昨年からデジタル一眼関連のアクセサリー機器の展示がちらほらと目立ってきたが、今年は、その数がさらに多くなった。ここでは、ショルダーサポートやマットボックス、フォローフォーカスをはじめ、特機やメモリーレコーダーなどデジタル一眼ムービー撮影に役立ちそうな製品を紹介する。(23日追記)


ProRes記録に対応したKiProのコンパクトバージョン


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アスクブースに展示されていたアップルProResフォーマットに対応したメモリーレコーダーKiPro mini。カメラ下に設置されているKiProと比べるとサイズもだいぶ小さくなった。9月のIBCで発表され、日本では初公開ということもあり、注目度は高かった。
記録メディアはCFカード。2スロット。動作検証済みのメディアはWEBに情報を公開していくという。オプションの金具でパン棒に装着したり、カメラ後部に装着することが可能。

カーボン製の超軽量ジブ


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シネマックスブース。DSLRライトジブCMX-DSLR LJ(24万円)。アームの長さは1.52m、最大カメラ積載量は4.5kg。カーボン製で3.9kgという軽量化を実現し、持ち運びにも便利。モニターはジブの左右とヘッド付近に装着できる。

縦横方向に移動撮影ができるドリー装置


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XY軸2方向の移動撮影ができるXY SLIDER。横移動だけでなく縦移動にも対応し、パンの操作を組み合わせることで回りこむような移動撮影が可能になる。価格は499,000円。レンタルも行なっている。

両手を離しても安定するショルダーサポート


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銀一ブース。フォローフォーカスやショルダーサポートがセットになったデジタル一眼撮影用キット17万円前後。サポート部分が肩にかかり、両手を離してもカメラを固定できるタイプ。クロジールのマットボックスは別売15万円前後。

デジタル一眼との相性抜群な5.0インチの小型モニター


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銀一ブース。マーシャルの5.0型モニターV-LCD50-HDMI。画素数は800×480。6万円前後。色温度調整可能。モスキートフィルターや上下反転、アスペクト比自動検出などの機能も搭載。

ニンジャという名のモバイルProResレコーダー


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ATOMOSブース。NINJA(ニンジャ)はHDMI入力をプロレズ記録できる小型レコーダー。メディアは2.5インチHDDかSSD。4.3インチモニター付き。バッテリーとPCにデータを読み込むためのドッキングステーションが同梱される。1月発売で99,800円。フォーカルポイントコンピュータで予約受付中。

フォーカルポイントコンピュータが11月からikanの正規代理店に


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Apple社製品の周辺機器やビデオ映像周辺機器を主体とした販売を行っているフォーカルポイントコンピュータが11月から米ikan製品の取扱いを開始。会場では、デジタル一眼用のグリップ、フォローフォーカス、フィールドモニターやライトをマウントするプレート、カメラを保護するフレーム型グリップなどパーツを好みに合わせてカスタマイズできるikan Elemantsシリーズ。そして、モニター、HDMIをSDIに変換するコンバーター、LEDライト、カメラバッグなども展示された。

簡易ドリー撮影キット


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ジーテック。スコットランド製。三脚に装着して移動撮影ができるレールGlidetrack HD。レールの長さは50、75、100、200cmから選べる。価格はそれぞれ40740円、45,990円、50,925円、61,215円、71,610円。

レールと一体になったショルダーサポート


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ジーテック。移動レールがカメラショルダーと合わさったユニークなアクセサリーGlidetrack Shooter HD。レールの長さは50、75、100cmの3タイプから選択できる。価格は45,990円、51,135円、56,280円。

マグネットで装着する液晶ファインダー


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ジーテック。一眼ムービー用のファインダー。エストニアの製品とのこと。2万円以下でお買い得。マグネットでつく。拡大率もそれほど高くないのでメガネ使用状態でもケラれない。

オプションで電動雲台がつけられるジブクレーン


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ジーテック。DVカメラ用クレーンSK-1000A(79,000円)。2,005年に発売されたモデルからマイナーチェンジされアームの長さは160cmになった。オプションで新設計のリモコンカメラ雲台PTC-50 (177,000円)も登場。会場ではGH2と組み合わせて展示されていた。

デジタル一眼でXLR端子の外部マイクが使えるアダプター


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ジーテック。デジタル一眼用のXLRアダプター。2chの入力を変圧調整し、カメラのマイク端子に接続して使用する。写真上はファンダム電源がついたモデルDXA-SLR(51,975円)、下はファンタム電源がついていないタイプDXA-5Da(45,150円)。電源は9V電池。

液晶フードとしても使える3WAYファインダー


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韓国VARAVON(バラボン)製液晶ルーペLOUPE MINI 3X(3万円前後)。ルーペ部分は取り外しでき、フードとしても使用できる。さらに内部にミラーが設置されており、ローアングルファインダーとしても使用できる。現在のところ日本での代理店はないということだが、楽天市場などで購入できるようだ。

アクセサリーシューで固定する液晶ファインダー


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ケンコーブース。米フードマン製液晶ファインダー。カメラのアクセサリーシューにクレーンを装着し、ルーペを固定する。クレーンにもアクセサリーシューが搭載されているので、マイクなどアクセサリーシューと組み合わせて使用できる。KPI取扱い。

回転させると濃度が変化するNDフィルター


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ケンコーブース。前枠を回転させるとNDの濃度が変化するNDフィルターを参考出品。使用範囲はND2.5〜450。2月のCP+で正式発表予定。

バッテリー一つでカメラ、モニター、コンバーターに電源供給できる


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ライトアップが考案したバッテリーキットBP-V3。Vマウントのバッテリーを使用でき、デジタル一眼での撮影の際、カメラ、コンバーター、モニターに一つのバッテリーで電源供給できるというもの。キットの仕様はDtap 14Vスルーアウト(モニター用)、ミニプラグ12Vアウト(コンバーター用)専用ケーブル付き、キヤノンカプラーミニプラグ8Vアウト(EOS 5D MarkⅡ、7D用)。

デジタル一眼アクセサリーredrockmicro、コンパクトでリーズナブルなナノシリーズ


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ライトアップ。エントリーユーザー向けに低価格でコンパクトなカメラサポート、ナノシリーズを販売開始。写真上は、モニターを設置できるローアングルアダプターLow Down(36,330円)。下はショルダーサポートStealth V(90,510円)。

iPhoneでコントロールできるフォーカスコントロールシステムとHDMI入出力を搭載したEVFが登場予定


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ライトアップ。残念ながら今回の展示には間に合わなかったが、ワイヤレス/ワイヤードフォーカスコントロールシステムとカメラのHDMI端子から接続して見られるEVFも12月、もしくは年明けに登場する予定。価格は未定。

カールツァイスのCompact PrimeレンズがEFマウント、Fマウント、マイクロフォーサーズに対応


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ナックブース。これまでEOS側のマウントを改造し、映画業界で定番のPLマウントを装着できるようにしたシステムが販売、レンタルされていたが、カールツァイスがデジタル一眼ムービー用のコンパクトプライムCP.2を発売する。会場ではGH1に装着されたレンズが参考出品されていた。

ZakutoからもEVFが登場


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ノビテックブース。こちらも残念ながら今回の展示には間に合わなかったが、Zacutoからも2月に発売予定のカメラのHDMI端子から接続して見られるビューファインダーEVFが登場予定。3.2インチ、800×480ピクセルでカメラ液晶よりも高精細。HDMI出力も備え別のモニターに接続することもできる。価格は77,500円。ルーペ部分は別売の同社製Z-Finder Proシリーズ、Jrを取り付けて使用する。

キヤノンEFマウントアダプターに対応したPLプライムレンズ


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ノビテックブース。コストパフォーマンスが高いPLプライムレンズで、価格は6本セットで420万円。レンタルも行なう。レンズ機構デザイナーのKenji Suematsu氏が設計したレンズで12月にはPLマウントからEOS変換アダプターが登場し、キヤノン一眼レフで使用できるようになるとのこと。

EOS用リモコングリップ


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プロ機材ドットコムブース。自社開発のEOS用ムービーリモコンREC-R1。16,800円

リングギアにシリコンを使用したフォローフォーカス


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プロ機材ドットコムブース。台湾製メーカーskier(スキーヤー)のフォローフォーカス(58,800円)。ピント送りを滑らかにするためにリングギアをシリコンゴム(5,040円)にしたもの。

パーツを組み合わせてカスタマイズできるSkierシリーズ


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プロ機材ドットコムブース。こちらもskier製品グリップやハンドル、ロッドなどを組み合わせて好みに応じてカスタマイズができる。写真下はこれらのパーツを組み合わせて作ったショルダーサポート66,360円。

カムコーダー感覚で使用できるプロフェッショナルリグ


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テクニカルファームに展示されたMOVIEtube PR HD[TFスペシャル](1,737,200円)。HDCAM用のモノクロファインダー、マットボックス、フォローフォーカス、HDMIからSDIへのコンバーター、グリップ、Vマウント用のバッテリーホルダーがセットになった本格デジタル一眼ムービー撮影システム。展示ではソニーVG10にキヤノンEFレンズをEマウントに変換して装着していた。

キヤノンEFレンズのズーム、アイリス、フォーカスにシネギアを装備


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テクニカルファーム。キヤノンEFレンズにギアリングを装着したもの。EFレンズはフォーカスリングがどこまでも回転する構造だが、それを止め、さらに絞りを無段階に改造されている。

キヤノンマウントに対応したシネレンズ


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テクニカルファームブース。ドイツ製シュナイダークロイツナッハレンズも展示されていた。キヤノンEFとニコンFマウントに対応。18枚羽の絞り機構を搭載し、ボケ味も美しい。4K2Kシネマ、キヤノン7D、1D Mark Ⅳをカバーする33mmイメージサークルにも対応。駒村商会取扱い。

フォローフォーカスが一体になったショルダーサポート


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マンフロットブース。GENUSのショルダーサポート。フォローフォーカスもついている。105,000円。