DJIから発売になった折りたたみできる、スマートフォン用ジンバルOsmo Mobile 3。発売前にいち早くテストしたビデオグラファーの大川優介さんに実際の現場で使ってみたインプレッションをレポートしてもらった。

 

テスト・文●大川優介

映像ディレクター、エディター、写真家として活動。大学の友人とともに映像制作会社TranSeを立ち上げ、取締役を務める。ミュージックビデオやSNSのインフィード広告、企業のブランドムービーなどの制作を手がける一方でYouTubeではVlogや動画チュートリアルも公開している。動画クリエイターのためのオンラインサロン「TranSe Salon」を立ち上げ、現在850人を超えるクリエイターが登録している。

 

 

こんにちは、大川優介です!

2019年8月13日、DJIから新たに発売が開始されたモバイルジンバルOsmo Mobile 3。Osmo Mobile 3は、前作のOsmoMobile 2と比べ軽量化されただけでなく、「折りたたみ式」を採用し、モバイルジンバルとしての新たな領域へ踏み出しました。

そんな今話題のOsmo Mobile 3を、DJIさんのご厚意でお借りすることができ、実際に撮影をしてきたので、撮影している様子も交えながら「OsmoMobile 3」のレビューを書いていきます!(結論を書いてしまうと、「折りたたみ式」が最高でした!w)

 

DJI Osmo Mobile 3の注目ポイント

▽DJI OsmoMobile 3製品情報

  • 価格:13,500円(税込)
  • 価格(コンボ):15,660円(税込み)
  • サイズ(展開時):285×125×103mm
  • サイズ(折りたたみ時):157×130×46mm
  • 重量:405g
  • 耐重量:200±30g
  • 最大駆動時間:15時間
  • 充電時間:2時間半

DJIから新たに発売されたスマホ用のジンバル「DJI OsmoMobile 3」には、新機能や注目すべきポイントが目白押しです。

  1. 本体が折りたためる
  2. 本体ボタンで様々な操作が可能
  3. アクティブトラックの設定が簡易的に
  4. スポーツモードで動く被写体を捉える
  5. ジェスチャーで反応!ジェスチャー&セルフィー
  6. Mimoでストーリーを共有

それぞれ順番に解説していきます。

 

①本体が折りたためる

Osmo Mobile 3最大の特徴とも言えるのが、本体が折りたたみ式になったことです。これにより、携帯性がぐっと向上し、スマホ撮影の「気軽さ」がより一層増しました。また、サイズも一回り小さくなり、重量も80g削減。

  • Osmo Mobile 2:485g
  • Osmo Mobile 3:405g(-80g)

 

この携帯性は、他のスマホ用ジンバルと比べても群を抜いています。

 

②本体ボタンで様々な操作が可能

Osmo Mobile 3では、本体に様々なボタンが付いていて、片手だけで直感的に操作が可能です。これにより、わざわざスマホをタッチしなくてもいいので、スムーズに撮影を行うことができます。

 

③アクティブトラックの設定が簡易的に

OsmoMobile 3には、先日発売されたRonin-SCにも搭載されている「ActiveTrack 3.0」というトラッキング機能を搭載。スマホ画面で被写体をタッチするかトリガーボタンを1回押すだけで被写体をマークし、カメラが勝手に被写体を追尾してくれます。

 

④スポーツモードで動く被写体を捉える

スポーツモードは、名前からも想像ができるように、動きの激しい被写体に対してもクイックに対応してくれる撮影モードです。この機能は、DJI Ronin-SCでも搭載していて、映像表現の幅を広げてくれるものとなっています。

 

⑤ジェスチャーで反応!ジェスチャー&セルフィー

シンプルなジェスチャーで写真撮影や動画撮影を自動で行ってくれる「ジェスチャー&セルフィー」機能も注目の機能。カメラに向かってジェスチャーをするだけで撮影してくれるので、一人旅へ行った際などに活躍しそうな機能です。

⑥Mimoでストーリーを共有

Osmo Mobile 3は、DJI Mimoというアプリの「ストーリーモード」と連動して、簡易的におしゃれな動画を撮影から編集までを行うことができます。このストーリーモードで作った動画は、InstagramのストーリーズやTiktok用の動画などでも活用可能。一味違うコンテンツを発信したい人におすすめの機能です!

 

Osmo Mobile 3を使用して実際に撮影

 

新機能や注目ポイントが目白押しのOsmo Mobile 3ですが、実際の「使用感」を確かめるために、渋谷の街へ出て撮影してきました。その時の映像を僕のTwitterで公開したところ、かなり反響がありました。

 

 

ちなみに、この動画に使われている映像は、すべてiPhoneで撮影しました。では、この動画がどのようなシチュエーションで撮影されたのか気になる人もいるかと思うので、ざっくりと解説していきます!

 

▽撮影シチュエーション

  • 場所:渋谷
  • 時刻:14:00~18:00
  • 持ち物:Osmo Mobile 3、肩掛けカバン、スマホ、財布
  • 天気:晴れ
  • 撮影フレーム数:60fps
  • 書き出しフレーム数:24fps

 

お昼すぎに渋谷の街へ繰り出し、約4時間ほど撮影をしていました。この時間帯を選んだのは、スマホで動画を撮影する場合、太陽の光が出ている日中の方が、キレイな映像が撮れるからです。余談ですが、スマホ撮影で中々キレイな映像が撮れなくて悩んでいる人は、撮影する時間帯(光の量)を意識してみるといいですよ!

 

撮影時は、Osmo Mobile 3とスマホ、財布、肩掛けカバンのみの”軽装”で撮影を行いました。

 

撮影中:Osmo Mobile 3にスマホを装着し撮影

移動中:Osmo Mobile 3にスマホを装着したままカバンへしまう

Osmo Mobile 3が折りたたみ式のため、移動中はスマホごとカバンに入れることができ、ストレスなく撮影場所を移動することができました。また、4時間の撮影でしたが、バッテリーは余裕でもったので、充電を気にしながら撮影することはありませんでした!(撮影する前からわかっていましたがw)。ただ、日中の暑い時間帯にOsmo Mobile 3を使って撮影すると、iPhoneの熱が上がってしまうので、休憩を挟みながら撮影することをおすすめします。

 

撮影を終えて思ったのは「折りたたみ、、、最高。」ということ

今回撮影してみての率直な感想は、「折りたたみ式、、、最高。」です。

 

もう、これに尽きます。

 

Osmo Mobile 3は前作のOsmo Mobile 2と比べて、新機能が搭載されたり、重量が軽くなったりしていますが、正直、一番衝撃を受けたのは「折りたたみ式」になったことでした。

 

実際に外で撮影してみて、その利便性に感動。

 

スマホ撮影の良さは、「気軽さ」です。

 

従来のスマホ用ジンバルは、スマホ撮影の幅を広げると同時に、その気軽さを消してしまっているという側面がありました。しかし、Osmo Mobile 3では、スマホ撮影の気軽さをそのままに、映像表現の幅だけを広げてくれるので、分かりやすい言葉で表現すると「最強」です。サイズもコンパクトなので、ジンバル特有の「圧」も少なく、ひと目が気になる人でも扱いやすいジンバルとなっています。

 

これだけの機能を持ったジンバルで、この気軽さ。さらに値段も13,500円とお手頃。正直、スマホ用ジンバルを買うなら、Osmo Mobile 3一択だと思います。

 

●Osmo Mobile 3の製品情報

https://www.dji.com/jp/osmo-mobile-3