サンディスクから昨年末に登場した新しい外付けSSD・「SanDisk Extreme PRO with USB4 ポータブルSSD」は、その名の通り理論値で40Gbpsの転送が可能なUSB4規格に対応し、最大3,800MB/秒の読み出し速度と最大3,700MB/秒の書き込み速度を発揮してくれるという。実際のところどうなのか？ 編集部が日頃使っているPCで、以前のモデルと比較してどこまで速度が向上しているのか試してみた。
レポート●編集部 萩原
4Kはもちろん、6Kそしてさらには8Kで撮影できるカメラも巷には増えてきた。加えて、ProResだRAW収録も可能になっただの動画データの容量は増え続ける一方だ。数日間にわたるロケで毎晩宿に戻ってからのバックアップ（早く寝たい）や撮影終わりの撤収作業中に行うバックアップ（早く帰りたい）など。それがマルチカメラ収録ともなれば、早く確実にバックアップが取れるストレージが欲しくなってくる。
規格上40Gbpsの転送が可能なUSB4やThunderbolt 4に対応したストレージも普及しつつあるが、今回紹介する「SanDisk Extreme PRO with USB4 ポータブルSSD」が実際のところ、どれだけの速度が出るのか。編集部員のパソコンと接続してチェックしてみた。
付属のケーブルにもUSB4に対応している「40Gbps」の刻印が。実際どこまで速いのだろうかと期待が高まる。
まずは新人・岡部のMacBook Proで試してみた
岡部が日頃使用しているのはMacBook Pro（2023年版・M3モデル）。インターフェイスはThunderbolt4/USB4に対応している。まずは以前から使用してきた2020年発売の「SanDisk Extreme PRO ポータブルSSD」を接続してスピードテストをしてみた。公称速度としては読み出し、書き込み速度ともに2,000MB/秒とのことだが実測してみた数値がこちら。
まぁまぁ、こんなところよなという速度。2GBの動画ファイルをコピーしてみたところ、約20秒ほどかかかった。
※2020年モデルは最大20Gbpsの転送に対応するUSB3.2 Gen2x2規格に対応しているが、Mac自体がUSB3.2 Gen2x2規格非対応のため最大10Gbpsに制限されます。
さていよいよ次に、USB4対応の「Extreme PRO with USB4」でスピードテスト！
はや！ 2GBのファイルはものの数秒で転送が完了した。
萩原のWindows PCで試してみたところ…
私が日頃使用しているのは昨年7月に発売されたサードウェーブのraytrek R6-MTというWindows PC。インターフェイスはThuderbolt 4に対応している。まずは2020年発売の「SanDisk Extreme PRO ポータブルSSD」からテスト。
岡部よ…たった2GBのファイルの転送でテストと言えるのか。おれは70GBのファイルでテストするよ、と大人の貫禄を見せつける（TB単位のデータバックアップをされているプロのみなさん、チキンでごめんなさい）。
スピードテストの結果はこちら。2020年モデルは日頃から使っていてなんの不満のない速度なので、「これが当たり前」という感覚。
※私が使っているWindowsマシンもUSB3.2 Gen2x2には非対応のため、最大10Gbps。最大値に近い速度は出ている。
タスクマネージャーの数字はPC内蔵SSDから2020年モデル「SanDisk Extreme PRO ポータブルSSD」にコピーしているときの状態。70GBのデータコピーが終わるまで約3分ほどかかった。
そして、ついにUSB4対応の「SanDisk Extreme PRO with USB4 ポータブルSSD」で私もスピードテスト！
読み出し・書き込みともにこれまで使っていたSSDとは3倍近い速度。実際にデータをコピーしてみるとどうだろう…？
ナニコレ、ゲロハヤ！ データコピーは約1分10秒。転送時間も約1/3ほどに短縮できた。
一度体感するとやみつきになる速さ
というわけで、今回は編集部の新人とおっさんによる拙いレポートをお届けした。
正味な話、このSSDを普段使いしたい。データコピーの待ち時間を大幅に短縮できるのは、何かと忙しない現代人にとってはデータ転送速度の向上は大変ありがたい宝物。タイム・イズ・マネーなのだ。睡眠時間を確保して、みなさん心も身体も健やかにクリエイティブに取り組みましょう！
次回はクリエイターの現場でのSSD活用事情について真面目にレポートしていきます。
ではまたいつか。
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