※この記事はビデオサロン2017年6月号に掲載された連載を転載したものです。その後アップデート等によりインターフェイスや機能が変更されている可能性があります。
第18回:新しくなったPremiere Proのタイトル作成機能
2017年4月中旬、アドビ システムズのビデオ関連ソフトのアップデートが発表され、特にPremiere Proには、かなり大幅な変更が適用された。中でも大部分のユーザーに大きくかかわるのがタイトル作成作業に関する部分。今回は新しいテキストワークフローの概要について解説しよう。
「Pro」が付く以前の大昔から、Premiereでは個々のテロップをフッテージとして扱い、プロジェクトパネルからシーケンス内にドラッグ&ドロップするスタイルがとられていた。これにも便利な点はあるものの、数が増えると整理が大変なのと、加工する度に専用の「Title Designer」が開くなど煩雑な面も見受けられた。
新バージョンからは、After Effectsに似た「テキストレイヤー」という考え方になり、タイムラインの挿入したい位置にレイヤーを置いた上で、プログラムモニター上で直接入力や移動などが行えるようになった。従来よりもかなり直感的な作業が可能となっており、この先細かな部分がチューニングされれば、使いやすさは旧方式よりも向上することだろう。
なお、従来と同じTitle Designerも残されているので、バージョンアップを行なった後も徐々にスタイルを変えれば問題ない。
なお新バージョンの文字関連では、テンプレートから簡単に高度なテキストアニメーションなどが作れる「エッセンシャルグラフィックス」の機能が追加されたことも大きいが、そちらはまた稿を改めてご紹介しよう。
◉テキストレイヤーの作成と入力
◉テキストデザインの変更
◉テキストレイヤーの作成ルール
同じテキストレイヤーに複数の文字列を入力する方法
テキストレイヤーを分けて複数の文字列を入力する方法
◉テキストスタイルの記録と適用
◉従来スタイルの作業