パナソニックGH5、日本での正式発表の前にCESで海外発表


昨年9月のフォトキナで開発発表され、2017年春に発売とアナウンスされていた、マイクロフォーサーズマウントのデジタル一眼カメラ、パナソニックDMC-GH5が米ラスベガスで開催されているCESで正式発表された。
気になる価格はボディが1999.99ドルで、発売は3月下旬の予定。日本での正式発表は後日となる。

すでに公開されていた仕様もあるが、発表資料をもとに、ムービー関係の機能を中心に整理してみる。

まず、ボディはGH4からキープコンセプトながら、筐体は大きく、重くなった。マグネシウム合金外装で、防塵防滴、-10℃の耐低温性能を実現。ストロボは割愛され、熱対策に回されたようだ。
GH4と仕様を比較すると、
GH4: 132.9×93.4×83.9mm 480g
GH5: 138.5X98.1×87.4mm 654g


▲GH5のマグネシウム合金外装。

センサーはローパスフィルターレスのLive MOS 20Mセンサー。GH4の16Mセンサーに対して画素数はアップしているが、20Mに留めているとも言える。スチルでのISO感度はISO200-25600でスペック上は変わっていない。気になる動画でのS/Nは実機を見てみないと判断できないだろう。

 

ムービー記録は、公約どおり4K/60p(4:2:2 8ビット)を実現し、4K/30pであれば4:2:2 10ビットを内部記録できるというのが大きな進化。しかもGH4では、4K時にはクロップしていたが、GH5ではクロップなしのフルフレーム4K記録だという。

フォーマットはMOV、MP4、AVCHD Progressiveで変わらず。SDカードスロットはデュアル
(UHS-II対応)になっている。

解像度はシネマ4Kの4096×2160(23.98fps、24fps、25fps、29.97fps)を選択できるだけでなく、アナモフィックレンズに対応した3328×2496(59.94、50、29.97、24、23.98、25fps)が選べるのも面白い。日本ではそれほどアナモフィック撮影はメジャーではないが、海外ではアナモフィックレンズによるシネスコ撮影に対するニーズが高いようだ。

もちろんUHDの3840×2160は59.94、50、29.97、24、23.98、25fpsを選択できる。

4Kフォト機能は60コマ(GH4は当然30コマだった)に進化するとともに、6Kフォト(30コマ)が新たに加わった。6Kフォト時の動画コーデックでは、8Kスーパーハイビジョンの伝送にも使用されている、より効率の良いHEVCだという。

手ブレ補正はボディ内5軸手ブレ補正になり、Dual I.S.2に対応。

バリアブルフレームレート(VFR)はGH4の96fps(FHD)に対して、GH5は180fps(FHD)と大きく進化している。4Kの場合は60fps。最大フレーム数までの刻み(ステップ)までは不明。

モニター出力は4:2:2 10ビットの同時出力が可能。4K/60p記録時は4:2:2 8ビットになる。現場運用的には、HDMIがType A端子になり、ロック機構付きのガードが同梱されるのもポイント。

V-Log LはGH4同様、有償アップグレード対応となるが、GH4では表示アシスト機能がなかったのに対し、GH5では表示アシスト機能があり、さらに波形モニター、ベクトルスコープも表示できる。

肝心のビューファーとLCDモニターだが、ファインダーはOLEDの約368万ドットという高精細なもの。倍率は0.76倍で、アイポイントも21mmと長め。

 

モニターはGH4では3.0型OLED(約104万ドット)だったが、GH5では、3.2型LCDの162万ドットタイプになった。フリーアングルの静電タッチパネル。

音声関連ではアクセサリーシューに装着できるXLRアダプターのオプションが加わった。XLR端子を2系統もち、業務用マイクやLINE入力がカメラ周辺でコンパクトに可能になる。


▲待望の純正XLRアダプター。

▲2chは個別に設定できる業務用仕様。

GHシリーズはあくまでデジタル一眼なので、スチルユーザーのほうが数は多いだろうが、4Kムービー、VFR、HDMI出力、V-Log L、XLRアダプターとムービーユーザーの要望を、一部オプションながらも実現しているのは素晴らしいことだ。GH5のボディは、日本での価格は換算すると20万円台ということになるのだろうが、これほどのスペックのムービーカメラをムービーユーザーのためだけに提供しようとしたら、50万円どころか、100万円オーバークラスになってしまう。デジタル一眼であることのメリットは、もしかしたら動画ユーザーがもっとも享受できるのかもしれない。
さらに今後の予定として、2017年夏のファームアップで、
4K HDR用のハイブリッドログガンマ、アナモフィック撮影モードを予定しているというから、驚きだ。

交換レンズもより動画に最適化された

交換レンズも発表された。広角24mm相当から望遠120mm相当までの幅広い領域をカバーするLEICA DG VARIO-ELMARITは開放F値2.8-4.0。防塵防滴、耐低温仕様。絞りマイクロステップ制御により露出変化を低減するなど動画に最適化を図っている。

これ以外にも、従来レンズ4モデルのリニューアルも発表された。主に防塵防滴仕様、Dual I.S.2対応、動画最適化などが進化のポイント。

全域F2.8の大口径標準ズーム 12-35mmは耐低温設計、Dual I.S.2対応、高精度AFと絞りのマイクロステップ制御で4K動画撮影での映像のふらつきを抑えている。

同じく全域F2.8の大口径望遠ズームレンズ35-100mmも耐低温設計で、Dual I.S.2対応。外観品位も向上している。

 

35mm判換算で200-600mmという超望遠ズームレンズ、100-300mm F4.0-5.6も防塵防滴設計で、Dual I.S.2対応になる。


35mm判換算90-400mmという望遠レンズ、45-200mm F4.0-5.6は防塵防滴仕様になり、Dual I.S.2対応に。動画撮影に最適化が図られている。

ここまできたら、電動ズームを採用したムービー用のマイクロフォーサーズレンズをぜひとも開発してほしい。