ソニーは、4K 60p/120p記録対応のXDCAMメモリーカムコーダー『PXW-Z200』とNXCAMカムコーダー『HXR-NX800』を9月13日に発売する。価格は、『PXW-Z200』が649,000円、『HXR-NX800』が506,000円(ともに税込)。

両機はAIによる被写体認識・AFを搭載し、高精度なAFによる撮影が可能。さらに、光学20倍ズームレンズやアサイン可能なリング・ボタンなどによる高い機動性や操作性、拡張性を兼ね備える。

また、映像制作の現場で広く採用されているイメージング商品群の開発により培った最新技術を搭載し、高画質な撮影やネットワーク接続によるライブ配信を1台で可能にする。

『PXW-Z200』のみ、SDI端子/TC端子を搭載。また、2025年6月以降のアップデートでMXFファイルにも対応する。

AIによる被写体認識・AFおよび4K 60p/120p記録が可能

AI処理に特化したAIプロセッシングユニットが、画像処理エンジンBIONZ XRに加えて搭載。ディープラーニングなどを用いたAI処理で、骨格や姿勢などの情報に基づいた、高精度な被写体(人物)認識・AFが可能。

有効画素約1400万画素のセンサー全画素読み出しによる4K/60p記録に加え、4K/120p記録にも対応。積層型構造の1.0型CMOSイメージセンサーExmor RSを採用し、高感度・低ノイズ特性による撮影を実現。

光学20倍ズームと手ブレ補正で幅広い撮影範囲をカバー

広角24mmから望遠480mm(35mm判換算)をカバーする開放F値F2.8 – F4.5光学20倍パワーズームのソニー製Gレンズを搭載。独自の画像処理技術による全画素超解像ズーム機能を用いることで、30倍(4K)、40倍(HD)高倍率ズームを高速かつ静粛に実現。

光学式手ブレ補正に電子補正を加えたアクティブモードで、歩きながらの撮影などにおけるより強い手ブレを補正する。

新設計ビューファインダー・LCDモニターなどによる機動性、操作性

両機はコンパクトに収納できる新設計を採用し、ビューファインダーとLCDモニターを折りたたむことができるほか、マイクホルダーを取り外すことも可能。撮影時の外形寸法約175.6(幅) × 201.3(高さ) × 371.1(奥行)mmに対して、収納時の外形寸法は、約175.6(幅) × 175.4(高さ) × (奥行)mmまでコンパクトにまる。質量は、『PXW-Z200』が約1.96kg、『HXR-NX800』が約1.93kg(本体のみ)。

収納時
2連リングと2連ダイヤル



LCDモニターに3.5型 約276万画素の高輝度モニターを搭載。明るい環境下での映像の確認やフォーカシングをサポートする。

電子式可変NDフィルターを搭載し、ND PRESET/VARIABLEスイッチをVARIABLEにすると1/4-1/128NDまでシームレスに濃度変更することが可能。

フォーカス・ズームの2連リングとIRIS・ND VARIABLEの2連ダイヤルは横並びに配置されており、フォーカス・ズームと同時に明るさの調整も簡単に行うことがきる。機能を割り当てられる12個のアサイナブルボタンと同様に、レンズリングにアイリスを割り当てることができる。

コンパクトに収納可能
シームレスにフィルター濃度をコントロール

新搭載のルックや多彩な記録フォーマット・インターフェースによる拡張性

「ITU709」や「709tone」、「S-Cinetone」、「S-Log3」などのルックを使用できる。これによって業務用カメラやCinema Lineカメラ、αと併用し、色合わせをすることができる。

XAVC HS、XAVC S、XAVC S-Iに加え、最大16 MbpsのXAVC HS Proxyなど、多彩な記録フォーマットに対応します。『PXW-Z200』では、XAVC (MXF))記録にも対応。

HDMI Type A、USB Type-C、LAN、REMOTE端子など充実した各種インターフェースを搭載。『PXW-Z200』では、SDI(12G、6G、3G(Level A/B)、HD)入出力、TC入出力にも対応。ポストプロダクション時の負担を軽減するプロキシ記録や、複数台のカメラを運用する際に必要なTC/UB記録に対応している。

ネットワーク接続によるライブ配信

カメラをWi-Fiなどのネットワークに接続するだけで、撮影映像をRTMP/RTMPSやSRTで主要なライブストリーミングサービスや動画共有サイトにライブ配信が可能。カメラオペレーターひとりで撮影から配信までを行う効率的な映像制作を実現。

さらに、ポータブルデータトランスミッター『PDT-FP1』(別売)とHDMIケーブルで接続することで、法人向け「Creators’ Cloud」 のカメラ連携クラウドサービス「C3 Portal」(有償)への安定したストリーミングや、クラウド中継システム「M2 Live」(有償)でのマルチカメラによるライブ配信が可能になる。

使用イメージ





◉製品情報
PXW-Z200
https://www.sony.jp/xdcam/products/PXW-Z200/

HXR-NX800
https://www.sony.jp/xdcam/products/HXR-NX800/

ソニー株式会社
https://www.sony.jp/