ブラックマジックデザインは、ST 2110 IPコンバーターシリーズに、『Blackmagic 2110 IP SDI to HDMI 12G』と『Blackmagic 2110 IP SDI to HDMI 12G-10』の2機種を発表した。発売は6月で、価格は『Blackmagic 2110 IP SDI to HDMI 12G』が82,980円、『Blackmagic 2110 IP SDI to HDMI 12G-10』が132,800円(ともに税込)。

両製品は、カラーグレーディングや編集スイートなどにおいて、最新の有機ELディスプレイテレビを色精度の高いモニタリングで使用できるように設計されている。あらゆるSD、HD、Ultra HDビデオフォーマットで、ST 2110 IPまたは12G-SDIビデオからHDMIに変換。オーディオモニタリングに使用するパワードスピーカー用のXLRアナログ出力も搭載。これらのコンバーターは、オーディオとビデオを完璧に同期させるための可変ゲインとディレイ、そしてディスプレイのカラーキャリブレーション用の3D LUTに対応。

『Blackmagic 2110 IP SDI to HDMI』は、最新の有機ELディスプレイテレビを使用して、色精度の高いモニタリングを行うことを意図して作られているので、ST 2110 IPまたは12G-SDIビデオをあらゆるSD、HD、Ultra HDビデオフォーマットでHDMIに変換する。また、HDMIディスプレイの正確なキャリブレーション用に3D LUTにも対応。2チャンネルのXLRアナログモニタリング出力は、パワードスピーカー用にリモートレベルとカスタムディレイをサポートしている。フロントパネルには、モニタリング用のLCD、スピーカー、ヘッドフォンソケットを内蔵。

大型の『Blackmagic 2110 IP SDI to HDMI 12G-10』モデルは、合計10個のXLRアナログ出力を備えており、すべてビデオソースからデエンベッドされる。これにより、劇場やグレーディングルームで、完全なサラウンドサウンドのセットアップが可能となる。すべてのスピーカーは、コンバーターの前面にあるノブを使用するか、リモート音量コントロールを介して調整できる。全アナログオーディオ出力は、カスタマイズ可能なディレイに対応しているので、テレビやプロジェクターを使用したオーディオとビデオの同期に最適である。また、フロントパネルには、LCD、スピーカー、ヘッドフォンソケットを内蔵。

Blackmagic 2110 IP Converterシリーズは、あらゆるSDI機器をST 2110ベースのIP放送システムに統合するために設計されている。ラックマウント型モデルは、機材ラックに設置して、変換を行う機器の隣に配置することが可能。コンバーターを追加することで、低コストで、手持ちのビデオ機器をすべてSMPTE-2110に対応させることができる。必要な作業は、ライブプロダクションスイッチャー、ディスクレコーダー、配信プロセッサー、カメラ、テレビなどにBlackmagic 2110 IP Converterを追加するだけである。

BlackmagicのST 2110 IP製品は、IPビデオ規格であるSMPTE-2110に準拠している。この規格は、IPネットワークを介して放送する10-bitビデオ、オーディオ、補助データの伝送、同期、定義を規定するものである。また、SDI入力をPTPクロックに再同期することもできる。あるいは、PTPクロックから生成されたリファレンス出力に外部機器をロックすることも可能。



Blackmagic 2110 IP SDI to HDMI 12Gの機能

  • 12G-SDIまたはSMPTE-2110ビデオをHDMIに変換。
  • フロントパネルコントロールに対応したラックマウントデザイン。
  • ビデオ/オーディオモニタリングおよびメニュー用のLCD。
  • フロントパネルスピーカー、ヘッドフォン接続。
  • 正確なキャリブレーション用に3D LUTをサポート。
  • 可変ゲインとディレイに対応した2chまたは10chのXLR出力。
  • 低遅延のオープンスタンダードBlackmagic IP10コーデック。
  • リダンダント電源に対応。


ブラックマジックデザイン
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