驚くべき最先端技術の結晶! 3D NANDの進化で大容量と高速性能を両立した、サムスンmicroSD「 EVO Plus」のある世界


Report◉菅原 安
協力◉日本サムスン株式会社

 

わずか15×11㎜、厚みは1㎜というカードに512GBの大容量が収まっている! 少し前なら考えられもしなかったことだが、これほどの大容量化の秘密は、メモリーセルを縦に積み重ねる方法=3D NAND(スリーディ・ナンド)という技術が鍵を握っている。限られたスペースに詰め込むには、微細化し平面にギッシリ並べるのだが、技術的に極限までピッチは狭められている。残された方法は上に積み重ねるしか方法はない。平面から縦方向に伸びる=これが3Dと言われる所以だ。この階層をより多く積み重ねる技術競争で各社が鎬を削っている。

気になる階層数だが具体的な数値は教えてもらえなかったが、100層近くの戦いが展開されているようだ。想像してほしい、たった1㎜の厚さに100階クラスの高層建築が隙間なく立ち並んでいるSFのような世界が実現しているのだ。この原稿を書いている3月現在では、市販されているmicroSDで512GBというのはトップの容量を誇っている。筆者の撮影ジャンル=ネイチャーでも、待ちが長い被写体だと大容量は収録時に心の余裕に繋がる。

 

小型ジンバルやウェアラブルカメラなどに欠かせないのが「頼りになる」microSD

▲カメラの進歩がカードの規格を牽引し、カードの進歩がカメラを高次元に誘う。GoProもOsmo PocketもmicroSDの高容量・ハイスピード化の恩恵で性能を充分に発揮することができる。

 

前置きが長くなってしまったが、このEVO Plusを実際に冬のフィールドへと持ち出してみた。撮影機材はmicroSDを直接挿せるGoPro、Osmo Pocketと、付属のアダプターを介して挿入できるソニーα7 Ⅲも持っていく。アダプターは電気的な変換を一切行なっておらず、サイズ変換だけなので、性能に影響なく使える。512GBは数値的にもUHS-I Class3(U3)であり、書き込みスピードは90MB/sなので、60p・10bitなどプロ仕様以外の4K動画では問題ない。

厳冬期の山中湖はマイナス9℃ほど。風が強かったので体感的にかなり堪える。野鳥ではないが富士山と一緒に撮れるコブハクチョウをGoProで水中撮影する。ハウジングなしで気軽に撮れるGoPro HERO7だが、それでもカード交換など余計な手間は避けたい。512GBもあればその心配はないのが実に嬉しい。加えて、EVO Plusは海水に72時間も耐え、マイナス25℃〜85℃の範囲で動作OK。MRIの強力磁場や50回のレントゲン撮影も問題ないという、とてつもない信頼性があるようだ。しかし小さいだけに問題もある。落としてしまった時は見つけ難い。それでもカラーリングが赤と白というのは自然環境ではかなり目立つ配色で、夜明け前からのセッティングでも安心してカードを挿入することができた。

 

▲特別な装備なしで長靴とGoPro&EVO Plusで白鳥の水中撮影を試みる。この後カメラは水中に入りクチバシで水をろ過しながら餌をとる様子を上手く撮ることができた。水上の優雅な動きとは対照的な水をかく足ひれの頑張りも克明に捉えられた。

▲Osmo Pocket で歩き撮り。カメラもカードも小さく携行するのに何も抵抗がないので、いろいろな撮影や素材集めを楽しめる。

 

一昔前ならカードの性能と信頼性をレポートするなら転送速度のベンチマークを添えるべきだが、今は表示に偽りはないので安心して使える。逆にレポートにならないのでは?と心配したが、何日も使ってまったくなにも不具合が生じなかったというのも、ネイチャーシーンでの4K撮影というシビアな条件を考慮すると、立派なテスト結果と言えるだろう。

付属アダプターでデジタル一眼のメディアとして使える 

同じ規格ならmicroSDと通常のSDカードは電気的にほとんど差はない。表示されている規格はSDと同様なので、付属のカードアダプターを使えばmicroSDでもSDカードと同様の性能を発揮する。カードの世界では“小は大を兼ねる”と言える。

▲野鳥や鉄道撮影では音も重要なファクターを占める。音声機器には32GBのSDHCでOKなのでTASCAMのDR-10SGで同時録音、後方で響くスチルのシャッター音を抑えることに成功。

▲EVO Plusを入れたα7 Ⅲでコハクチョウの飛翔シーンを120fpsのハイスピード撮影もしてみた。とにかくいろいろな場所に持ち出し、さまざまな撮影をしてみたが、一度もトラブルがなかった。これがすべてを物語るだろう。

 

4K撮影でも安心の記録時間(512GB使用時)▲同じくα7 Ⅲの撮影時モニター画面だが録画時間に注目。少し使用した後だが、4K収録でも「17時間36分」と表示されている。ちなみにこの後HDの120fpsでも撮ったが、何と65時間も収録可能と表示されて驚いた。▼

 

●サムスン microSD EVO Plus日本国内正規品の購入はAmazon(32〜512GB取り扱い)、もしくはGoPro日本総代理店タジマモーターコーポレーション(32〜128GB取り扱い)にて。

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