映像制作をするなかで、モニターをどう選ぶかというのはとても重要。だが、優先するべきPCスペックやコストの問題から、モニター選びが後回しになってしまうことも。前回に引き続き、「UNDEFINED」のメンバーに取材。今回はiwaburiさんとnagafujirikuさんにASUS ProArtのモニターを導入したメリットを伺った。

構成・取材●編集部 片柳 文●笠井里香 協力●ASUS JAPAN株式会社

 

ASUS ProArtは、あらゆるプロフェッショナルクリエイターに向け、最先端技術を採用した製品ブランド。モニターのほか、ノートパソコンやマザーボードもラインナップ。編集、ポストプロダクション作業、レンダリングなど、複雑なワークフローもスムーズに遂行できるよう製品ごとに多彩な機能を搭載している。

 

◎今回の記事で登場するASUS ProArtモニターのスペック

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今回、3DCGアーティスト集団「UNDEFINED」から、iwaburiさんとnagafujirikuさんにご登場いただき、ASUS ProArtシリーズのモニター導入についてお話を伺った。「UNDEFINED」はSNSを通じて集まった新世代のCGアーティストたち。メンバーは全7名で、全員が3DCGの制作工程に関する知識と経験を持ちつつ、それぞれが得意とする部分で高い技術を発揮。それらを集結させることで、ハイクオリティな映像作品を生み出している。そんな「UNDEFINED」のメンバーも、映像制作者が悩むであろうモニター問題に直面していた。各々が別の場所で作業をしていることもあり、それぞれ違うモニターを使用していたのだ。

メンバーがASUS ProArtモニターを導入するにあたり、自身の用途に合いそうなもの、チームとしてベターなものを検討するなかで、iwaburiさんは「PA279CV-J」を、nagafujirikuさんは「PA32UCX-PK」を選択。いずれも最大解像度は3,840×2,160の4Kモニターだが、それぞれがエントリーモデルの「PA279CV-J」とハイエンドモデル「PA32UCX-PK」をチョイスした理由も興味深い。彼らの映像制作にASUS ProArtモニターがどんなメリットをもたらしたのか、さっそく紹介しよう。

 

 

ProArt PA279CV-J

iwaburiさんは、デスクに対するサイズ感と解像度を重要視して「ProArt PA279CV-J」を選んだ。

REPORTED by iwaburi

2000年生まれ。エフェクト、3DCGアーティスト。HoudiniやBlenderをはじめ、多種多様なツールを駆使したエフェクト表現を得意としている。

 

iwaburiさんの作業環境。自身の使用しているデスクにサイズにちょうどいいサイズ感を優先した。

 

まずはデスクに収まるサイズ感がよく、27インチのもので考えました。それと同時に重視したのは解像度です。これまで長い間1080pを使ってきましたが、CG系のソフトを使っていると、UIが圧迫されている感覚で操作できる面積が狭く、4Kの解像度が欲しいと思っていたんです。それで、手の届きやすい価格帯のものは、どれほどのクオリティなのかが気になり「PA279CV-J」を選びました。

結果として、この価格からは考えられないほどのスペックで驚きましたし、作業をするなかでネガティブな面は一切感じていません。色域も「sRGB/100%」で必要十分ですし、とても快適に作業ができています。今まで4K納品をする際、1080pをアップスケールしていましたが、その必要もなくなったこともありがたいポイントです。あらゆるタスクをこのモニター1台でこなしています。

4Kになったことで、CG系のソフトのUI表示にも余裕ができたという。

前面に電源やセットアップ系のボタンが配置されている。これまで使用していたモニターでは背面にあったが、これなら押し間違いなどが起きず非常に使いやすいそう。

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ProArt PA32UCX-PK

nagafujirikuさんが選んだのは「ProArt PA32UCX-PK」。4Kモニターを2台体制色の再現性をアップデート。

REPORTED by nagafujiriku 

中学生のころから独学で映像制作をスタートし、2019年「GEMSTONEクリエイターズオーディション」入賞。現在は、CMやMV、その他企業広告まで幅広く手掛けている。

 

nagafujiさんの作業環境。「PA32UCX-PK」 の横にはリファレンス用のモニターを設置し、2台運用。

 

僕は基本2台体制で、「PA32UCX-PK」をメインモニターとして使っています。メインのモニターでCINEMA 4Dなどの3Dソフトを展開。サブでリファレンスをビューイングしています。「PA32UCX-PK」に変えて色の再現性や色彩の豊かさ、コントラストといった点がアップデートされました。鮮やかな印象ですね。また背面のボタンでカラーのプリセットを瞬時に切り替えられるのが便利です。すぐにカラーが変更できるのはとても助かっています。

配色、ライティングにこだわった作品が多いので、「PA32UCX-PK」のような色の再現性が高いモニターがあると表現の幅、クオリティを上げられると思います。輝度も高いため、ディテールの映りが良く、快適に作業ができています。作品のクオリティ自体も実際に上がっていると思いますし、ネット上のコンテンツを視聴するのも楽しくなりました。

モニターフロントにあしらわれたゴールドのASUSロゴや台座の高級感もお気に入り。またどの角度から見ても、鮮やかな色とコントラストを実現。

幅広い色域をカバーしているため、あらゆる制作で正確な色の再現が可能。

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●VIDEO SALON 2023年3月号より転載