マイクロシネマコンテスト結果発表!


本誌でも募集告知したマイクロシネマコンテスト(主催:ケーブル4K)は応募総数 243 作品からグランプリをはじめ受賞作品を発表。注目の作品を紹介する。なお受賞作品は紹介する特別番組も放送される。

ケーブル4K特別番組「マイクロシネマコンテスト2021-2022 総集編」
◎ 放送日:8/13(土)よる10:00 ~深夜0:00、8/21( 日)午後2:00~夕方4:00 ほか

審査員は映画監督、脚本家の池田千尋さん、映画企画/配給、プロデューサーの増田英明さん、小誌シニアエディターの一柳の3名が務めた。事務局で一次審査を行い、審査員の協議の上、各賞を決定した。

すべての結果はこちらから  https://microcinemacontest.jp/ 

 

レポート◎ 編集部 一柳 (受賞者敬称略)

 

 

Micro Cinema Contest(マイクロシネマコンテスト)は、「遠くにいながらふるさとを思う気持ち」や「会いたい人に会えない気持ち」を、ショートよりももっと短い、5分以内の超短編の“Micro Cinema”で表現するコンテスト。「作品尺5分以内」「ストーリー性がある」「日本国内の『地域』特性が伝わるシーン1カット(またはセリフなど)を作品中に含んでいる」を全て兼ね揃えた映像作品という応募規定のもと募集された。

主催は全国各地のケーブルテレビと連携しながら、地域の魅力が詰まった4K番組を制作しているケーブル4K。ということもあり、ドラマ部門に4K部門が設けられたのも特徴である。集まった作品はMV部門も含めて主催者が期待する以上に4K作品が多かったという。

画質クオリティの高さが印象に残るだけでなく、5分の中でストーリー性をもち「読後感」を残す作品に数多く出会うことができた。

入賞作品は、ケーブルテレビで展開する全国統一編成の4K専門チャンネル「ケーブル4K」(運営:日本デジタル配信)の特別番組として放送され、公式YouTube chでも配信される。

このコンテストをきっかけにショート動画ではなく、映画的な味わいと余韻をもったマイクロシネマ映像の文化が花開いてほしいと思う。

 

 

ドラマ4K部門グランプリ

「ふたりのふるさと」小菅 規照

ふるさとをテーマに、江戸川を挟んで生まれた二人の女子高生が紡ぐ、心に秘めた「想い」をめぐる、ちょっぴりおバカで切ないストーリーをオールドローン撮影で1シーン1カットで撮影。カメラ目線のカットから最後はドローンの空撮に至るまでのカメラワークと役者の動きの演出には脱帽。

 

 

ドラマ2K部門グランプリ

「おめでとう、ありがとう。」 飯野 歩

幼い頃の両親の離婚により、離れ離れに暮らす娘とその父親。年に数回だけのメールのやりとりがあることをきっかけに進展する。ロングで捉えるふたりの仕事ぶりや表情に感情が揺さぶられる。

 

 

MV部門グランプリ

「笹川美和 見慣れたまち」( 4K) 白鳥 勇輝

シンガーソングライター笹川美和さんに「見慣れたまち」という曲を提供していただき、それをベースにしたMV部門。4人の中学生の卒業式後の帰り道。ひとり女の子は春から上京する。4Kの解像度を生かした抑制がきいたロングの映像が風景と人とを馴染ませる。この撮影にも驚かされた。

 

 

審査員特別賞

(ドラマ4K)「たまには船にでも乗ろうか」 角 洋介

横須賀に住むサチは、旅の最中の小中時代の旧友・ナツと偶然再会。 フェリーに乗って千葉へと渡ろうとしているナツとフェリーに同乗する。多くは語られないが、それを映像で物語っているような作品。これも風景と人と感情が切なく絡み合っている。

 

(ドラマ4K)「テレパス川村」 岡本 崇

売れないバンドマンの川村は人の心の声が聞こえる超能力を持つ。そんな彼が友人のライブに誘われライブハウスを訪れる。コミカルなやりとりが笑える。ショートムービーはコメディ路線もありだなと思わせる良作。

 

 

ATOMOS賞(協賛ATOMOS JAPANよりSHINOBI 7が提供される)

(ドラマ2K)「岐阜の歌『伊吹おろし』」 三井 孝浩

岐阜の「伊吹おろし」をテーマにしたMV作品。歌詞に岐阜弁を盛り込んでオリジナルソングを制作。映像の美しさと歌詞のコミカルさのミスマッチが面白い。

 

(ドラマ4K「)徒然ならざるモノローグ」 松本 実優

コロナで一変した大学生活を何人かの視点で描いていく。後半は歌が始まり、MV風の編集になっていくという展開も良い。

 

 

奨励賞

(MV/4K)「見慣れたまち」 河村 悠史

高校を卒業したふたり。男は地元を離れて生活している。コロナ禍の今、男は地元に戻り、ふたりは偶然再開するのだが… 。

 

(ドラマ4K)「見慣れたまち」 藤沢 和央

夢を追って地元を出た男がある日戻ってきて、同じ夢を追いかけていたが家業を継いだ旧友と語り合う。ある夜から翌朝までの自然な会話のやりとりを捉える。

 

 

<ケーブル4Kとは> https://www.cable4k.jp    “4Kで彩られたニッポン”
日本デジタル配信株式会社がチャンネル運営を行い、同社とジャパンケーブルキャスト株式会社
が映像配信をしている日本初にして唯一のケーブルテレビ全国共通の4K 専門チャンネル。

 

 

VIDEO SALON 2022年8月号より転載