▲Mavic Pro(マービック・プロ)を片手にプレゼンするDJI JAPAN代表の呉稲(ご・とう)氏
500mlペットボトル程の大きさで折り畳んで持ち運べるドローンDJI Mavic Proが28日に発表。製品情報については既報の通りだが、ここでは9月29日に秋葉原で開催された発表会の模様をレポートする。
折り畳んで持ち運べるコンパクトなドローンで4K映像が楽しめる…Phantom 4の発売から半年足らずで、ここまでの小型化を実現してしまうDJIの開発力に驚かされた。発表会では新機能を中心とした製品紹介やデモフライトが行われた他、写真家の東真子氏とインスタグラマーのDiggy氏が登壇するトークセッションも開催。それぞれが考えるドローンの使用イメージをモデルのコーディネイトと合わせて提案していた。より身近な生活の中にドローンを根付かせたいというDJIの思いが感じられる内容だった。
▲現役大学生でインスタグラマーのDiggy氏とフォトグラファーの東真子氏が登壇したトークセッションの模様
▲旅に、ショッピングに、グランピングにドローンとゲストの2人が考案したコーディネイトを披露。
個人や少人数で仕事をする映像制作者にとってもMavicは心強い味方になってくれそうだ。発表会の会場で会った映像制作者の方々も「これまではドローンだけでトランク一つ用意しなければならなかったが、これだけ小型になると他の機材と合わせて持ち歩けそう」「ロケハンの時などInspireやPhantomを持ち出すのも億劫な時があるが、これなら手軽に飛ばせてよさそう」と期待を寄せていた。
デモフライトと新機能
デモフライトの解説をするDJIパイロットの中村佳晴氏。
▲飛行中のMavic Pro。モーターが小さくなったからか、Phantom 4と比べて飛行時のモーター音が小さくなった印象。
動体追尾機能のアクティブトラックはアプリ上で指定した被写体を前後(縦)方向に移動する被写体を追尾する「トレースモード」、横方向に移動する被写体を追尾する「プロフィールモード」、機体はホバリングした状態で、被写体の動きに合わせて機体を旋回させたり、カメラをチルトする「スポットライト」モードの3つを用意。デモフライトでは人物の動きに合わせて機体がしっかりと追尾していた。この他、時速3.6kmで飛行させる「トライポッドモード」やジェスチャーで写真撮影できる機能も搭載される。
▲スマホ単体でも機体のコントロールが可能
▲動体追尾のアクティブトラックには3つのモードを用意
▲着陸時は高度30cmでホバリングし、画面をスライドすると着陸する。
会場には実機も展示
▲4K/30p撮影に対応したカメラと3軸ジンバルを備える。NDフィルター等は取り付けられない。矢印部分は障害物回避センサー
▲底面には地表の形状や高度を解析し屋内でも安定した飛行を楽しめるビジョンポジショニング(青矢印:超音波センサー、赤矢印:ポジショニングカメラ)を搭載する
▲本体側面のカバーを開けるとmicroSDカードスロットが設けられている。
▲プロペラも取り付けたまま折りたためる
▲バッテリーは上部に設置されており、飛行中誤って落下する心配もない。連続飛行時間は21分。
▲専用のプロポもコンパクト。スマートフォンを取り付ける。タブレットの装着は難しそう。
▲スマホの接続は専用ケーブルで。充電用のUSB端子も備える
▲動画の録画ボタン、写真のシャッターボタン、ジンバルのチルトダイヤル、露出調整ダイヤル、カスタムボタンを2つ備える
▲側面には最高時速65kmで飛行できるスポーツモードの切り替えスイッチ
▲改めて手で持ってみると、惚れ惚れするくらいコンパクト
Phantom 4の約半分の重量を実現しながらもそれに勝るとも劣らない機能が搭載されたMavic Pro。少人数の映像制作の可能性や映像表現の幅を広げてくれそうなこの小さな機体に期待感も高まる。カメラスペックを見てみると、画角や焦点距離などPhantom 4と若干異なる部分もあるようなので、このあたりは、今後実機検証をして、レポートしていきたい。