アドビは、Adobe PremiereとAdobe After Effectsのアップデートによる数々のAI新機能と、キャリア開発への投資による映像クリエイターの支援を発表した。
新機能には、Adobe PremiereにおけるAIマスキング機能や、Adobe After Effectsにおけるモーションデザインやビジュアルストーリーテリングの可能性を拡大する新しいタイポグラフィやマテリアル、3D機能が含まれる。さらに、Adobe PremiereとアドビのAI搭載アイデア創出プラットフォーム「Adobe Fireflyボード」がシームレスに連携することで、アドビ、Google、OpenAI、Runwayなどの最新AIモデルを活用し、映像制作チームが共同でブレインストーミングやコンセプト探索を効率的に行えるようになった。
また、約1,000万ドルの拠出によって、クリエイターを支援する取り組みをさらに強化。Rideback RISEやDimz Inc.を新たなパートナーに迎えた他、Group Effort Initiative や Gold Houseなどの協業も継続する。
概要
Adobe Premiere アップデート
オブジェクトマスク
AIを搭載し、複雑な動きのある被写体でもマスク作成が可能。さらに、カラーが選べるオーバーレイ、強力なマスク調整ツール、高速トラッキングにより、独自のエフェクト作成も可能。
シェイプマスクの進化
再設計された楕円形、長方形、ペンツールのマスクは、顔のぼかしやフレーム内の一部領域の再照明などの効果を適用することが可能。また、トラッキングが以前より最大20倍高速化。
Adobe Fireflyボードとの連携
アドビのAIファースト型コラボレーションワークスペースと業界をリードするビデオ編集ツールをシームレスに接続。プリプロダクションからポストプロダクションまで、リアルタイムでのアイデア創出とビジュアルプランニングを実現。
Adobe After Effects アップデート
ベクターワークフローの強化
SVGを編集可能なネイティブシェイプレイヤーとして読み込み可能で、デザイナーはベクターに忠実で、塗りつぶしや刷毛の高度なコントロールを維持したままアニメーションを作成可能。
ネイティブ3Dパラメトリックメッシュの作成
ラメトリックメッシュと組み合わせ可能なシェイプを用いて3Dシェイプを設計・カスタマイズ。新しい「スポットシャドウ」と「平行シャドウ」により、特定の様式のグラフィックやフォトリアリスティックなセットを実現。
1,300点以上の無料Substance 3Dマテリアル
数千点の新しいアセットと、アニメーション可能なプロパティにアクセスし、アプリ内で作成もしくは取り込んだマテリアルに適用することで、高度なモーショングラフィックスを作成。リアリズムと高度な創造的コントロールを実現。
バリアブルフォントアニメーション
目を引くダイナミックさを動画に追加できるよう、「テキストアニメーター」が、キーフレーム、式、柔軟なコントロールを完全サポートし、タイトルやテンプレートに活用可能。
詳細
クリエイター助成金
アドビは、次世代のビデオプロフェッショナルやクリエイターのキャリアを支援するため、「Adobe Film & TV Fund」を通じて1,000万ドルの資金と製品寄付を行った。
本基金は、Gold Houseや5 Rideback RISE、Sundance Igniteプログラムなどの参加者に、助成金、プロフェッショナル動画編集ツール、キャリア開発、フェローシップ、職業訓練、トレーニング機会を提供している。
また、サンダンス・インスティテュートとの提携により、アドビは「Ignite Day」を開催。18〜25歳の新進クリエイターを対象としたこのプログラムでは、実践的な学習、メンターシップ、創造的な交流の場を提供し、若手ストーリーテラーが交流を深め、実験を重ね、アイデアを形にする道筋を探りながら、現実の業界に対する理解を深めることができる。

