映像作家の鈴木佑介さんにNANLITEから登場した大光量の定常光LEDスポットライトForza 720/720Bを中心に使用してコスメ・ビューティーのCF風に作品撮りをしてもらった。今回ハウススタジオで撮影した昼夜ふくめ6つのシーンのライティングを各回1シーンごとに連載企画として紹介していく。
映像・テスト・文●鈴木佑介/構成●編集部 萩原/協力●VANLINKS株式会社、NANLITE
1979年逗子市生まれ、逗子在住。 日本大学芸術学部映画学科 演技コースを卒業。 在学中に撮られる方(俳優)から撮る方へ興味がシフトし、映像制作の世界へ。 テレビCM制作の撮影スタジオ勤務を経て、2004年からフリーランスの映像作家として活躍中。
WEB:https://www.yusuke-suzuki.jp/
DP/EDIT/COLOR●鈴木佑介 MODEL●遥野
Gaffer●中上 歩
ASSISTANT●佐藤祐亮・佐藤綾真
Hair & Makeup●タケイアスカ・河合英明
STYLYST●杉原英理子
PHOTO●大金康平
撮影協力●UTOWA
●連載の内容(6月20日より週1で記事を公開)
Vol.6 自宅で商品撮影 ◀今回の記事
自宅で商品撮影アクリル版の撮影台や梨地ビニールを背景にすることで化粧水の液体感を引き出す
UTOWAはスキンケアからメイクアップ商品まで展開しているのでラストカットでは本編で使用した商品に勢揃いしてもらうことにした。部屋は完全に遮光。5mmの厚さの乳白アクリルをテーブルにし、アクリルの下からフレネルレンズを付けたForza 500とForza 300で透過し、背景は枠に梨地ビニールを背景に。フレネルレンズを付けたForza 720B、その前にアートレ(光拡散の素材を練り込んだプラスチックシート)を貼った枠を立てて透過。背景として光を当てる範囲が足りなかったので720Bを中心に両サイドにフネレルレンズを付けた②③Forza 60Bを2台置き、トレーシングペーパーをかけて光を和らげ、背景の光が当たる範囲を広げた。さらに背景に使った3台のバイカラーライトをエフェクトでCCT LOOPに設定にすることで色温度をループで変化させた。クリアな色からゴールドのリッチな色まで1カットで描くことができた。また、手前の商品が暗かったため、⑥PavoTube Ⅱ 60Xをフィルとして使用した。
▲鈴木さんのライティング解説動画
商品撮影、各ライトの配置とライティングの全体像
▲完成形(1:40~)。背景に使用したライト(Forza 720BとFroza 60B)には「CCT LOOP」というエフェクトで色温度を変化させた。
●各ライトの設定
<Forza 720B> CCT LOOP、DIM:100% < FS-300B> WB:6500K、DIM:30% <Forza 500> WB:6500K、DIM:70% <Forza 60B>CCT LOOP、DIM:100% <PavoTube Ⅱ 60X>WB:6500K、DIM:100%
●カメラの設定
使用カメラ:ソニー FX6 使用レンズ: ソニーFE 50mm F1.2 GM S-Log3/S-Gamut.cine ISO:800 WB:4500K ND:1/48 シャッタースピード:1/100 絞り:F16
ライトなし
①背景からForza 720B
背景に設置した梨地ビニールにForza 720Bで透過。
②アクリル版下からForza 500
撮影台として使った乳白色のアクリル版の下、カメラから見て手前にForza 500を透過。
③アクリル板の下にForza 300B
アクリルの下、後方からForza 300Bを透過。
②で設置したForza 500に黒紗を入れて、減光してアクリルへの商品の映り込みを調整。
④PavoTube Ⅱ 60Xをフィルライトに
商品が見えないのでフィルライトとしてPavoTube Ⅱ 60Xで手前の商品を照らす。
⑤⑥背景にForza 60Bを2台追加
背景のForza 720B(①)の両側にトレーシングペーパーをまとわせたForza 60Bを2台追加。
<BTS>
●その他の連載の記事
Vol.6 自宅で商品撮影 7月25日公開
●撮影に使用したNANLITEの製品情報
Forza 720B
https://nanlite.jp/products/forza-720b
Forza 500
https://nanlite.jp/products/forza500
FS-300B
https://nanlite.jp/products/fs-300b
Forza 60B
https://nanlite.jp/products/forza60b