ビデオサロンというと、ビデオカメラの雑誌、映像制作の雑誌ということになっていますが、元をたどればビデオデッキの雑誌という時代が結構長くありました。ビデオというのが、ビデオカメラというよりも、ビデオデッキを指していたのです。
気がついてみると、ビデオデッキなるものはなくなり、2000年以降はDVDレコーダーなどディスクレコーダーの時代になります。


で、これです。
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これがVHSではなく、ベータだとすぐに指摘する人はその時代を通過してきた人で、きっとベータのデッキをもっていた人でしょうね。
この天板をあけた状態で、このデッキの型番まで当てられる人っているんでしょうか。
(すみません、私にはわかりません)。
(7月7日追記)
と書いたら、さっそく筆者の岡野さんからメールがきました。
「さすがにふたの中身ではわかりませんが
裏の端子からしてベータプロ系ですよね。
コントロールSかTが見えていますね。」
なるほど~。画像を拡大してみましたが、
ソニーのSL-HF900ではないかと思います。
コントロールSの入出力、コントールL端子があります。
(追記終わり)
今回、ある特集の企画で、
VTRの修理業者であるA&Vテクニカルさん(東京都八王子)を取材してきました。
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代表の武山さんです。いいお顔されていますねえ。
もっといろいろ話をしたかったのですが、相当お忙しいご様子ですので、
スパッと話を切り上げて帰ってきました。
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修理を終えて、発送を待つビデオデッキたち。
年々ビデオデッキの修理は困難になっていますが、今回の東日本大震災をきっかけにビデオデッキを直したいという問い合わせが増えたのだそうです。ただでさえ、忙しいのに、ますます忙しくなってしまったとのこと。これは阪神大震災の時も同様な現象がおきたそうで、大震災などがあると、人は自分の映像資産のことが気になるということなのでしょうか?
映像資産も大切なのですが、このデッキそのものも現代遺産だと思います。
私はビデオデッキの中身を見るたびに
「よくもこんな複雑なメカニズムを家庭用として大量生産できたもんだなあ」という感慨にとらわれます。
こんなデッキを各社が設計して大量生産し、モデルチェンジごとに改良を加えて、画質に磨きをかけていったという時代があったんですね。
それも一社二社じゃなくて、みんなメカデッキ作っていたんですからね。
特にサンヨーも凄かったなあ。
メイド・イン・ジャパンがいまだに世界で尊重されているのははこのビデオデッキがあったからなんじゃないかと、私は勝手に思っています。マジックとしか思えないですから。
駅までの帰り道、ちょっと感傷的になってしまいました。