス性を向上し、トータルコストを削減

フロントからのアクセスが可能な保守性の高さや低消費電力による長寿命化など、従来製品に比べ導入費用・メンテナンス費用ともに大幅に軽減。またAC100-240V電源対応により、多様な用途にあわせて使える。

 

◉製品情報

ZRD-C12A
https://www.sony.jp/crystal-led/products/ZRD-C12A/

ZRD-C15A
https://www.sony.jp/crystal-led/products/ZRD-C15A/

ZRD-B12A
https://www.sony.jp/crystal-led/products/ZRD-B12A/

ZRD-B15A
https://www.sony.jp/crystal-led/products/ZRD-B15A/

ソニー株式会社
https://www.sony.jp/