ブラックマジックデザインの発表によると、上海に拠点を置くLuminary Visuals Studio が、Blackmagic URSA Mini 4.6K カメラおよび DaVinci Resolve Studio を使用して、Garibaldiウォッチの新しいCMを制作した。Garibaldiウォッチは、世界で最も薄いデニムスタイルの腕時計メーカーだ。

Garibaldi Watches
http://www.garibaldiwatches.com/

Luminary Visuals は、上海に拠点を置くプロダクションスタジオ。サブウェイ、MG 自動車、Superdry、Bose、ヒルトンなど数多くの有名ブランドのクリエイティブでハイレベルな作品で知られる。Luminary Visuals は、以前Garibaldiウォッチの開始キャンペーンも手がけた。今回は限られた予算ながらも、クリエイティブでクールなアイデアを自由に提案できることになった。

Luminary Visuals のクリエイティブ・ディレクターであるアレッシオ・アヴェッツァーノ(Alessio Avezzano)氏はこう語る。

“ ブランドの多様性、そして Garibaldiウォッチがいかにあらゆるスタイルや職業とマッチするかを紹介して欲しいと依頼された。私は早い段階で、シネマライクな作品を作ることを決めていた。そしてこのプロジェクトで、新しい編集テクニックを試してみようと思っていた。”

アヴェッツァーノ氏が試した新しいテクニックとは、腕時計のクローズアップと、腕時計をしている人の全身を確認できるロングショットを切り替えるズームエフェクト。このエフェクトはCM内で多用されている。このズームエフェクトを作成するために2台のカメラが必要であった。

“ 予算は非常に限られていたが、ハイエンドの作品を仕上げたいと思っていた。URSA Mini 4.6K はとてもエキサイティングなカメラだ。このCMのズームエフェクト用に、予算内で2台のカメラを借りることができた。”(アヴェッツァーノ氏)

アヴェッツァーノ氏は、2台の URSA Mini 4.6K カメラを横に並べて設置し、焦点距離を1台は35mmに、もう1台は85mmに設定。アクションの最中、同氏が焦点距離100mmの腕時計のマクロショットを撮るために走って駆け寄っている間、俳優はしばらく停止している必要があった。

同CMは ProRes 422 で収録された。

“ URSA Mini 4.6K は、RAW やその他の ProRes フォーマットなど、様々な高品質フォーマットで収録できる。イメージのディテールを損なわずにズームインの編集をしたかったので、4.6K ProRes 422 フォーマットは、このプロジェクトにぴったりだった。実際、最近では 2K ProRes 444 で撮影することが多いが、それでも信じられないほどの画質が得られる。”(アヴェッツァーノ氏)

アヴェッツァーノ氏は続ける。

“ 11ヶ所の撮影現場を回り、すべてのショットを1日で撮る必要があったので、朝6時から日没まで上海中を慌ただしく移動した。URSA Mini 4.6K カメラは非常にコンパクトなので、問題なくスピーディに移動できた。”

同CMのカラーコレクションには、DaVinci Resolve Studio が使われた。

“ URSA Mini 4.6K と DaVinci Resolve は、最高のコンビネーション。非常にシームレスに作業できた。”(アヴェッツァーノ氏)

そしてアヴェッツァーノ氏は最後にこう結んだ。

“ Garibaldiウォッチのプロジェクトで URSA Mini 4.6K カメラを使用してから、そのカラーサイエンスとシネマライクなルックがすっかり気に入ってしまった。これまでは、非常に高価なカメラを所有しており、プロジェクトによってはさらに大きなカメラをレンタルしていたが、URSA Mini 4.6K は非常に素晴らしい投資になるだろう。現在私は URSA Mini 4.6K を所有しているが、この低価格のカメラでもハイエンドの画が撮れるため、以前ほど頻繁に大型カメラをレンタルする必要がなくなった。”