編集部 一柳

本書は、ビデオサロン2020年4月号の特集「映像インタビュー術」に新たに60ページほどを追加し、レイアウトも変更して書籍として読みやすいように改編したノウハウ本です。

映像インタビューは、MV、ドラマ、映画作品以外のほとんどの映像作品にとって欠かせないものになっています。インタビューをしっかりものにできれば大半の映像の仕事はできるといっても過言ではないのではないでしょうか? そんな映像制作の必須科目を達人に教えてもらおうというコンセプトです。

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11月27日書店発売

 

冒頭は、サブライズ映像やドキュメンタリースタイルの広告で感動的な作品を生み出しているビデオグラファー/ディレクターの大石健弘さんに、人の心を動かすための映像作品のためのインタビューの方法を教えていただきました。当時の特集でも大石さんに冒頭部分をお願いしましたが、こちらは完全に新規書き下ろし、40ページ以上にわたって順序立てて新たにまとめていただきました。

インタビューのためにどういう準備をし、撮影時に何を考え、そしてどうやって編集するのか。特にインタビュー時の脳内編集、そして「パズル編集」は目からウロコです。

 

おなじみの岸田さんにも特集の時に書いていただいていますが、そのときの原稿に対して、長編ドキュメンタリーでのノウハウを足していただき、倍の分量になりました。

そしてここは完全に新規の部分ですが、今年の1月に開催したウェビナーの模様を完全記事化しています。高島太士さんによる「作例から学ぶ本音を引き出す取材術」。https://videosalon.jp/seminar/vsw157/

聞き手はビデオグラファーの伊納達也さんに勤めていただきましたが、このやりとりから学ぶことがたくさんありました。

 

基本的なインタビュー撮影と編集のノウハウについては、数々のインタビュー記録をしてきたアートドキュメンターの岸本康さんにいくつかの撮影現場のシチュエーションでのインタビュー収録についてカメラ配置含めて解説していただいています。

あらたに特集当時には存在しなかったDaVinici Resolveによる自動文字起こし機能を新規で追加しています。

インタビューにおける最低限の技術的な問題はここを読めば効率よく知識を身につけることができます。インタビューにおける短時間での効果的なライティングテクニックをカメラマンの千葉孝さんに解説していただき、音声収録でのガンマイクとラベリアマイク(ワイヤレス)の基礎知識を池野一成さんにまとめていただきました。さらにインタビュー音声の整音について、三島元樹さんがiZotope RXによる処理を中心に解説していきます。

最後は、成功しているドキュメンタリー英がのインタビュー術ということで、『FAKE』『i-新聞記者ドキュメント』について森達也監督に迫ります。

また、『東京干潟』『蟹の惑星』の村上浩康監督、『牧師といのちの崖』の加瀬澤 充監督にもインタビューのノウハウを書いていただきました。

 

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11月27日書店発売です。