広告映像を中心としたコミュニケーションコンテンツの戦略立案・企画・制作を手掛ける株式会社TYO(以下「TYO」)は、第5回「TYO学生ムービーアワード」を実施。3月17日(月)の表彰式にて各受賞作品が発表された。

第5回目となる今回の募集作品は、「ひみつ」から発想した60秒のショートフィルム。生成AIなどの先進技術を活用する作品もみられ、 若い世代ならではの鋭い感性から生まれた創造性豊かな作品が数多く寄せられた。

金賞を受賞したのは、長岡造形大学 造形学部 視覚デザイン学科の奥村百絵さんの『多目的の住人』。自身のアルバイト先で思いついたワンアイディアから発想を膨らませたという本作品は、60秒という短い尺ながら、独特の世界観と視聴者を裏切るラストの仕掛けが用意されている意欲作だ。

受賞を受け副賞の100万円の使い道を聞かれた奥村監督は「現在準備中の次回作の資金にしたい」と語り、創作への熱量で会場を驚かせた。

今回の映画祭の特別審査委員で、25年にわたり国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」を主宰する俳優の別所哲也さんは、授賞式にて、「奇想天外さ、ユニークな発想ができるショートムービーは、デッサン画のような荒削りだけれど自分自身を表現したものだと思う」とショートムービーの魅力について語った。また、作品テーマである「ひみつ」にちなみ、今回、同じく特別審査員を務めた謎解きクリエイターの松丸亮吾さんは、今回の審査について「本当にたくさんのひみつのバリエーションを見ることができて、とても面白い審査でした」と振り返る。

各受賞作品は以下の通り。

結果発表

金賞

『多目的の住人』長岡造形大学 造形学部 視覚デザイン学科 奥村百絵

銀賞

『カイブツ』東京俳優・映画&放送専門学校 総合芸術科 映画監督・シナリオ専攻 阿部 瑞樹

銅賞

『実』日本大学 芸術学部 映画学科 監督コース 河合 琉嘉

『「秘密葬礼サービス」』日本大学 芸術学部 映画学科 林瑠奈

審査員特別賞

『 ジーンズ』日本大学 芸術学部 映画学科 監督コース 並河 和


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