Panasonic LUMIX DC-GH5&GH5S を活用した映像制作の現場レポート
4K専門チャンネル『ケーブル4K』放映 フットサル収録の現場
GH5Sを6台、タイムコードを同期させて
マルチカメラ撮影
Report_Multicamlaboratory 渡邊 聡
GH5Sならコストパフォーマンスもよく
カメラを揃えることで効果を発揮
長野県ホワイトリングで催されたフットサルFチャレンジリーグ、ボアルース長野VS広島エフドゥの4Kスポツ番組の収録において、GH5SとGH5を複数台使って、スイッチングしながら各カメラでの収録も行なった。この番組は、全国のCATV向け4K専門チャンネル『ケーブル4K』で2月23日から放映されるもの。2Kでは、須高ケーブルテレビでの放映をはじめ、長野県内のCATVにも順次配信される予定である。
4K収録には発売前のTCリンク可能な6台のGH5Sと2台のGH5を使用した。実は昨年、場所は違うがGH5を複数台利用してフットサルのリーグ戦を撮影したことがある。非常にコストパフォーマンスの高い収録システムを組むことができたが、体育館ということもありISO1600での撮影になり、より高感度特性が向上したGH5Sには期待していた。
選手の動きを追うメインの3台はB4マウントレンズを装着するリグに搭載した。台数を揃えて挑まなければならないスポーツ番組やイベントの収録では、今回のようにGH5SとGH5で揃えたことが効果を発揮する。1台セットアップしてしまえば、ホワイトバランス含め、そのカメラのセッティングをSDカードに書き込んで何台でも移植できる。さらにGH5Sではタイムコード入力まで可能になり、このクラスのカメラでは諦めていたタイムコードのリンクさえ簡単にできてしまう。
また高感度での画質はGH5Sで明らかに良くなった。これで電源とSDカードの容量(512GB×2枚でノンストップで9時間4K/60p収録した実績がある)さえあれば、長時間のイベントにも対応できる。また、B4マウントズームレンズも活用できるのでカメラクルーに大好評だった。
●6台のGH5Sで、3台をカメラマンがオペレート。ゴール裏や放送席などにカメラを固定した。
▲今回は生放送に向けて現場での同時実況も試み、放送席を捉えるカメラも設置した。
●タイムコードをリンクさせる
▲GH5Sではフラッシュシンクロ端子を利用し、同梱のケーブルでTC入出力が可能になる。事前に各カメラのTCをフリーランにし、一台を親機にして、各カメラのタイムコード同期を入力にして、順番に合わせていくだけ。