Phantom 4の発売から半年も立たない間に
大幅に軽量化され、折りたたんで持ち運べる
小型ドローンMavic Proが登場。
空撮だけでなく、地上の撮影を一緒に行うビデオグラファーにとっては
他の機材と一緒に持ち運ぶことができ、
文字通りとっておきの飛び道具になりそうだ
機材協力●DJI JAPAN、SEKIDO
Mavic Proの製品情報はこちら
Mavic Pro新機能検証
撮影協力●日光江戸村、HEXaMedia
フライト●遠藤祐紀(HEXaMedia)
モデル ●崎谷夏希(オフィスパレット)
動画レポート
折りたたみドローンDJI Mavic Proは9月終わりに発売され、2016年12月現在、生産が追いつかない程に人気を集めているという。Phantom 4の登場から約半年の間に、これほどまでにコンパクトな機体が発売されたことに驚いた。Phantom 4で初めて搭載された自動追尾機能「アクティブトラック」も3つのモードに細分化され、様々な新機能も加わった。
今回、特別に映画やドラマの撮影でも使われる日光江戸村のオープンセットをお借りして、搭載された新機能を中心にテストを行なった。カメラ性能はPhantom4とほぼ同等になるが、画角はPhantom 4が22mm。Mavic Proは28mm。上空に上がってしまえばこの画角差はさほど気にならないものの、低空飛行で人も一緒に捉えたいような場合は、Mavicの画角のほうが人にあまり近づかずに撮影できることもあり、活躍のシーンは増えてきそうだ。
また、ジェスチャーモードや縦位置のポートレートモードなど人の撮影に特化した機能も盛り込まれているのもユニーク。軽量・コンパクトなMavic Proは、旅先にも手軽に持ち運ぶことができ、より生活に近づいたドローンに仕上がっている。何かと荷物のかさむ映像制作者にとっても強力なアイテムになりそうだ。
自動追尾のアクティブトラック
▲Phantom 4から搭載された指定した被写体を追尾するアクティブトラック機能は3つのモードに細分化。Traceモードは縦移動、Profileモードは横移動、Spotlightモードはドローンはその場にホバリングし、パン・チルトで被写体をフォローする。
Phantom 4にはなかったMFを搭載
▲アプリ画面右上のAF/MFボタンで切り替え。AF時は画面上のタップした位置にフォーカスを合わせるタッチAFになっている。
▲MF時は右側にスライダーが表示され、指で上下させて任意の位置にフォーカスを合わせる。
低速飛行のトライポッドモード
▲Tripodモードは時速3.6kmでゆっくりと飛行するモード。下写真の路地のような狭い場所を飛行させるためのモード。アクティブトラック同様にドローンアイコンから呼び出す。
HD時はデジタルズーム機能を使える
▲HDモード時は5Dボタンの左右でデジタルズームの機能が使える。最大2倍のズームが可能だが、ズームは段階的なものになるので、動画でのカメラワークとしては使用できない。
ジェスチャーを認識してシャッターを切る
▲飛行モードから「Gesture」を選択。上のように大きく手を広げてから、写真のフレームを作るようなジェスチャーをすると、シャッターが切られる。
縦位置で撮れるポートレートモード
▲カメラ設定のメニューにある「Portrait Capture」をONにするとカメラが90度回転して、縦位置写真や動画を撮影できるユニークな機能も。
●DJI Mavic Proの製品情報
https://www.dji.com/jp/mavic
●空撮のプロの目にMavicはどう写った?Mavic Pro Flight Impression
http://www.genkosha.com/vs/drone/entry/dji_mavic_proflight_impression.html