2019年7月17日から19日の3日間、青海展示棟において、通信・放送Week 2019 第2回4K・8K映像技術展が開催された。気になった展示をレポートしよう。(後編)
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最も目立つブースは日本サムスン/ITGマーケティングがとりまとめた共同出展ブースで、SamsungのSSDを利用した各種製品が一堂に集められた。SSDが高解像度大容量映像時代を支え始めたことが見えてきた。
ARECAのThunderbolt3インターフェイスの外付けSSD RAID
Thunderbolt3の転送レートは40Gbps。そのスピードを生かした4K8K映像向けのストレージソリューションの提案。ARECA製RAIDエンクロージャーARC-8050T3シリーズは、PCとMacの両方に対応するRAID制御機能を備えた、4/6/8/12ベイモデル。
ARC-8050T3はハードウェアRAID 6設定をサポート。RAID 0接続でHDDとSSD(860 EVO)を比較すると、SSDはリードで4.4倍、ライトで3.8倍のスピードで転送できる。また、Portable SSD X5からの大容量動画ファイルの転送でも、HDDに記録するのに比べて、BRAW3:1、F65のRAWデータで4倍以上のスピードで転送できる。
ハイポイントのThunderbolt3接続のRAIDストレージ
左のシルバーの筐体がThuderbolt3 to NVMe RAID AdapterのPocketStor 6661A-NVMe。小型軽量ポータブルサイズのNVMeストレージ。最大4個のM.2 SSで最大8TBのストレージ容量をサポートする。各SSDは独立に、またはRAID0、1、5または1/0アレイの一部として動作するように構成できる。
右のブラックの筐体はThunderbolt3接続の8ベイのハードウェアRAIDソリューション。最大2700Mb/sの転送速度で非圧縮4K映像編集が可能。
ソニーPCLは4K・8K高画質ソリューションを展示
ソニーPCLは独自に開発した技術を使用したアップスケーリングサービス、RS+をデモ。SDとHD、2K、4K、8Kのアップスケーリング変換、ip変換などを紹介していた。
エイム電子のHDMI2.1、最大100mのケーブル
HDMI 2.1の8K/30p 4:4:4 (48Gbps)に対応し、最大100mを実現した、光と銅のハイブリットケーブル。映像信号は光で、制御信号は従来の銅線でやりとりする。100mまで引き廻せることで、用途が格段に広がる。
ソシオネクストの8Kストリーミング提案
ソシオネクストは、スポーツなどの各種イベントのパブリックビューイングや、学校・企業などの団体における拠点間コミュニケーションのための映像配信、また究極の臨場感・没入感を実現する 8K ライブ VR ストリーミングなど、「高精細」「高画質」「リアルタイム」が重視される映像配信アプリケーションに対し最適なソリューションとして、8Kのストリーミング提案をしていた。
エンコーダーは、8K/60p 映像の HEVC/H.265 エンコードをリアルタイムで処理する。
8K ビデオカメラに接続が可能な 12G-SDI インターフェース (4ch) を備え、HLS、RTP をはじめとする各種ストリーミングプロトコルに対応。同社の8Kメディアプレーヤー「s8」との組み合わせについてはさまざまな環境で の動作が検証されており、ユーことで、高精細・大容量映像の IP ネットワーク経 由でのライブストリーミングを可能にする。4K HEVCのエンコーダーユニットはすでに発表済みで7月から販売を開始。