ソニーは、像面位相差AFを備える1.0型イメージセンサー「Exmor RS」を世界で初めて搭載する5Gスマートフォン『Xperia PRO-I』を12月15日より発売する。また、Vlogger向けアクセサリー『Vlog Monitor』(XQZ-IV01)も同時に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は『Xperia PRO-I』が198,000円前後、『Vlog Monitor』が25,000円前後(ともに税込)。

『Xperia PRO-I』は像面位相差AFを備える1.0型イメージセンサーを世界初搭載した5Gスマートフォン。ソニーのプレミアムコンパクトカメラ『RX100 VII』に搭載の1.0型イメージセンサーを同機向けに最適化した「Exmor RS」搭載で、高感度・低ノイズ性能と広いダイナミックレンジ、美しいぼけ味など圧倒的な描写力を実現。

撮像エリアの約90%をカバーする315点の像面位相差検出AFセンサーによって、ピント合わせが難しいシーンでも被写体を高速・高精度に捉え続ける。また、ソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラ『α1』にも搭載されている「リアルタイム瞳AF」や「リアルタイムトラッキング」での静止画撮影に加えて、Xperiaとして初めて動画撮影時の「瞳AF/オブジェクトトラッキング」にも対応。

新たな動画撮影機能として、機動性と撮影の柔軟性に優れた「Videography Pro」を搭載。撮影環境に応じて、フォーカスや露出、ホワイトバランスなどの設定変更を、素早く直感的に、かつ正確に調整できる。さらに、世界初4K 120fpsのハイフレームレート撮影に対応し、より滑らかで印象的な映像制作が可能。

 

▲『Xperia PRO-I』に『Vlog Monitor』(XQZ-IV01)を装着したイメージ

 

 

主な特長

1. 像面位相差AFを備える1.0型イメージセンサー「Exmor RS」など圧倒的な描写力とスピード性能を実現

■大型の1.0型イメージセンサー「Exmor RS」や画像処理エンジンBIONZ X for mobileによる圧倒的描写力
ソニーのプレミアムコンパクトカメラ『RX100 VII』で搭載した1.0型イメージセンサー「Exmor RS」をスマートフォン向けに最適化して搭載。またより多くの光を取り込めるピクセルピッチ(2.4㎛)を実現。高感度・低ノイズ性能と広いダイナミックレンジ、美しいぼけ味など、圧倒的な描写力を実現する。画像処理エンジンBIONZ X for mobileとスマートフォンならではの高い処理能力により、最大10フレーム以上の画像を統合しノイズリダクションを行うなど、低照度やダイナミックレンジが広いシーンでの画質が向上。さらに、ミラーレス一眼カメラαで使われているフロントエンドLSIを備えており、暗所でのノイズを低減させる。また、12bitでのRAW形式撮影に対応し、滑らかで豊かな色調まで再現することができる。

 

■世界初搭載の像面位相差AFを備える1.0型イメージセンサーやαのエンジニアが開発した高速AF性能
高速性と追随性に優れた像面位相差AFを備える1.0型イメージセンサーを世界で初めて搭載。撮像エリアの約90%をカバーする315点の像面位相差検出AFセンサーによって、動きの予測が難しい被写体にも、高速・高精度に追従した撮影が可能。

またソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラ『α1』にも搭載されている「リアルタイム瞳AF」や「リアルタイムトラッキング」は、AIにより動体を高精度に追従し続け、静止画撮影時に人や動物の瞳などに瞬時にフォーカスを合わせ続けます。また被写体が不規則・高速な動きをしていても、毎秒最大60回のAF/AE計算で被写体を追跡し、AF/AE追従最高20コマ/秒の高速連写が可能。1.0型イメージセンサーの高速読み出しによって、動きの速い被写体を撮影する際に起きやすい動体歪み(ローリングシャッター現象)を大幅に低減する、「アンチディストーションシャッター」を搭載。

▲像面位相差検出AFによる撮像エリアのイメージ

 

■可変絞りとZEISS Tessar レンズによる精細かつ豊かな表現
リアカメラには、焦点距離16mm(F2.2)の超広角レンズ、24mm(F2.0/F4.0)の広角レンズ、50mm(F2.4)の標準レンズのトリプルレンズカメラに加え、被写体までの距離を瞬時に測定する3D iToFセンサーを搭載。広角レンズは、F2.0/F4.0の可変絞りに対応し被写界深度をコントロールすることで、大型センサーならではの自然なぼけ味から、解像感のある細部の再現までを実現。

また、階調、色再現、透明感、立体感など被写体の質感まで忠実に捉え、ぼけ味なども美しく再現するZEISSレンズを全てのレンズに採用。同レンズは、表面に光の反射を抑えるZEISS社独自のT*コーティングを施しており、画質低下の原因ともなるフレアやゴーストを最小限に抑え、クリアな描写を実現。さらに新たに開発した広角レンズは、ZEISS Tessarレンズを採用しており、画像のすみずみまで歪みが少なく、高解像かつ高コントラストに表現する。

▲焦点距離16mm(F2.2)の超広角レンズ、24mm(F2.0/F4.0)の広角レンズ、50mm(F2.4)の標準レンズが搭載。

 

■本格撮影体験を実現する「Photography Pro」や、撮影体験を向上するシャッターボタンとストラップホール
「Photography Pro」では、ソニーのミラーレス一眼カメラαの使い勝手を踏襲した「プログラムオート(P)」などのモードやUIを搭載し、RAWフォーマットでも撮影できるなど、αと同様の本格的な撮影体験を実現。また「ベーシック(BASIC)」モードでは、一般的なスマートフォンのようなUIで他モードと同様に高いAF性能や高機能を生かしながら、より簡単な操作で気軽に撮影を楽しめる。

本体側面に搭載しているカメラ撮影で重要なシャッターボタンにもこだわり、RX100シリーズで使用されているスイッチ部品を用いることで、カメラ専用機のような使い心地を実現。半押しでの正確なAF操作を可能にする深いストロークや、安定してシャッターを押せる広いボタン面積を確保することで、本格撮影を体感できる。画面消灯時でもシャッターボタンを長押しして「Photography Pro」を素早く起動することができ、専用機のようにすぐに撮影を開始することもできる。また、撮影時の落下対策や撮影安定のためのハンドストラップなどを取り付けられるストラップホールを備えており、片手など不安定な姿勢での撮影や、長時間の撮影も安心して行うことができる。

▲シャッターボタン

▲ストラップ取り付けイメ―ジ

 

 

2.世界初4K 120fpsハイフレームレート撮影など、豊かな映像表現を実現する多彩な動画撮影機能を搭載

新たな動画機能「Videography Pro」で、本格的な動画撮影体験が可能に
新たな動画撮影機能として「Videography Pro」を搭載。撮影環境に応じて、フォーカスや露出、ホワイトバランスなどの設定変更を、素早く直観的にかつ正確に調整できる。さらに、すぐ利用したいアプリケーションを呼び出せる「ショートカットキー」を本体の側面に搭載しており、「Videography Pro」を割り当てることで、カメラ専用機のようにすぐに動画撮影を開始できる。

■世界初4K 120fpsハイフレームレート撮影に対応
世界初4K 120fpsのハイフレームレート撮影に対応。動きの速いシーンでも滑らかな4K120fps再生の映像や、高品位な画質で最大5倍の4Kスローモーション映像などが可能。

■ Xperiaとして初めて動画撮影時の「瞳AF/オブジェクトトラッキング」にも対応
ソニーの高度な被写体認識と高速AF技術を活かし、動画撮影時にも「瞳AF/オブジェクトトラッキング」に対応することで、被写体に高精度でピントを合わせ続ける動画の撮影が可能。瞳AFでは人間や動物の瞳を検出し、被写体が動いても焦点を合わせ続けることができる。オブジェクトトラッキングは、ディスプレイ上でフォーカスしたい被写体をタッチすれば動いている被写体を自動的に追跡しピントを合わせ続けることができる。

▲動画撮影時のオブジェクトトラッキング(イメージ)

 

■より手ブレを抑えた撮影を可能にする「FlawlessEye対応のハイブリッド手ブレ補正」
高速読み出しが可能な1.0型イメージセンサーとソニー独自のアルゴリズムを使うことで、光学式手ブレ補正を強化した「FlawlessEye対応のハイブリッド手ブレ補正」を搭載。シャッタースピードが伸びてブレやすい暗所での動画撮影時も、より手ブレを抑えた撮影が可能。

■クリエイターの意図通りの録音を可能にする、充実の録音性能
本体のトップとボトムに配置されたステレオマイクに加えて、『Xperia PRO-I』はメインカメラの横に新たなマイクを内蔵。これにより、メインカメラ側の人の声などをモノラルマイクでよりクリアに録音できるようになった。ステレオマイクとモノラルマイクを使い分けることができ、撮影シーンに応じた最適な録音方法を選択できる。また、ソニー独自の音源分離技術による録音時に風雑音のみを除去する「インテリジェントウィンドフィルター」を搭載し、低ノイズのクリアな録音が可能。

■シネマティックな映像撮影が可能な「Cinematography Pro」
21:9アスペクト比で映画のような質感や色表現でクリエイティブな撮影体験を楽しめる「Cinematography Pro」は、1.0型イメージセンサー搭載により、暗所や高ダイナミックレンジを必要とするシーンにおいて、さらに表現の自由度を向上させました。

 

3.編集・データ伝送まで1台で実現するワークフローと充実の機器連携

■高精細な色再現が可能な、6.5インチ4K HDR対応有機ELディスプレイを搭載
静止画・動画の撮影後に、高精細な6.5インチ4K HDR対応有機ELディスプレイ(3840×1644ピクセル)で撮影データの細部までの確認や、編集作業が可能。

■ 5GやUSB3.2 Gen2対応による高速データ伝送
撮影した画像や動画は、5G高速通信ですぐに納品や共有をすることが可能。またUSB 3.2 Gen 2に対応しており、同機をPCに接続し、従来の2倍のスピードでUSBによるデータ転送も可能。

■多様なスタイルでの撮影を可能にするカメラアクセサリー対応
同機を『Vlog Monitor』(別売り)と接続することで、モニターを確認しながら『Xperia PRO-I』の1.0型イメージセンサーでの自撮り撮影などを簡単に行える。また、動画作品制作に便利なワイヤレスリモートコマンダー機能付きシューティンググリップ『GP-VPT2BT』(既発売)、および高い信頼性と操作性により本格的なワイヤレスリモート撮影をサポートするワイヤレスリモートコマンダー『RMT-P1BT』(既発売)に対応し、多様なスタイルでの撮影が可能になった。

▲『Vlog Monitor』(XQZ-IV01)の構成アイテムのイメージ

▲『Vlog Monitor』使用イメージ

 

■ソニーのミラーレス一眼カメラαなどの外部モニターとして利用可能
『Xperia PRO-I』は「外部モニター」アプリを搭載しており、6.5インチの4K HDR対応有機ELディスプレイをソニーのミラーレス一眼カメラαなどの高精細な外部モニターとして使用可能。明るさ、ズーム、グリッド線などのさまざまな便利な設定を行うことが可能。 同機はUSBビデオクラス(UVC)をサポートするカメラであれば接続可能。

 

◉製品情報
・Xperia PRO-I   https://xperia.sony.jp/xperia/xperiapro-i/

・Vlog Monitor  https://xperia.sony.jp/product/accessories/xqz-iv01/

ソニー株式会社
https://www.sony.jp/