キヤノンはEVFを内蔵したミラーレス一眼の最上位モデルとして、EOS M5を発表した。デュアルピクセルCMOS AFをEOS Mシリーズとしては初めて採用。ミラーレス一眼カメラでは、AFの速度が懸案になっていたが、デュアルピクセルCMOS AFにより、全画素が撮像と位相差AFの両方を兼ねて機能するため、幅広いエリア(縦80%、横80%)で、素早く合焦と滑らかな追従が可能になる。
合わせて、小型軽量設計を実現した高倍率ズームレンズ、EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMも同時に発売する。
EOS M5・ ボディ オープン価格(キヤノンオンラインショップ販売予定価格税別112,500円)
EOS M5・EF18-150 IS STMレンズキット オープン価格(同税別157,500円)
EOS M5・EF15-45 IS STMレンズキット オープン価格(同税別127,500円)
最新の映像エンジンDIGIC 7と、EOS 80Dと同じAPS-Cサイズ・有効画素数約2420万画素CMOSセンサーの搭載により、EOS M3と比べて高感度撮影時のノイズ耐性と解像感が向上し、静止画撮影時において常用ISO25600の高感度を実現している。これにより、暗い場所でもノイズを抑え質感や立体感を描写する高画質な撮影が可能になる。
ファインダー撮影を追求した視野率約100%・約236万ドットの高精細EVFを内蔵。ファインダー撮影時には、EVFと液晶モニターが連動し、EVFをのぞきながらEVF上に表示されたAF枠を液晶モニターのタッチパネル操作で移動できる「タッチ&ドラッグAF」機能を搭載し、直感的なピント合わせが可能となる。
この機能は、静止画、動画ともに有効。
液晶の位置は、全画面だけでなく、右画面や右上画面など狭い範囲を設定することもでき、また操作も絶対位置か相対位置かもメニューで選択できる。
DIGIC 7の搭載により、ボディー内で5軸手ブレ補正が可能に。手ブレ補正機構(IS)非対応レンズを装着していても高精度な手ブレ補正が行える。また「コンビネーションIS」対応レンズなら、レンズ内光学手ブレ補正とボディー内電子手ブレ補正を組み合わせた、より効果の高い補正が可能。不安定な体制や歩き撮りなど、ブレがでやすいシーンでも快適な動画撮影ができる。
動画の記録モードはフルHD60pまでの対応。4Kには対応していない。
露出モードは、「動画自動露出モード」と「動画マニュアル露出モード」のどちらかを選択。ファイル形式はMP4のみ。
動画画質は未検証だが、EOS 80Dと同等画質と予想され、操作性においては、EVFを使いながらの撮影ができ、しかも覗きながらAFポイントを操作でき、さらに5軸手振れ補正となると、動画撮影ではかなり実用的なモデルかもしれない。
高倍率ズームEF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMを装着した状態。
レンズマウントはキヤノンEF-Mマウントで、純正のEF-EOS Mマウントアダプターを利用すれば、EF、EF-Sレンズ群を使用でき、デュアルピクセルCMOS AFも動作するので、レンズの選択肢は幅広い。EOS MOVIEユーザーのサブカメラとしても使い勝手が良さそうだ。
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