2025年の4月から、1年間のフィルムスクールが開講する。海外フィルムスクールの教育手法を取り入れ、短期間で効果的に学べるよう設計されている。東京にいながら、世界のドキュメンタリー文化と最新技術に触れることで、他では得られない深い学びを提供する。講師陣は、海外で学び、第一線で活躍する現役講師陣。少数精鋭で本気で学び、世界で通用する本物の実力を身につけられるスクールになっている。
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ビジュアルストーリーテリングの手法を学ぶ
世界で評価されるには、画像や映像で物語を伝える、ビジュアルストーリーテリングの手法を学ぶ必要がある。国内外の映画祭に出品して、受賞を狙えるレベルまで、あらゆるスキルを高めることを目指す。
また監督としてだけでなく、編集、撮影、音声、プロデューサーなどの役割を経験し、自分の適性や自分に最適なポジションを探求。幅広いスキルを身に付けながら、それぞれの分野で活躍する現役講師からの学ぶことで、将来の方向性を見定める機会が得られるスクールになっている。
対面を重視した少数精鋭のスクールなので、クラスメイトや講師陣との交流を通じて、映像制作のネットワークが形成できるのもポイント。卒業後もネットワーキングを続けることで、プロフェッショナルな環境での共同作業により、生涯にわたる活きた人脈づくりにも繋がるだろう。
DDDD Film School代表はビデオサロン誌上でドキュメンタリー・マスタークラスを連載、2022年に書籍「ドキュメンタリー・マスタークラスを刊行した金川雄策氏。
カリキュラム(年間スケジュール)
受講期間:2025年4月 〜 2026年3月(1年制コース)※年間スケジュールは変更になる場合もあります
- 4月/ 課題制作1 音と写真だけでストーリーテリングする方法を身につける
録音技術/基本的な写真技術、構図/基礎的な編集技術(作品制作・発表)
- 5月-6月/ 課題制作2. 8mmフィルムに挑戦!事前設計とカメラ技術・表現力を磨く
企画の立て方(作品鑑賞・課題選定・取材相手の見つけ方)/動きの表現/シーンの作り方/ショットの作り方/編集ソフト/素材/タイトル(作品制作・発表)
- 7月-8月/ 課題制作3 主題をどう映像で浮かび上がらせるか、テーマを伝える映像表現
CINEMA CAMERAの使い方(三脚/リグ・シネサドル/詳細設定)/ヴェリテを支える技術(録音:ガンマイク/録音機)/企画・作品制作・発表
- 9月-10月/ 課題制作4 Micro Docs(3分のドキュメンタリー)を制作して映画祭に出品!
インタビュー実習(ピンマイク・ライティングなど)/ストーリー・キャラクター/企画・作品制作(カラコレ・音源)・発表
- 11月-3月/ 課題制作5 卒業制作!テーマを選定し10-20分程度の短編作品を制作し映画祭に出品!
ケーススタディ/ストーリー講座/企画/カラーグレーディング/Mix /発表・卒業式
講師陣
監督 山崎エマ
日本人の心と外国人の視点を活かすドキュメンタリー監督。代表作は高校野球を社会の縮図として捉えた『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』。公立小学校を1年見つめた最新作『小学校~それは小さな社会~』が2023年東京国際映画祭上映され、現在各国で上映中。ニューヨーク大学映画制作学部卒。
写真家 林典子
ドキュメンタリー写真家。北朝鮮の日本人妻、イラクの少数民族、キルギスの誘拐結婚などジェンダーや社会問題に焦点を当て取材活動を行う。仏「ビザ・プール・リマージュ」金賞、NPPA全米報道写真家協会賞1 位など受賞。New York Times紙、米National Geographic誌、独Stern誌、英文芸誌GRANTAなどに寄稿している。
エディター 井手麻里子
日本生まれマレーシア育ち。大学卒業後ドキュメンタリー制作を学びに渡米。帰国後ポスプロに入社。その後5年間プロデューサーとしてヤフーで75本のショートドキュメンタリーを担当。現在はエディターとして活動。2023年に編集した映画『燃えるドレスを紡いで』はトライベッカ映画祭でThe Human/Nature賞を受賞。
プロデューサー 浜野高宏
1990年NHK広島局でキャリアを開始、NHKスペシャルやクローズアップ現代など担当。2000年米AFIに留学。40本以上の国際共同制作に携わり、カナダのドキュメンタリー映画祭Hot DocsでDoc Mogul Awardをアジア人初受賞。映画「バーニング」(2021・企画/共同プロデューサー)はカンヌ国際映画祭でFIPRESCI賞を受賞。
ディレクター 永野知朗
1965年生まれ。大学時代より自主映画制作。1991年 東北新社 入社。CM、テレビ番組を演出。2024年よりフリー。
CM:ソニー「Playstation」トヨタ「カリブ」サントリー「リザーブ15年」アクラス「ノーシン錠」
番組:ヒストリーCH「未来が生まれたとき」TV東京「池上彰の現代史を歩く」NHK「SWITCHインタビュー」他
撮影監督 戸田義久
ドキュメンタリー撮影からキャリアを始め、40カ国近くの国で撮影。現在は映画、ドラマ、CMなどを撮影している。海外の映画撮影を学ぶため、2023〜2025年春にL.AのAmerican Film Instituteで撮影を勉強。これまでの主な撮影作品に「鎌倉殿の13人」「大豆田とわ子と三人の元夫」「かぞくのくに」「東京女子図鑑」「七夕の国」、ドキュメンタリーに「健さん」「世界の車窓から ハンガリー編」「山田孝之のカンヌ映画祭」、CommercialにMacDonald’s, AMEX, Hermesなど。
ジャーナリスト/コラムニスト 長谷川朋子
コンテンツ・ビジネス分野のオーソリティとして活動中。世界最大規模の映像コンテンツ見本市MIPカンヌ現地取材歴は約15年。「朝日新聞」「東洋経済オンライン」「WIRED」など連載多数。特定非営利活動法人Tokyo Docs 理事、放送文化基金賞などの審査員を歴任。著書に「Netflix戦略と流儀」(中公新書ラクレ)など。
追加の講師陣は今後発表される予定。
学びの環境
DDDD Film Schoolの拠点は、2024年4月に誕生した東急プラザ原宿「ハラカド」内にある会員制クリエイティブラウンジ BABY THE COFFEE BREW CLUB (BCBC)。入校すると、特典としてBCBCのベーシック会員権(1年間30万円相当)が得られ、授業外の時間帯でも快適な空間でアイデアをまとめたり、コーヒーを楽しみながら創作や打ち合わせが可能になる。
また、シネマカメラをはじめ、録音機材や照明、三脚などの周辺機材を完備しているので、自身で機材を持っていない場合は設備を活用することもできる。
DDDD Film Schoolのサイト https://ddddfilmschool.com/