櫻井雅裕のNABレポート~ソニー編。


リーマンショックを受けてのNAB全体に見える新製品低調ムードの中で、唯一例年並みに強気の新製品投入を図っていたのがソニー。
ブース面積でも見た感じぶっちり切りの1位である。完全な放送局向けの製品(スタジオ用箱形カメラなど)を含めるとかなりの新製品の数で、今回ここで紹介できるのはごく一部である。
新製品はもっぱら放送用などのハイエンドモデルが中心となった。まず、「このまま発売されないで終わるのでは」とも噂されていたHDCAMの上位フォーマットのHDCAM SRに、待望の「完全一体型」カムコーダーSRW-9000がお目見え。実動展示され、CMや映画等のハイエンドユーザーに取り囲まれた状態となっていた。
さらに、スタンダードな放送用ゾーンでは、24p対応のHDCAMカムコーダー新モデルHDW-F650が従来シリーズより大幅に低価格化して登場。
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XDCAM HDシリーズは新たに24pやユーザーガンマなどのHDCAMハイエンド機と並ぶ機能を備えた最上位カムコーダーHDW-F800に加え、ディスクを記録媒体に用い、なおかつ、MPEG2のLongGOP圧縮を採用しながら何と待望のリニアインサート編集に対応したハーフラックサイズ据置レコーダーのHDW-1600に加え、ラップトップ型で1ディスク内で非破壊編集が行え、XDCAM EXのSxSメモリカードからのコピーも行えるPDW-HR1を実動展示した。特にディスクやメモリーなどの新しい媒体に積極的な現地ユーザーにも大変好評のようだ。
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XDCAM HDとパナソニックのAVC-Intraとの画質比較デモも行われ、XDCAM HDが採用するMPEG2 4:2:2 50Mbpsの画質の優位性をアピール。業界関係者が食い入るように観察していた。
さらに、おなじみXDCAM EXシリーズではSxSメモリーカードをハードディスクにバックアップするモバイルストレージユニットPXU-MS240が登場。ハードディスクは240GBのリムーバブル式カートリッジで、カートリッジには専用端子のほかUSB端子も装備。PCで直接読み書きできる。またユニット本体にはさらに高速なeSATAインターフェースが装備されている。USB端子経由でSxSカードスロットに接続することで、ハードディスク内の映像をカムコーダーやデッキで直接再生することも可能になっている。
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このほか、放送用のカムコーダーの後部に装着し、XDCAM EXでの記録も可能にするユニットも参考出品された。
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さらにHDV製品ではHVR-Z7用のキヤノン製を含めたレンズの展示なども行われていた。
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また業務用ユースにぴったりな製品として低価格なHD-SDI対応のスイッチャーBRS-200と、スイッチャーから直接リモート可能な電動雲台一体型カメラBRC-Z330が展示された。結婚式場など据付カメラでワンマンオペレーションという環境にはぴったりの製品だろう。もちろんスイッチャー単体でも利用可能で、オプションでDVI入出力なども用意されており、イベント映像などにも便利に使えるようになっている。
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このほかには、CRTに代わる新たなマスターモニターとしてソニーが推進している液晶のTRIMASTERシリーズの新製品として23インチのリニューアルモデルBVM-L231や大型の32インチモデルPVM-L3200が実動展示されたほか、4kシネアルタシリーズのモニターとして横3840ピクセル縦2160ピクセル液晶パネルを使用したSRMーL560も展示された。業務用モニターもバッテリー駆動可能な9インチのLMD-940Wや、コンピューターディスプレイとしても使える24インチのLMD-2451Wも新製品展示された。さらに、今年のNABの3Dトレンドに並ぶ形でメガネ式3Dモニターの実動参考展示や3Dシアター上映なども行われていた。
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