【ライブ配信 関連記事】eスポーツはライブ配信でも注目〜 北陸最大のeスポーツイベントをライブ配信する


REPORT◉森下千津子(プロ機材ドットコム) http://www.prokizai.com

 

ビデオサロン2020年1月号付録より転載

 

 

2019年9月28- 29日に富山県高岡市にある高岡テクノドームでToyama Gamers Day 2019/5G Coliseum(以下TGD)が開催された。TGDは北陸最大のeスポーツイベントで、富山県、富山eスポーツ連合、富山テレビ放送の3団体からなるToyama Gamers Day 2019/5G Coliseum富山実行委員会が主催。富山eスポーツ連合は以前から活発に活動しており、TGDはすでに昨年までに6回開催されている。今回初めての試みとして2か所の会場での同時開催となっており、メイン会場である高岡テクノドームではゲームの対戦試合を、サテライト会場である新川文化ホールではゲームクリエーター向けのイベント等を実施。オープニングセレモニーでは、メイン会場の高岡市長とサテライト会場の魚津市長が5G回線を使って遠隔ゲーム対戦を行うエキシビジョンマッチも披露された。

メイン会場ではオープニングセレモニーに始まり、様々なゲームの対戦が次々と行われ、協賛企業のCMや実況解説者のトーク等も交えながら、10時の開始から18時の終了まで8時間ノンストップで、OPENREC.tvとTwitchの2つのプラットフォームにてライブ配信された。また、サテライト会場ではイベントのない時間帯はステージのスクリーンでメイン会場のライブ配信映像を放映。2日間での来場者は3会場合計で3572名、配信については事前告知をしていなかったにも関わらず、視聴者はOPENREC.tvとTwitch合計で7000名を超えた。

 

▲各ゲームブースで予選の大会を通過すると、ステージ上で決勝戦を戦うことになる。2台の大型スクリーンには観客用に、ゲーム対戦画面やバックステージで行なっている実況中継の様子が映し出される。1台はライブ配信映像、1台はステージ用に出力している映像となっている。

▲配信チームを率いるのは富山県の神成株式会社AVC事業部の泉悠斗氏。

▲ステージ正面にはリモートカメラJVC KY-PZ100 3台。

▲ステージ上には対戦する両選手を撮るカメラJVC KY-PZ100 2台。

▲実況席はステージ裏に設けられ、カメラはJVCの4KカメラレコーダーHM250を固定で。背景にはプロ機材ドットコムのマイクロファイバー背景布が使われている。

▲6台のカメラ映像はすべてスイッチャー(Blackmagic Design ATEM Constellation 8K)に入力、他にゲーム機3台それぞれの映像、スマホゲーム対戦を観戦するためのPC、トーナメント表やアニメーションの送出用PC、スポンサーのCM映像等を入れてあるJVCのCONNECTED CAM STUDIOの映像等合計13入力を使用。出力は、各所に配置された返しモニターや、配信用ライブシェルへ出力。また、ステージ上の大型スクリーンに映し出す映像もメインスイッチャーから一度JVC CONENCTED CAM STUDIOに入れたものを再度構成して出力した。

▲ライブ配信映像とは別に、ステージ上大型スクリーン用の映像をCONENCTED CAM STUDIOを使用してスイッチングする。大方はライブ配信の映像を入力してそのまま出力しているが、スポンサー企業のCM映像データ等もあらかじめ中に保存されており、配信では流していない企業CMをゲームの対戦の合間に流したりする。

▲ライブ配信のプラットフォームは、OPENREC.tvとTwitchを使用。1080/60pで配信するとライブシェル1台に対して1ストリームしか割り当てられないので、2つのプラットフォームとそれぞれのバックアップ用含め合計4台のライブシェルを使用。

 

 

VIDEOSALON 2020年1月号より転載

vsw