サンディスク エクストリーム プロ ポータブルSSDが活躍する映像制作現場〜曽根隼⼈さんの使い方


現場編集のスタイルへの原点回帰をストレスなく可能にする最大2000MB/秒の超高速データ転送を実現したポータブルSSD

Report◉曽根隼⼈
協力◉サンディスク

 

多くの人に知ってもらいたい現場編集のメリット

最近、現場で編集するスタイルを見つめ直しているんです。僕はビデオグラファーになりたての頃にブライダルの撮影をやっていたんですけど、ブライダルのいわゆる撮って出しは挙式までの新郎新婦を撮影して、そこから1時間以内に編集、すぐに納品〜当日上映というのが主流でした。当時、ブライダルをやっていたからこそ、編集作業の速さとスキルが身についたことは間違いないですが、この現場編集のノウハウをほかの現場に活かせないか、と模索していた時期でもあったんです。周囲に「現場で編集なんて、できるはずがない!」と言う人もいましたが、「いやいや、頑張ればできるんじゃない?」と(笑)。

いま振り返ると、この現場編集の速さとスキルがあったからこそ僕は仕事がもらえるようになったと思っていて、当時のクライアントには「編集はソッコーやります」とよく言っていましたし、イベントのダイジェスト映像の撮影や広告系の案件をもらえるようになったのも、この現場編集の速さとスキルがあったからだったと思います。

駆け出しの頃って実績がないので、クライアント側からの信頼がないんですよね。信頼がなければもちろん仕事は増えませんし、仮に仕事をもらえても現場で演出に口出しされたり、過剰に心配されたり、「ちゃんと納品してくれるの?」と疑われたり…。これが非常にやりづらい状況だったので、午前中に撮影して、昼休みにバッと編集して、午後イチにクライアントや代理店の人に「さっき撮ったやつ、こんな感じです」と見せてみたんです。そしたらみんなが「えっ!? もうこんなにできてるんですか!」と(笑)。ブライダルを経験していれば休憩時間や移動中に30分でも編集の時間があれば1〜2分の映像はある程度つなげられるんですけど、発注側からしたらそんな経験は初めてだったみたいで、すごく驚かれました。

当日の編集でなくても、僕は撮影から中1日あれば余裕でオフライン上げれますよ、という感じだったので、それもめちゃくちゃ喜ばれました。他のクリエイターが断るような特急案件も受けられるようになって、すごく仕事の幅が広がったんです。早い編集は武器になるので、みなさんにも現場編集の良さを知ってもらいたい…。

 

試行錯誤してRAIDを現場に持ち込んでいた日々

ただ、映像のクオリティを上げていく段階で壁にぶち当たりました。それまではキヤノンのEOS 5D MKⅡや60Dで撮影していたのでよかったんですが、RED SCARLET-Wを買ってから現場編集ができなくなったんです。理由はシンプルにデータの重さ。やはりRAWデータで、しかもREDのセンサーをフルに使いたかったので、5K収録したデータになると、以前と同じ作業環境ではまったく動かなくなりました。

RAWデータを扱い始めてから現場でのカラコレも試していました。もちろんLUTを当てながら撮影していましたが、例えばこのライティングは本当に正しいのか? とか、現場でちゃんとカラコレしないと分からない部分もあるんです。だからRAIDを組んだデカいハードディスクを現場に持ち込んでいたんですよ。冗談で「これがウチのポータブルハードディスクです」と言ってましたけど(笑)、それに加えてMac Proとモニターも…。これでやっと現場でのカラコレが実現できたわけですけど、結果的に装備がデカくなりすぎてしまって、すべての案件、現場にこれを持ち込むのは厳しいな…と感じていました。

▲REDで1日撮影した場合、データは軽く500GBを超える。RAIDを現場に持ち込まなくても、新しいエクストリーム プロ ポータブルSSDで編集、カラコレ、変換、バックアップに対応できる。

 

こんな転送速度のポータブルSSDは見たことがない

前置きが長くなりましたが(笑)、新しくなったサンディスクのエクストリーム プロ ポータブルSSDは、「えっ、これでいいやん」というレベルでデータ転送が速かったんです。RAIDを組んだハードディスクを持ち込まなくても、ノートPCとこのSSDがあれば編集もカラコレもできちゃう…正直ビビりました。最大2000MB/秒ということは、速かった旧モデルよりもさらに2倍ぐらい速いと思うんですけど、体感としてこんな速度は見たことがなかったですね。

REDで1日撮影すると普通にデータが500GBぐらいになりますが、コピーするだけで1時間以上かかることもザラでした。仮にそのコピーする時間が半分になるのであれば、現場でサクッとバックアップが取れるわけですから、それだけでもありがたいんです。あと、RAWの場合は編集をするためにデータ変換が必要なんですが、それも撮影中に現場で同時並行でできてしまいます。撮影した次の日にデータ変換するとワンクッション置く必要があるので、なるべく早く編集に取りかかりたい時はこれがストレスだったりしますが、現場でサクサクとデータ変換できるのはとてもいいです。

あのRAIDを現場に持参していた日々はなんだったんだろう…と思います(笑)。RAIDは据え置きでの使用を想定されているので本体もデカいし、重いですけど、それを梱包して現場に持っていかないといけないし、運ぶ時は常に気を遣わないといけない。その点、ポータブルSSDは小さいし、軽いし、そのままカバンに入れて持っていけます。容量も2TBのモデルであれば余裕でひとつのプロジェクトが完結できますし、いろんなストレスから解放されるので「超助かります!」という感じですね(笑)。個人的にはストレージの信頼感も絶対的な条件ですが、僕はサンディスクのSDカードをずっと愛用していたのでそこも安心ですし、“間違いない感”がありますよね。

▲ストレスを感じていた“RAWデータの壁”。エクストリーム プロ ポータブルSSDとノートPCというシンプルな環境で、編集だけでなくDaVinci Resolveによるカラコレも可能だ。

 

現場ありきのスタイルに回帰できるポータブルSSD

今回、エクストリーム プロ ポータブルSSDを使って、現場のフローに選択肢が増えたと感じています。RAWデータを扱うようになってから、現場編集、カラコレ、データ変換、バックアップは「できる時はやろう」と考えるようになっていましたけど、現場重視のスタイルに原点回帰ができそうな気がします。特に、最近ドラマや映画の物語がある作品ではクオリティを上げるための現場編集が重要だと思っていて、1日目に少しでも編集ができていると、2日目の仕上がりが変わってくると実感しているんです。何が撮れていないのか、撮り方を変えるべきなのか…それは実際に編集をしてみないと分からない、すごく微妙な気づきが毎回あって、それが作品の良し悪しに直結してきます。編集して気づけていれば、現場で撮影が続いているうちは翌日以降に何かしら挽回の方法がある。このポータブルSSD、あと5年早くほしかったと本当に思います(笑)。


▲BMPCC本体に取り付ければエクストリーム プロ ポータブルSSDに撮影データを直接収録可能。データの受け渡しが手軽になり、現場編集に入るまでの工程がシンプルになる。

 

曽根さんが主宰するオンラインサロン“FOLLOWING”で短編映画を制作。物語ものの作品では現場編集ができるか否かがクオリティに直結してくる。

 

 

◉曽根隼人
1986年生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。BABEL LABEL所属ディレクター/株式会社Vook 取締役CCO。無印良品のパリでのプロモーション映像“TOKYO PEN PIXEL”で世界三大広告祭のひとつ「ONE SHOW」をはじめ多くの賞を受賞。乃木坂46が出演したオムニバスドラマ『乃木坂シネマズ〜STORY of 46〜』ではプロデューサーと第6話のディレクターを担当した。昨年から映画制作サロン“FOLLOWING”を主宰している。

 

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VIDEOSALON 2021年2月号より転載