ソニーはCP+2018本会場で最大のブースを展開。動画関係のセミナーとしては、RX0とα7RIIIで撮影したUVERworldのミュージックビデオを紹介。制作した映像作家の大喜多正毅さんとビデオグラファーの森俊樹さんが登壇し、その制作過程を紹介した。
新鮮なのはライブ会場で使用したRX0の映像。複数台を用意してドラムの周りや観客のほうへ向けたカメラなどを舞台上にセッティング。いくつかのカメラは電動スライダーで自動で左右に動くようにしていた。カメラがステージ下や観客席の中に入って撮影するRX0もいくつかあったが、このサイズで目立たないので、観客の邪魔にならず、かつ、レンズがセンターにあるせいか、背後の液晶パネルを見なくてもアーティストをうまく画角に収めることができていたという。
また、この手の小さいカメラはこれまでもあったが、多くはレンズが歪曲するタイプで、いかにも小さいカメラで撮ったという絵になってしまっていたが、RX0は24mm相当で周囲の歪みが少ないので、普通のカメラで撮ったような感覚になり、他のカットとも繋がる。
RX0については、受注生産のカメラコントロールボックスが展示された。下の写真のようにRX0本体と同じサイズでドッキングする。
LANケーブルもしくはWi-FiでPCなどから制御できる。映像をモニタリングできるだけでなく、シャッタースピード、ISO、露出補正、カメラ設定などが可能(RX0は絞りはF4で固定)。
ブースの前にはソニー製カメラがずらっと勢揃いしていたが、その一番右側にαをシネスタイルにしたものとデジタルシネマカメラ。特に映像業界にとってインパクトがあったのが36×24mmフルフレームCMOSイメージセンサーを採用した最新のシネマカメラVENICEも象徴的に展示されていた。
会議棟のほうでは今年も平日の木曜日、金曜日にはプロフェッショナル動画セミナーが開催されており、隣接の会場は動画関連のメーカーが展示をしていたが、ソニーはαの営業部隊であるソニーマーケティングと業務用ビデオの販売を行うソニービジネスソリューションが一緒になって製品を展示していた。また、他社製品であるシグマやカールツァイスのシネマレンズも並べていた。