InterBEEにおいても徐々にブース面積を拡大しつつあるブラックマジックデザイン。今回はキヤノン、パナソニックとほぼ同コマとなった。今回に合わせて発表された製品はないが、気になるのは、Blackmagic Production 4Kカメラ。当初9月の発売が予定されていたが、いまだ発売されていない。今回はようやく実機が日本に登場したが、メニューを確認したところ4K収録についてはProRes 4Kのみとなっていた。
4K RAWについてはまだ実装されておらず、製品の発売自体もまだもう少しかかりそうだった。
グラスバレーは、ファイルベースのニュースプロダクションとライブプロダクションを中心としたフルラインんアップを紹介。注目は新製品のGV Directorで、スイッチャー、ビデオサーバー、グラフィックジェネレーター、マルビューワーの機能を統合したシステム。HD/SDI-SDIの8入力4出力を装備。特徴的なのはコントロールパネルで、コンパクトサイズながら、各ボタンに液晶表示が付属するので、機能をアサイン可能。初心者でもわかりやすいグラフィックスタイプの大型液晶モニターで設定が可能。一方で照明付きのスイッチとレバーも装備し、操作性を重視している。
世界で4K映像制作の需要は高まっているが、8Kは日本だけ。ということもあり、InterBEEではHDWSシリーズとして8K編集に対応したコンセプトモデルを参考出品した。価格や発売時期などは未定。ターンキー用の特別バージョンのEDIUS Eliteとインテル社とのコラボレーションにより、現時点における最新のプロセッサであるXeon E5-2695 v2のデュアルCPU構成により、24コア(48スレッド)を実現。システムドライブに加えてメディアドライブにもインテル社のSSDを搭載。メディアドライブにも8個のSSDを使用し、RAID-50構成とすることで高速化と高信頼性を確保。4K/60pはもちろん8K/60pのリアルタイム再生を実現。4K編集に対応したI/Oボードを搭載し、SDI/HDMIでのプレビューが可能となっている。
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