越後屋スタジオさんの高田馬場スタジオをご紹介します


Report◉編集部 一柳 Photo◉渡邊 聡

先日の編集長ブログでもチラ出ししましたが、越後屋スタジオさんに全面協力していただき、動画配信のテストと紹介&チュートリアルビデオを収録しました。ここでは、使わせていただいた高田馬場スタジオをご紹介します。

JR高田馬場駅から歩いて数分、神田川を渡ってすぐという便利な場所。ビルのB1Fフロア全体がスタジオになっています。クルマからの荷物の出し入れもしやすく、エレベーターは2箇所使用できるので、機材の搬入も便利そうです。

メインのAスタジオは約40坪で、クロマキーや生配信にも対応できるスタジオで、専用の控え室とコントロールルームが完備されています。スクリーンとプロジェクターも使用できます。

常設機材として、カメラはソニーのNX5R。三脚はリーベックのRS-250DM/DL-5RB(ドリー付き)、返し用のモニターはフィリップスの40型モニター、スピーカーはYAMAHA CBR12など。

天井高は約4m。LEDライトが天井のバトンに吊り下げられています。合成映像に合わせてクロマキーカーテンの色をグリーンかサウスシーブルーバックを選択できます。それ以外にホワイトとブラックもあり、このカーテンはぐるっと周囲を囲むことができるので、360度VR動画でも利用することができます。

撮影スペースとコントロールルームの間には、テーブルと120インチの4面モニターがあり、ここで各カメラの映像やソースやプログラム映像を確認することができます。今回、このスペースが打ち合わせをしたり、機材を出し入れしたりと、いろいろと便利でした。

コントロールルームがこちら。左奥にエアコンがあり、右奥のマシンを冷やしています。

TriCaster 8000が導入されていて、スイッチングやクロマキー合成、テロップ入れ、V出し、そして映像の配信が可能です。

さて、コントロールルームの奥に進みます。TriCasterの右手は音声系でミキサーはベリンガー。

ワイヤレスのレシーバーはオーディオテクニカATW-R920で6波分、ラックに組み込まれていました。TASCAMはネットワークに対応したCDとメモリーカードのプレーヤーでいわゆる音声のポン出しに使います。

コントロールルームの突き当たりはラックで、右奥はこのスタジオのネットワークの管理部分になります。放送に十分に耐えうる強力なネット回線が5回線!とのこと。

映像系の中核部分がこちら。TriCasterの本体とその上にはブラックマジックデザインのビデオハブ。

ブラックマジックデザインのSmart Videohub 12Gのコントロール画面です。

TriCasterの収録用HDD部。

さりげない部分ですが、このスタジオは地下なので、電波時計が入らないということで、信号送信機能付きの電波時計(下の写真の右上)を設置していて、そこでスタジオ内の電波時計を合わせています。

さて、コントロールルームを出て、さらに奥にいくと、Aスタジオ用のかなり広めの控え室があります。もちろんメイクも可能。一番奥にはマッサージチェアもありました!

入り口からAスタジオとは逆のほうに行くと、Bスタジオがあります。こちらは雰囲気ががらっと変わり、なんと本物のキッチンとバーカウンターがあり、モニター、プロジェクター、スクリーンが完備。Aスタジオでの収録、配信の模様をこちらでモニターすることもできますし、また、Aスタジオでの収録、配信後にこちらで打ち上げするという用途でも使えるそうです。そういうリッチな雰囲気の収録、配信を一度してみたいものです。

実はもう一つオプションルームがあり、こちらは控え室としても使えるし、撮影スタジオとして利用することもできそうです。この左手奥にまだ部屋があり、メイクルームとして使用できます。左下のレトロなテレビですが、外だけがオールドで、中にはくり抜かれて液晶モニターやチューナーが入られていて、実際に今のテレビ放送が見られるようになっていました。そういう遊び心ある空間です。

さて、ざっと一通り紹介してきました。

案内していただいたのは、スタジオのスタッフ、渡辺拓也さんでした。

ありがとうございました。お世話になりました!

実は、越後屋スタジオさんでは、木場にさらに大きいスタジオを作られたそうで、次回はそちらをご紹介いたします。

越後屋スタジオ https://www.echigoyastudio.jp/

 

 

vsw