ATEM Television Studio 4Kを導入してフットサルリーグ戦を4K/60pマルチカメラ収録


Report◉Multicamlaboratory 渡邊 聡

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フットサルの「sfida Fリーグオーシャンカップ2018 決勝戦」名古屋オーシャンズvsシュライカー大阪を8台のパナソニックGH5で4K/60p収録を行なった。これまでもフットサルのリーグ戦では、GH5やGH5Sを複数台利用したマルチカメラ収録をおこなってきたが、今回は新たに4K/60p信号に対応したブラックマジックデザインの新スイッチャー、ATEM Television Studio Pro 4Kを導入。奥行きのあまりないテーブルでも余裕で置けるくらいのコンパクトサイズながら、本体とコントロールパネルが完全一体化。この筐体ひとつで4K(UHD)/60p、12G-SDIに対応しているのは驚きだ。レコーダーは同じくブラックマジックデザインのHyperDeck Studio 12Gで2.5インチSSDに収録。レコーダーはバックアップのため2台用意している。

番組としては4K専門チャンネル「ケーブル4K」で8月に放送されることになっている。「ケーブル4K」は全国82のケーブルテレビ事業者で放送されている。詳しくは「ケーブル4K」公式サイト(http://cable4k.jp/index.html)を参照してほしい。

(C)日本フットサルリーグ、JDS

 

カメラの配置

センター、上下、コート全体が見渡せるドン引きのカメラ4台を入力して切り替えながら収録。それ以外にパラでゴール裏のカメラ2台、掲示時計撮影用のカメラ1台、コート逆サイドカメラ1台、合計8台のカメラで収録した。

B4マウントズームレンズを搭載したメイン3台のGH5。下手側より見たところ。

センターカメラ

コート反対側からは同じくGH5とB4マウントレンズ。22倍ズームレンズで監督の表情を狙った。

 

ワイヤレス伝送とHDMIから12G SDI変換

このカメラの映像は、コート反対側までケーブルを敷設する時間がなかったので出力をHDにしてモニターと分配しベースまでワイヤレスで飛ばした。スイッチャーサイドに設置したレシーバーのHDMI出力はブラックマジックデザインのHDMI→12G SDIコンバーターでSDIにしてスイッチャーに入力してモニタリングした。

ブラックマジックデザインの12G-SDIに対応した次世代コンバーター、Teranex Miniはコストパフォーマンスが高く、大量に導入している。HDMI to SDI 12GにTeranex Mini Smart Panelを装着したもの。設定の調整とモニタリングがコンバーターのボックスで可能。長時間の運用では熱を持つので、ファンで冷やし続けている。

ゴール裏カメラもワイヤレス伝送してモニタリングした。

今回新たな取り組みとしてスイッチャーのマルチビューをiPadへWiFiで転送しリターンに使えないかと試みた。ディレイは発生するが収録スタッフには好評であった。

 

収録ベースはブラックマジックデザイン製品がメインに

音声収録ベース。スイッチャーの設定をブラウザで確認することができる。

冒頭で紹介したようにスイッチャーはATEM Television Studio Pro 4K。レコーダーは同じくブラックマジックデザインのHyperDeck Studio 12G。

カメラは4K/60pを手軽な価格で長時間回せるGH5、そしてブラックマジックデザインの12G対応のコンバーター、スイッチャー、レコーダーが低価格で入手できるようになったおかげで、4K/60p収録はかなりコストを落として実現できるようになった。ユー・ブイ・エヌではこのところブラックマジックデザインの製品を次々導入している。今回運用したシステムはもっともコストパフォーマンスの高い4K/60pマルチカメラ収録システムと言えるだろう。

収録技術:ユー・ブイ・エヌ 金森郁東

テクニカルプロデュース:マルチカムラボラトリー 渡邊聡