毎年2月に横浜で開催されるカメラと写真の総合展示会CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW 2012(CP+)で、気になった動画関連の展示を紹介する。
ソニーブース
◆度肝を抜かれた空間式手ブレ補正の威力
![cp2012_sony01.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_sony01.jpg)
![cp2012_sony02.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_sony02.jpg)
写真上は、先日発表されたソニー家庭用カメラのハイクラスPJ760V、CX720Vに搭載される手ブレ補正のデモ。レンズ群とセンサーを一体化したカメラユニットそのものを丸ごと動かして補正する『空間光学手ブレ補正』。従来モデルと比較でもその補正具合の威力に驚かされた。写真下はPJ760Vの中身。
◆100インチで視聴できるプロジェクター搭載モデル
![cp2012_sony03.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_sony03.jpg)
プロジェクター搭載モデルPJ760VとポータブルスピーカーRDP-CA1(7,350円)の視聴スペース。輝度は20ルーメンなので、夜間や暗い部屋などでの視聴が前提となるが、どこでもプロジェクターで見られる手軽さはうれしい。
◆撮影した写真や動画を編集、共有できるPlayMemories Studio
![cp2012_sony04.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_sony04.jpg)
4月にリリース予定のPS3専用アプリ『PlayMemories Studio』のタッチ&トライコーナー。撮影した写真や動画の編集機能も搭載し、ソニーが提供するクラウドサービスPlayMemoriesやFacebookなどへのアップロード機能も備える。PS3のHDDに保存したデータ以外にもUSB接続したハンディカムやUSBメモリーなどに保存されたデータも一覧できる。Playstation Vitaのリモートプレイで同様の操作ができるのはもちろん、Wi-Fi環境に接続すれば、外出先からPS3のデータを閲覧することも可能だという。
![cp2012_sony05.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_sony05.jpg)
テロップ入力画面。位置調整やフォントなどもいくつかのプリセットから選べる。
![cp2012_sony06.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_sony06.jpg)
GPS機能で位置情報を付加した写真や動画を地図上に表示できるマップビュー機能。
パナソニックブース
◆電動ズームレンズの新ラインナップを参考展示
![cp2012_pana01.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_pana01.jpg)
![cp2012_pana02.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_pana02.jpg)
マイクロフォーサーズ規格の電動ズームレンズ「Xレンズ」に加わる新たなラインナップを参考展示。12-35mmと35-100mmの2本。いずれも2012年度中の発売を目指して現在開発中だという。
◆電動ズーム用のコンバーター各種も展示
![cp2012_pana03.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_pana03.jpg)
![cp2012_pana04.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_pana04.jpg)
Xレンズに装着できるワイコン、テレコン、フィッシュアイ、マクロの各種コンバージョンレンズ。こちらも参考展示で、本年度中の発売を目指す。
ペンタックスブース
◆Kマウントレンズを使えるミラーレス一眼
![cp2012_pentax02.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_pentax02.jpg)
![cp2012_pentax03.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_pentax03.jpg)
3月中旬に発売予定のKマウントレンズが使えるミラーレス一眼K-01。撮像素子はAPS-Cサイズ。フルHD動画が撮影でき、フレームレートは30/25/24fpsから選択できる。マイクレベルの調整も可能。Kマウントを使用するためには、フランジバックの長さが必要になるため、あまりコンパクトではないが、手に持った感じは悪くなさそう。
シグマブース
◆ミラーレス一眼用レンズを参考出展
![cp2012_sigma01.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_sigma01.jpg)
先日発表になったミラーレス一眼用レンズ。左がSIGMA 19mm F2.8 EX DN、右がSIGMA 30mm F2.8 EX DN。それぞれにEマウント用、マイクロフォーサーズ用レンズが用意される。発売日、価格は未定。
コーワブース
◆ミラーレス一眼に工業用レンズも悪くない
![cp_cowa_01.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp_cowa_01.jpg)
![cp2012_cowa02.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_cowa02.jpg)
フランジバックが短いため、様々なレンズを取り付けられるミラーレス一眼。工業用に開発されたCマウントレンズも取り付けられる。価格は3~10万円程。高価なものでは職人が手仕事で作り上げたレンズもあるとのこと。マウントアダプターはEマウント、マイクロフォーサーズ、ニコン1マウント用の物を参考展示。エムユーケイカメラサービス取扱い。
ベンロブース
◆GH2に放送用レンズ、しかもHDMI映像を無線化
![cp2012_benro01.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_benro01.jpg)
![cp2012_benro02.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_benro02.jpg)
GH2にB4マウントの放送用レンズを取り付け、さらにHDMI出力の映像を無線化するユニットで離れた位置に設置されたテレビに伝送している様子。
トーストテクノロジーブース
![cp2012_toast01.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_toast01.jpg)
天体撮影などで長時間露光しても、モーターで雲台が回転して、しっかり星を撮影できる装置。動画でもタイムラプス撮影などで使う人もいるのだとか。8万円前後。
キポンブース
◆EFレンズの絞りを連動できるマウントアダプター
![cp2012_kipon01.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_kipon01.jpg)
EFレンズの絞りを連動できる電子タイプアダプター。マイクロフォーサーズ用とEマウント用の物を参考展示。発売は4月の予定。価格は2万円程とのこと。
コシナブース
◆カール・ツァイスのEFマウントレンズ
![cp2012_cosina01.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_cosina01.jpg)
カールツァイスレンズDistagon T*2/25ZE。EFマウント。近日発売予定で16万円前後。
◆ノクトンの新レンズも参考展示
![cp2012_cosina02.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_cosina02.jpg)
マイクロフォーサーズレンズ。ノクトン17.5mm F0.95Micro Four Thirds。3月発売予定で価格は118,000円(税別)。
ケンコー・トキナーブース
![cp2012_kenko01.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_kenko01.jpg)
α、Eマウント、マイクロフォーサーズ用のエクステンションチューブ。手持ちのレンズとカメラの間にかませればマクロ撮影が楽しめるというもの。
ギズモショップブース
◆カメラみたいなiPhoneケース
![cp2012_gizmo01.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_gizmo01.jpg)
クラシックカメラ型iPhoneケース。実際にシャッターボタンを押すと写真が撮れたり、三脚穴も搭載している。
◆カメラ付リニアPCMレコーダーでネット生中継
![cp2012_gizmo02.jpg](https://videosalon.jp/uploads/2016/12/cp2012_gizmo02.jpg)
ズームのカメラ付きリニアPCMレコーダーQ3HDとセレボliveshellを組み合わせて、ブースでのセミナーの模様をネット生中継していた。
キヤノンブース
◆PowerShotシリーズ最新モデル
キヤノンブースは3月上旬発売予定のコンパクトデジタルカメラPowerShot G1 Xに注目が集まっていた。1.5型大型CMOSセンサー搭載で解像感やボケ味の表現力がデジタル一眼レフに肉迫。動画はフルハイビジョンに対応。被写界深度の浅いボケ表現やなめらかな階調表現が楽しめる。好感度、低ノイズにも威力を発揮し、暗いシーンでも粒状感を抑えた美しい動画を記録することができる。
ニコンブース
◆D800の動画撮影機能に注目
ニコンのデジタル一眼レフカメラD800は3月下旬発売予定。プロユースにも対応する本格的な動画撮影機能を有する。FXベースフォーマット(大きな撮像素子を活かし、被写界深度の浅いボケ味重視の表現)とDXベースフォーマット(シネマトグラファーになじみの深い画角)いずれかの撮像範囲が選択可能。映像表現の意図に応じてフルHD動画、HD動画の撮影が選べる。
エツミブース
◆アクセサリーやカメラバッグも多様化
カメラ女子や若者を意識したアクセサリー等の新製品を多数展示。ビアンキのミラーレス一眼専用カメラバッグはカラーバリエーションが豊富。“いかにもカメラバッグ的”ではないデザインが受けているようで、手に取っている若者が多く見られた。
オリンパスブース
◆名機OMがデジタルに
話題のミラーレス一眼OM-D。可動式タッチパネルはムービー撮影時にも活躍しそう。その一方でビューファインダーも精度やレスポンスが格段に向上。「やっぱりカメラはビューファインダーをのぞいて撮影したい」という多くのユーザーリクエストに応えた形。他に世界最速AF、防塵防滴仕様など。これまでの同社ミラーレスと比べて、外観はかなり男っぽい無骨な作り。
富士フイルムブース
◆今回一番の注目製品?
10日(金)に最も長蛇の列が続いていたのは富士フイルムX-Pro1お試しコーナー。X-Pro1のファインダーは光学(OVF)と電子(EVF)の切り替え式。レバー2秒の長引きで焦点距離とファインダー倍率を変更できる等、特にファインダー周辺に力を入れている印象。モニターは固定。 動画はフルHD対応。
●過去のCP+レポート一覧はこちら
http://www.genkosha.com/vs/report/cp_plus/