オーディオテクニカのディーラーとプレス向けの発表会が13日に開催された。
1年に一度の恒例会の発表会なのだが、今年はビデオサロンとして扱うべきネタがなかったのでこの欄でトピックスとして書いてみたい。


目を疑ったのがこの資料。世界のアナログレコード売上推移。
wDSC08844.jpg
2007年から2014年まで6倍以上の伸びになっている。
もっともこのグラフがはじまる前までの落ち込みのところがないので、これだけ見るとどんだけ有望な市場なのかと思えてしまう。
その中で日本市場はという世界4位の規模。とはいえ、アメリカの10分の1。いいなあ、やっぱりアメリカはレコード大国だ。日本はまだまだ伸びる余地あるということか。
wDSC08845.jpg
そんな分析のもとに、オーディオテクニカは、
いきなりカートリッジ9種類!を発表。
wDSC08860.jpg
この怒涛のリリースには唖然としてしまったが、
ラインナップに関してはハウジングがアルミか樹脂か、針がモノラル用含めて7種類あり、その組み合わせなので、9種類もあるということなのだが、それにしてもこの針の多さ。
ソースに合わせて使い分けてほしいということと、
この針は、かつてのAT120シリーズでも使えるのだという。
120ならたしかどこかにあったので、針だけいくつか買って聴き比べてみたくなった。
アナログのレコード市場がここまでになっているとは多いもしなかったが、
たしかに最近Amazonでも新譜はレコードを選択できるようになっているし、
となれば、価格が倍以上でもわたしはレコードを買う。
というかCDはできるなら買いたくない。
ちなみに
今の我が家のカートリッジは、SHUREのM44-7。かつてはもっとうんと高いV15も使ったが、1万円以下で買えるM44「で」いい、ではなくて、M44「が」いい。
M44_7.jpg
音に関しては自分の好みははっきりあって、どうもハイファイオーディオというのか、ハイエンドオーディオの音は好きではなくて、安い機器のなかに自分の好みの音があることがよくわかってきた。だからオーディオで高い買い物をすることは今後もないし、まったく羨ましくなくなった。
ということでオーディオ雑誌の編集部にいたら相当つらいことになるし、やっていけなかっただろうと思う。