取材・文●編集部 岡部

広告映像を中心としたコミュニケーションコンテンツの戦略立案・企画・制作を手掛ける株式会社TYO(以下「TYO」)は、第6回「TYO学生ムービーアワード」を実施。3月10日(火)の表彰式にて各受賞作品が発表された。

第6回目となる今回の募集作品は、「ルール」から発想した60秒のショートフィルム。生成AIなどの先進技術を活用する作品もみられ、 若い世代ならではの鋭い感性から生まれた創造性豊かな作品が数多く寄せられた。60秒という尺の中で、学生たちはどのよう発想で映像を生み出してきたのか。特別審査員として、タレント・俳優として活躍されているファーストサマーウイカさん、25年にわたり国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」を主宰する俳優の別所哲也さんが審査を務めた。映画祭には「起承転結より、奇想天外」と別所さんも語るユニークな作品が集まった。

金賞を受賞したのは、東京大学大学院 人文社会系研究科基礎文化研究専攻のアベーノワ ソフィアさんの『赤のあいだ』。 受賞したソフィアさんは、現在、海外に滞在しているとのことでビデオレターにてコメントを寄せた。コメントでは、「ルールを破りたい衝動とルールに守られているからこその安心という矛盾を描きたかった」とし、「(信号が舞台だったため)限られた時間の中で交通ルールを守りながら撮影するのが大変でした(笑)」と振り返った。

受賞理由について、審査員でCMディレクターの佐藤 渉さんは、「企画力やメッセージ性など、今まで学生アワードをずっとやってきてあまりない作品。哲学的、文学的な深みがあり、観た後にこちらが考えさせられるような読後感がある作品だった」と評した。

審査員の佐藤渉さんと金賞を受賞したアベーノワ ソフィアさんの代理で登壇した『赤のあいだ』出演者の野上桜禅さんと環ここさん

授賞式にて、ファーストサマーウイカさんは、今回の審査について「審査をすることで、映像の奥深さや面白さを感じることができました。学生の方のフレッシュで攻めた作品に触れることができて嬉しく思いました」と振り返った。また、別所哲也さんは、作品テーマである「ルール」にちなみ、「クリエイティブは、ノールールがルール。ルールを破った先に見えるものはなんなのかという問いを重くならず軽やかに作ってくれたと思います。若い学生の皆さんが、自分たちで新しいルールを作って映像の世界で羽ばたいてくれるんじゃないかなと思います」とし、学生たちにエールを送った。

各受賞作品は以下の通り。

結果発表

金賞

『赤のあいだ』東京大学大学院 人文社会系研究科基礎文化研究専攻 美学芸術学専門分野 アベーノワ ソフィア

銀賞

『スマホゾンビ』青山学院大学 文学部 英米文学科 山野拓海

銅賞

『行列のできる中華料理店』大分県立芸術文化短期大学 映像コース 専攻科造形専攻 柳谷拳人

『3秒保安官』日本大学 芸術学部 映画学科 和田唯吹

審査員特別賞

『rule FACTory』城西国際大学 メディア学部・映像芸術コース メディア情報学科 川﨑瞬


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